「富岡市立西小学校」で学校キャラバン
令和5年11月17日(金)、富岡市立西小学校で3年生1クラス33名を対象に学校キャラバンを行いました。
例年は、1年生も同時に実施してきた経緯があり、事前にキャンセルになったのは残念でした。
今回は座繰り体験のみを13:25~15:00と時間に余裕があるため、座繰りも糸結びもじっくり体験してもらうことにしました。
座繰り機は2セット用意し、2教室に分かれての実施です。担当はK淵・O野グループとM下・J保(明)グループです。
始まりのあいさつや日程紹介は1つの教室に集まってもらい行いました。私以外は地元の伝道師の方ばかりなので、「住んでいるのは学校の近くの…」と紹介すると、児童の表情が緩むのがわかります。
あいさつ終了後、2教室に分かれて座繰り体験を開始しました。
先ずは座繰り機や座繰りの手順についてジェスチャーを交えながら説明していきます。
タイムリーにお湯に注意の話を盛り込みながら、いよいよ3人一組での座繰り体験です。
1年生時にほとんどの児童が座繰りを経験しているので、糸結びの要領を覚えるため、待っている間の児童には繭の糸口から糸を取り出す活動を入れてみました。すると、繭糸を長く長く取り出すことに夢中になってしまい、伝道師に「こっち(座繰り)も見てくださいね!」と言われる場面もありました。糸出しも遊びにしてしまう児童の様子を見て「子どもは遊びの天才」の言い回しを思い出しました。
級友の作業中に、生糸が均等に巻き取られ様子を見ている児童がいたので「坂道」の名称を教えると「これが仕組みか⁉」と感心したり、みご箒をカタカナのノの動きにする動作を体験して「ゲームみたいだ!」と言ったりしてみたりと、児童なりの視点でものを見ているのが伝わってきます。
同じ体験をしてもいくつもの見方や感じ方があるのです。
そのことを意識すると、さらに学校キャラバンは広がり・深まりを見せることができるのかもしれません。
最後に担任が1人で座繰りに挑戦すると、児童からは「頑張って!」の声援がとびます。
巻き取られた生糸に担任がハサミを入れて終了しました。
生糸に触れた児童からは「スベスベ。」「気持ちいい。」との声。1年生時とはひと味違う座繰り体験になったようでした。
伝道師にとって5~6校時と連続の指導になり休憩こそ取れませんでしたが、児童のパワー溢れる活動を引き出すことができ、富岡市内最後の活気ある学校キャラバンになりました。
担任はもとより校長先生をはじめとする学校側の協力をいただく中で、改めて学校キャラバンの意義を再確認することができました。
本日参加の伝道師はO野多美子、M下禮子、J保明子、K淵秀子、O形の5名でした。 (O形 榮一 記)