中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

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ノーベル賞

2010年04月27日 10時26分14秒 | 終わりに
10月はノーベル賞の発表月、賞としては世界最高賞と言える。

受賞者には誠におめでとうございます。


ボクはその後の、授賞式で受賞者がどんなコメントを残すのかに興味津々。

その後、開かれる晩さん会の料理、「さぞ美味しかろうなぁ」と思うだけでよだれが出そう。


その晩さん会の料理を再現して貰って、

晩さん会で料理を出したスエ―デンのストックホルム市庁舎の地下にある、

レストラン「StadshusKallaren」(スタッツヒュースシェラレン)で、

ノーベル賞授賞記念晩餐会と同じ料理を食べるチャンスに恵まれた。



1994年に大江健三郎が文学賞を得た時の料理である。

何と、北欧のヨーロッパの片隅にある国、スエ―デンのストックホルムまで出かけて、

世界の国々からボクのようなもの好きが、

この料理を、食べに来る人の多いことに驚かされた。

メニュウには13,957人目のお客様として、と日本語で書かれている。

(メニュウ)


シャンパンもワインもデザートワインも一流のもの。

もちろん器もそれなりに高価なものである。

シャンパングラスで「乾杯」なんて、グラスをカチンと合わせる行為はやめて下さい、

案内の人が言うくらい高価なグラスらしい。



ボクは赤ワインで、料理を頂いたが、

ワインを一口飲むごとにウエイターがつぎ足す、

つまり、飲み放題。

そろそろ料理も終盤に来て、ワインはもう要らなくなった。

ワインを止めたい時はどうすれば良いか、

ウエイターがワインを注ごうとする前に、

ワイングラスの端に二本(中指と人差し指)の指をそっと置く、それだけで良い。

ディナーを楽しくいただいている最中に、

「もう結構です」なんて、声を出して言わない。

それがルール。

(料理を運ぶウエイター右隣がボクで左がカミさん1998年写)


(お馴染みの花火と共に供応されるデザート)


20年も前(1998年)の写真で、このころデジタルカメラは無かったので、

フィルムで撮った写真をアルバムから転写する。


さて、ノーベル賞の記念講演はどんな舞台で行われるのか、

1階の実際に晩さん会の行われる広間へ行ってみた。

正面右手の舞台、それは日本で見る劇場の舞台の、

その五分の一にも満たない狭い舞台であった。


(その舞台に立ってみた)


世界的な偉業を成し遂げた人の講演をする場にしては少し貧弱に思えた。

しかしそうだからこそ品格が保たれると言うもの、

そう感じたのはボクだけだったろうか。

ノーベル賞授賞晩餐会と同じ食事をしながら、

受賞者の気分をほんの一部を味わうことが出来た。