富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

糸を「紡ぐ」と、糸を「挽く」

2007年01月14日 13時20分49秒 | 世界遺産伝道師協会
製糸に関わる記事や文章が多くなってきました。繭から生糸を引き出すことの表現に、糸を「紡ぐ」という書き方が見受けられます。
「つむぐ」と「ひく」はどのように解説されているのか、調べてみました。

社団法人 日本絹業協会・ジャパンシルクセンター発行の「絹織物の知識」というパンフレットで【製糸】を「繭1粒の糸の長さは、およそ1,200メートルほどあります。繭を7~8粒ほど集めて1本の糸条として引き出し生糸にすることを製糸といいます。生糸に出来ない屑糸や繭の外側の毛羽、製糸の際にでるくず糸などを紡績機で糸にしたものを絹紡糸といいます。」と解説しています。

「1本の糸条として引き出す」ことを【糸を挽く】といいます。製糸業に関わる用語に「手挽き」「賃挽き」などという言葉があります。生糸は【挽く】という作業によって作り出されます。

「くず糸などを紡績機で糸にしたものを絹紡糸といいます。」ということから絹を【紡ぐ】ということはこちらの作業に当てはまります。

生糸を作る作業は通常【糸を挽く】ということになります。
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1 コメント

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糸挽き、糸引き、糸繰り、糸取り ((健))
2007-01-15 21:36:42
 「糸ひきは reeling ,紡績は spinning です。」とかつて富岡製糸場で学びました。その「糸ひき」も糸挽き、糸引きの二つの字が当てられるようです。又、「繰糸器」と言うとこれは「糸繰り」になります。しかし一般的には「糸取り」が多く使われていたのではないでしょうか?私自身の記憶でも「あの娘はどこそこへ糸取りに行っている。」とか「今日は家で糸取りをした。」とかの会話が交わされていたように思います。又錦絵の「東京築地舶来ぜんまい大仕かけきぬ糸を取る図」なども「糸を取る」となっています。その他「糸取り」や「糸を取る」と言った用法は多く見られます。この用語も加えてください。
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