富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

伊勢崎市立采女小学校での活動報告(9/14)

2024年04月08日 09時30分51秒 | 世界遺産伝道師協会

伊勢崎市立采女小学校での活動報告

令和5年9月14日(木)伊勢崎市立采女小学校で、三年生3クラス78名対象の学校キャラバンを行いました。

当校は毎年座繰りのみの申し込みをされる学校で、今年は3クラスになりましたので2・3・4校時を使って三回座繰りを行いました。
昨年は別棟にある多目的教室が改築工事中のため体育館を使って行いましたが、今年は改築工事が終了し、室内が新しくなった多目的室で行いました。

本日の担当者は女性のみの3名でしたので、外階段を使って二階まで座繰り器を搬入するのはなかなかの力仕事でした。

先ず二校時は1組26名の皆さんです。

当校の三年生は一学期に養蚕を体験していますので、お蚕さんが繭になる過程は理解しています。「お蚕さんを育てて感想はありますか」と聞いてみますと「可愛かった」「楽しかった」「名前を付けました」など答えが返ってきました。そこで持参した生糸を見せて「今日は皆さんが一学期に育てたお蚕さんが作った繭をこのような生糸にする体験をします」と伝えました。

「これが昔は上州といっていた群馬県で、二百年以上昔から使われていた『上州座繰り器』です。この器械を使って皆さんに糸を引いてもらいます」と木嶋さんがデモンストレーションをしてから始めました。

殆どの児童は座繰り器を見るのは初めての様子でしたが、中には「今日のことをお母さんに話したら、おばあちゃんが座繰りと機織りをしていたよと言ってました」との声も聞かれました。

K嶋さんとS沢さんのコンビで、座繰り器のハンドルを回すグループと、糸口を出した繭を渡して接緒体験をするグループに分かれて交替で体験しました。

座繰り器の仕組みにも注目して貰って「ハンドルを一回まわすと糸を巻き取る小枠が何回転するか確かめて下さい」と問いかけました。二回・三回・十回などいろいろな答えが出ましたが、四回転半であることを伝えますと「分かった、歯車が四つだから四回転だ」と答えた児童がいて驚きました。

又「繭の数を増やすとどうなると思いますか」との問いかけには「糸が太くなる」と即座に答えが聞こえて、しっかりと観察していることが分かりました。

3校時は2組、4校時は3組が交代をして、三年生全員の座繰り体験が終了しました。

学校キャラバンは通常2校時90分で行いますが、本日は間の交代時間を含めて150分に亘っての体験でした。

終了後の機材搬出は校長先生もお手伝いしてくださいました。

本日担当したK嶋さん・S沢さんとY田の女性のみ3名の伝道師は、お互いに労いの言葉を交わして帰路につきました。
皆様大変お疲れ様でした。  (Y田:記)

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