人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

ボリビア旅行記⑧~精神を開放せよ~

2012年03月27日 | 
 「カーン、カーン、カーン…」鐘の音が響いた。

腕時計を見ると6時半。

昨夜、就寝する際に早朝ランニングをしようと5時半に目覚まし時計をセットしていたのだが、針が途中で止まっていた。

滞在中、腕時計に続き2度目の時計の故障だ。
 
 時間に縛られるな!!と誰かの声がした。

そして、次々に、

「変なプライドを身につけてしまってないか?プライドなんてあっても邪魔だろ!」

「“溶け込む気持ち”はどこに消えた?」

「こっちからガンガンいかなくてどうする?」

「今、お前ができることは何だ?」

「人を喜ばせる道具はあるのだろ?」

「いつから待つようになったんだ!!」

「人生修行の旅人だろ!!」

聞こえてくる。

以前の旅でも、こんな声が聞こえて来た時がある。

タイの山奥でガスも電気もない村に行き、カルチャーショックで言葉を失った時や

北京で46時間の硬座の席に座っている時だ。



肌寒い中、お湯の出ないシャワーを浴びた。

心のチリが取れた気がした。

フワッと身体が軽くなり、楽になった。

おばあちゃんの朝食を食べていると、宿泊客であるスペインの若者がやってきた。

「オラ」

私から声を掛けた。

「オラ」声が返ってくる。

そして、英語で会話をした。

なんでこんな山奥の村に泊まっているのか尋ねると、テレビのシナリオライターらしく、その関係でNGOに密着取材をしているとのことだった。

スペインの若者は日本の「火山」に興味があるらしく、日本の山について私が知っている事を伝えた。

そして、世界の国々を旅したことを話すなどして楽しい朝食を取った。

こちらが心を開けば、向こうも開く。

基本的なことを忘れてしまっていた。

日本から持ってきた味噌汁をおばあちゃんにプレゼントした。恐る恐る飲んだ後、


「GOOD!!」

笑顔になった。

そして、ポットにお湯を入れてくれ、お椀を貸してくれた。チェ・ゲバラの最後の村に行ったら味噌汁飲もうと思った。
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ボリビア旅行記⑦~ファニータおばあちゃんの宿~

2012年03月27日 | 
 時間は午後2時。

 チェ・ゲバラの銅像のあるイゲラ村まで後2~3時間あるということで、バイアグランデ村というところに宿をとる。

当然、英語が通じる訳もなく、ジェスチャーでのやり取り。紙に値段を書いてもらい、そこに決めた。

宿を選ぶ際に私が大切にしているポイントは、

○フロントの方の雰囲気

○最初に提示してくる金額

である。
 
私が泊まった宿は、おばあちゃんファニータさんが1人で切り盛りしている宿だった。


どっかで見たことのある顔だなと思ったら、私の祖母に似ている。だから、何となく安心感がある。

さっそくチェックインを済ませ、荷物を置き、ドライバーの言うなりに車に乗り込んだ。言葉の分からない私はどこに連れていかれるのか全く分からない。




 道中、1人の男性が車に乗り込んで向かった先は、チェ・ゲバラが埋められていた場所?
(英語で説明があったが、私の理解力不足で半分ほどしか聞き取れなかった)に行き、




一緒に戦った革命戦士が眠っていると聞き、手を合わせた。

 その他にもいくつかチェ・ゲバラ関連の場所を案内してくれた。





ガイドをしてくれた男に丁重に礼を言い、ドライバーとも別れ、村を独り歩きした。

バイアグランデは田舎の大きい村という感じで、日曜の市場は人で溢れ返っていた。

山積みにされた野菜、衣類の数々、市場の食堂など日常の“匂い”が私の細胞を刺激する。
 
 今までアジアを中心に多く旅してきて、風景は同じように見えるが、何かが違う。

 何が違うのだろう。
 
東南アジアを旅すると、必ず誰かが話しかけてくる。

騙そうとする輩も少なくないが、コミュニケーションをとることで物事が動き出すのが常だった。

 しかし、ボリビアに来てから長い時間独り歩きをしているが、誰も話し掛けてきてくれない。

写真を撮影しようとすると、首を横に振られ怪訝な顔をされる。市場でご飯を食べても、誰も話し掛けてきてくれない。

虚しさが襲ってきた。日本の反対側の遠い異国の地で感じるこの“寂しさ”もまた旅の一つだ。

小さな商店でビールを2本買い、宿に戻り1人で飲みながらいつの間にかシャワーも浴びずに寝てしまっていた。
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ボリビア旅行記⑥~酔えば酔うほど強くなる~

2012年03月27日 | 
 サマイパタを出発。

山道を猛スピードで移動するため、途中車を止めてもらっては、嘔吐を繰り返した。

何を隠そう私は乗り物酔いをよくする。

嘔吐のたびに「こんな苦しい思いをしてまで何しているんだ。」という思いにかられる。

しかし、ジャッキーチェンの映画「酔拳」では酔えば酔うほど強くなる。

車酔いをすればするほど、俺は強くなる!!昼のホットドッグを大地にプレゼントしながら微笑んだ。




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ボリビア旅行記⑤~ボディーランゲージで腕時計購入~

2012年03月27日 | 
 朝7時に頼んでいた車とドライバーが迎えに来てくれた。

スペイン語しか話せない方なので、コミュニケーションはもちろん“ボディーランゲージ”。

きっと何とかなるだろう。





約3時間半の快適な道を経て、途中のサマイパタという村に到着。

軽い食事をするが、私は道中、車酔いで全て吐いてしまっているため気分が悪い。

それでも何かお腹に入れなければと思い、無難なホットドッグを注文した。

待っていると、斜め向かいの席に座ったカップルがスペイン語で会話していたと思いきや、日本語も話しだした。

「日本人ですか?」と話し掛けると、「そうです!!」と返ってくる。

こんな場所で日本語が通じると何だか嬉しくなる。

私がチェ・ゲバラの所に行くというと、

「まだまだ遠いですよ~。道も悪いから気をつけてくださいね。あっ腕時計を買いたいならその先に行って、右に行くと市場がありますよ」

とアドバイスをくれた。ちょうど朝から6年間使用している愛用腕時計G-SHOCKの電池が切れてしまって時間が分からなくなっていた。

日系3系カップルの会話は、スペイン語と日本語が入り混じり、楽しいひと時を過ごしていた。

市場に行くと、露店のお店がずらり並んでいる。野菜、果物、チーズ、などから衣類なども置かれ、日本のフリーマーケットのようである。

ちょうど、ドライバーのメルティアさんとも会い、腕時計を買いたいことをジェスチャーで伝える。

手首を指差して、その後に両手を横にして?という感じで伝えると理解してくれたようだ。雑貨屋さんを案内してくれた。

言葉は通じなくても、ある程度は何とかなるようだ。




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