富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

「山添喜三郎伝」について

2006年01月06日 22時45分28秒 | 世界遺産伝道師協会
藤森照信先生の「日本の近代建築」(岩波新書)の下巻のあとがきを読んでいたら、「幸いに建築学科には建築史という分野があるので、そこに進み、大学6年目の時、『山添喜三郎伝』という小論を書いた。山添は、明治6年のウィーン万国博の時、政府によって海外に派遣された最初の大工で、帰国後は宮城県技師として活躍している。記録から墓地の所在を調べ、墓地から遺族をたどり、出身地の漁村に出向いて古老から思い出を聞き、といった作業をして歴史の面白さを知った。」とありました。
藤森先生の研究の原点に山添喜三郎がいることを知りました。上巻には山添の登米警察署のことが載っていました。現存が確認された山添の”新町紡績所”が明治初期の洋式工場として、日本の近代建築の中で正当に評価されるようになり、藤森先生をはじめ建築史の先生方の研究・講演の中で取り上げられる事が近未来で実現することを願っています。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「上毛新聞」2005年重大... | トップ | 第5回伝道師養成講座開催日決定 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

世界遺産伝道師協会」カテゴリの最新記事