ブッシュクラフトの技術等を伝えてくれるWild&Native主催の「SHINOBI 森に潜む、気配を消す、一体化しする – 古来スカウトの技に触れる二日間」を受けてきました。
一体、何をやるのか?
門外不出の部分も多いのですが、許可をもらったので差し支えない範囲で感想です。
茨城県の山の中にあるキャンプ場に集まった約25名の参加者達。
たまたま座っていた場所で5名ずつ区切られて、計5チームが結成され初日はチームでの活動です。
○スカウトとは何なのか?
「かつてのネイティブアメリカンの部族の中に、「スカウト」と呼ばれる人々がいました。そんな彼等の存在理由はただ一つ、愛する自分の部族の人々が、幸せに、健やかに過ごせるよう取り計らう事でした。そこで必要となるのは、部族の状態、そしてそれを取り囲む環境や状況をしっかりと把握すること。それらは「命の情報 – Story」と呼ばれました。
「命の情報」を濁らせないよう、彼等は自然に溶け込み、ある意味「自分」という存在を消そうとしました。そのままの自然を深く感じとり、自分を一体化させるスカウトの術。」
(Wild &Native HPより引用)
告知文章を読んで分かるようで分からない、なんだか雲をつかむような話しですが、講師の座学でその実体が徐々に明らかになりました。
○ベースラインを感じ取る。
自然界が調和して平静を保っている状態。
その状態を感じ取り、自らをその一部になるための心得と技術を実技を通して学びます。
五感一つ一つを講師の案内で新たな領域へ。
さっきまでザワザワしていた室内の雰囲気がスーッとクリアになり、ただただ立っているのがなんだか楽しく豊かになってきます。
○スカウトスーツの作成
森の中で活動するにあたり、最初にウエアを作成しました。(ここで私にとって大問題が発生するのですがそれは裏編で)
なぜそれが必要なのか?何のためにするのか?そんな事も分かりやすく講師の方々が話してくださり、オリーブオイルや土、スプレーを使い各自のスカウトスーツが出来上がりました。
○身を隠し気配を消して忍び寄る技術
地形やその土地にあるものをよく見て同化する方法は驚愕です。よーく見ても分からない、気付かない、その技を目の当たりにしました。(写真参考)そしてチームで気配を消して忍び寄る歩き方や動きを学び実践しました。サイレント・コミュニケーションやチームフォーメーション、ルートの選択方法等など多岐に渡り密度の濃い時間です。
2日目
○忍び寄る技術の精度を上げる
音が出ずに人間として認識されない様々な方法をさらに詳細に学びます。いかに力を抜いて動き続け、さらにはどこも疲れないようにするのが理想ですが、それがなかなか難しい。
○最終実技(約1時間)
学んだことを最大限に活かし、個々の判断で情報を拠点からとってくる。
などなど頭も身体も感覚もフル回転の2日間でした。
色々と教えてくださった川口拓先生をはじめとした講師の皆様どうもありがとうございました。深い学びの2日間は本当に貴重な時間になりました。
裏編につづく