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人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

鳳凰三山と古の道〜宇宙との交信〜

2025年06月11日 | 挑戦
古道ばっかり下調べして、肝心な鳳凰三山はすっかり疎かになっていた今回のチャレンジ。

最寄りの穴山駅から約6時間かけて辿り着いた"聖なる地"鳳凰小屋で受付を済ませてから向かったのは、地蔵岳。

もっと簡単に登れると思いきや、後半は砂地と急坂になり乱れた呼吸を適宜息を整えながら上方へ。








そして山頂に現れたのは、天に突き立てた剣のように直立する2本の岩、通称オベリスク(エジプトのオベリスクになぞらえて)。




私の前を歩いていた栃木からきた百名山を達成しているという60代〜70代のグループがひょいひょい岩を登るのにつられて私も上へ上へ。(もし1人だったら怖い&ルート分からずきっと行けてない)






お互いに記念写真を撮り合い、御一行は先に下へ。




私はせっかくなのでオベリスクに寄りかかり、しばしボーっとしました。

地蔵岳の由来になっている地蔵菩薩は、「旅人や子ども、死者の魂」を守る仏様と言われていて、鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)は、命の危険を伴う山岳修行の場ありことから、行者や登山者の安全を祈って、ここにはいくつかの地蔵を安置されてました。






冒険を好む人にとっては43歳の落とし穴というものがあり、経験値の向上と更なる野望、肉体の衰えというものが交差し、あの世に旅立ってしまう場合がある。私も2年前のバースデーチャレンジにて滑落をして運良く助かっている(生かされている)ので人ごとではない。そんな経験があるからか、山の中に入らせてもらい、岩や土、木が私を支えてくれていると感覚があります。さらには私は私であるのだけれど、この肉体の中に入らせてもらっているという感覚も出てきて、命のともしびが尽き果てるまでは、この肉体を最大限にお借りしたいという思いが出てきました。




地蔵岳にオベリスク。

地と天を繋ぐ場所にいるような感覚に浸ると突然、「交信するんだ」と指令が届きました!!

32リットルサイズのザックは最小限かつどんな天候や状況にも対応できるアイテムでいっぱい(ロープ、レジャーシート、救急セット、簡易寝袋、食料、水、予備の靴、バッテリー×2、ナイフ、マット、ライト、衣類各種、雨具、地図、コンパス等)のはずでしたが、奥底に金色に光るものが...🤩

変身して現れたゴールド・マン💫






地球も銀河系に浮いているんだ!

と意味金なことを言って、あっ、誰もいない、、、とおそるおそる岩をくだって行ったとか。。。

バースデーチャレンジ 2025 鳳凰三山と古の道
おしまい




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鳳凰三山&古の道を踏破できました

2025年06月10日 | 挑戦
バースデーチャレンジと称して、土日にかけ鳳凰三山&古の修験道を巡る72kmを敢行してきました。

約一ヶ月前に鳳凰三山の名前がポンッとおりてきて、そこから修験道などをキーワードに調べていくうちに古道が見つかり、修験者ならこの道を通るだろうと想いを馳せて、地図を見ながら道を繋げロマン溢れる道を歩き(走り)ました。

出発地点の穴山駅で降りたのは私1人。
昔の人が通ったという登山道を歩き始めると、奇妙に積み上げられた石にへのへのもへじ。






少し上から法螺貝の音も聞こえてきた(幻聴ではない)ので、挨拶しようと急ぎ足で登るも先には誰もおらず。(足跡もない)

足と足の間をひょろひょろーと通り過ぎていく子どものヘビとずーっとこちらを眺める大きなヘビ。




ストックは現地調達したいから、ちょうど良さそうな木がないかなと思った瞬間にちょうどいい木(しかも持ちやすいように削られている)が目の前にある。




ちなみにこの木が最後まで守ってくれました。(何度も転びそうになった時に支えてくれたり助けてくれました)

古道は誰かが私にイタズラしているかのような感じでしたが、鳳凰三山のルートに入ると、人もちゃんといて特に何事もなくコースタイムの半分にて通過。(地蔵岳の山頂にあるオベリスクと呼ばれる巨石は一体なぜここに?と思ったし、観音岳からの見晴らしは絶好でした。)










宿泊した鳳凰小屋ではどこから来たのか?どこへ行くのか?聞かれるのですが、私が穴山駅から来て韮崎駅へおりるルートを説明してもピンとこず、裏からベテランの山小屋の方がニコニコしながら出てきて「それはクラシックルートですね!!それぞれそのコースを使うのは年に1〜2組ですよ!」とかなり稀のようです。(両方繋げる人はほぼいない...)




道中小さな山の山頂を行かずに巻き道で行こうとすると「修行に来たんだろ」(これは私の心の声)が聞こえて、寄り道して登頂。また疲れてちょっと休憩したくなり笹の上で少し横になっていると「ゴゴゴゴゴー」と地響きが聞こえ(木が根こそぎ倒れる!?)、こちらも「休んでいる場合じゃない!修行にきたんだろ」とすぐに起き上がり前へ進みました。










後半は寂れてしまった神社や山(神仏分離令、
修験道廃止令の影響)に風を通すべく、道なき道を歩き、もうほとんど誰も来ることがなくなった山や神社とご縁を紡ぎました。












色々なものに見守られ、また心を寄せていただいた皆さんのおかげ様で無事に何事もなく計72km(もちろんかなりきつかったですが)の周遊コースを踏破できました。

たくさん時間はあったので、考えることや思ったことも多々あり。それらはまたそのうちにのんびりと^ ^




何の因果か分からないですがNHKにっぽん百名山「南アルプス 大展望の旅〜鳳凰山〜」が誕生日である6月9日の夜に放映されるそうです。(お酒飲みながら観ようと思ったけど、テレビが部屋になかった...)

ちなみに44歳ということで、ない頭を捻り、

44=しし=獅子=ライオン!!

ライオンの牙を身につけていきました!

山登りも仕事も日常 
日常は修行

(仕事は絶賛大募集中!!)

2日間何事もなかったかのように朝から仕事がスタートしています^ ^

バースデーチャレンジはまた1年後のお楽しみ☆

今回のコース
初日
穴山駅-平川峠(クラシックルート)-御座石鉱泉-鳳凰小屋(泊)↔︎地蔵岳(オベリスク) 約30km

2日目
鳳凰小屋-観音岳-薬師岳-辻山-大馴鹿峠(クラシックルート)-千頭星山-甘利山-旭山(忘れ去られた道)-苗敷山-穂見神社奥宮-韮崎駅
約42km
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少年の大冒険〜一期一会の縁〜

2025年02月24日 | 挑戦
山を縦走して、山小屋に泊まり、たき火やバーベキューをしたい!!

そんな少年の願望を叶えるべく実施した高尾山縦走ハイキングと山小屋と聞かされて泊まるゲストハウス。

たくさん登山者がいる登山道から一本ルートを変えるだけで、誰もいない登山道へ。








想定外に走り、予定時間を大幅に短縮した縦走トレッキング終えて、たどり着いた山小屋という設定のゲストハウス。










早い到着も快く対応してくださり、荷物を置いておやつを食べて向かうのは小川。




置いたペットボトルの水が軽く凍る水場の横でたき火をしようとするところにたまたまやってきた外国人。

よければどうぞ🔥

と一緒に火にあたりながら、言葉も通じないのに阿吽の呼吸で作業して、一杯のかけうどんと日本酒と柿ピーをシェアしながら共に過ごす不思議な3時間。













居合わせたカナダ人の旅人にとって、少年と過ごしたこの時間は深く心に刻まれたようです^ ^

暗くなりすぐ裏にある山小屋(ゲストハウス)のリビングに行くと集っていた様々な大陸の方々。オーナーが生粋の旅人であり、誠実で心ある対応を長年し続けてきたからこそ、最寄りの駅から徒歩40分かかるここを目指してやってきてくれる。

日本語を教えてみたり、
けん玉をしたり、
お好み焼きを食べたり、
一緒に運動をしたり、
同じ空間にいるだけで得られるものは大きい。











翌朝、でかいリュックを担いでまた次へ移動する旅人に挨拶をされ、私自身も旅をしてたくさんの幸運に恵まれてきたからこそ、こうして一期一会の縁で喜んでくれるのは嬉しい。

朝食も小川の横に行きたいと、たき火でクッキング!!(メタルマッチの火おこしと材料集めも上手になりたした^ ^)



人によっては大したことないことかもしれないけど、その人にとってはすごいことかもしれない。そんな体験に寄り添い、関われるのはとても幸せなこと。

少年にとって初の高尾山縦走トレッキング&山小屋(ゲストハウス)のたき火体験は、忘れられない楽しい思い出になったようです。

vanguard backpackersオーナーのカイさん、居合わせた皆さん、貴重な時間を本当にありがとうございました!
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24時間のプチ冒険〜丹沢縦走ハイキング〜

2025年01月30日 | 挑戦
諸事情が重なり(ちょっと調整もして)できた24時間。

今、私は何をしたいのか?を問い、出てきた

ちょっと冒険したい!という欲求。

とりあえずこれならギリギリ行けるかどうかのざっくり行程を立て、山小屋に連絡をすると1人でも大丈夫とのこと。(小屋は私だけ^)

予約をすると急にやってきた不安と緊張と恐怖。以前なら軽い気持ちで気軽にどこでもそのまま行けたのに、今はリスクとか、体力は大丈夫かとか、雪が残っていたらどうしようとか、寒くないかな、とか色々と考えてしまいビビッている自分がいました。

夕方に決め翌日には出発。あろうことか電車を乗り間違え、改札出口を間違え、とミスを連発して予定のバスに乗れず。完全に浮き足だっていて反省。その遅れでできた時間に山小屋から畑で取れた野菜を取りに来てとの連絡があり、ハプニングと幸運は表裏一体!







今回は冬の丹沢縦走ハイキングコース(塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸)を選択。(10年以上前の私の修行コース)コースタイムはざっくり10時間40分ですが、出発が昼過ぎということもあり5時間20分での到着を予定してスタート。









今の自分にできるかかなり不安もありましたが、無事にほぼ予定通りの5時間19分で達成!!



とはいえ、体力も頭も挑戦心も度胸も根性も、使ってないと低下するし弱くなるというのを実感した2年ぶりのプチ冒険。そして私は昔も今も変わらずに身体の限界に挑むことが好きなことを再認識しました。







宿泊先の青ヶ岳山荘では、1人でも快適に泊まれるように詳細な案内をいただき、冬山の1人新年会をいつの間にか3時間も楽しんで就寝。
(急な宿泊にも対応できるように小さな山小屋が考えて工夫を凝らしたシステムです。こんな山奥にて温かい食事をとれ、フカフカの布団で眠れる時間を過ごせるのは本当に有り難いです🙏)







翌朝のご来光に感動した後には、帰り道を急遽変更して約2時間山道とロードを本気で走り続けました。山小屋の事務所にて美味しいコーヒーとたくさんの菜葉等をいただき(美味しく食べます😊)24時間のプチ冒険は無事に終了。



不思議と満たされた気持ちでいっぱいです。様々なおかげ様により、いい経験をたくさんできているで、これからまた還元していきたいと思います^ ^
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出羽三山周遊97km体験記 後編

2023年06月21日 | 挑戦
*6月10.11日の出羽三山周遊97kmの冒険の記録です。
*様々なサポート、お力を得て安心・安全に実施しています。スリリングな気持ちをお楽しみいただけるように表現上オーバーに書いています。

月山から西へ8kmのところにある湯殿山神社。



残り30分程度の道に1時間半もかかるとは思いませんでした。

急に現れた長い梯子。



それを何度か降りることを繰り返し、目の前に立ちはだかる急斜面の雪。



道がない。

えっ。。。

GPSで方向を指し示すのは斜面の数十メートル下の方。

崖っぷちの局面に何だか笑みが出てきます。日本の三大修験道の一つがそう簡単に終わるはずありません。

ちょっとでもミスをしたら、あの世へ直行。

装備を整えて、気合いを入れて集中します。

道はないけれど、どこかにきっと道はあるはずです。

うっすらとか細く光る雪の斜面を慎重に慎重に歩き、数十メートル先の雪から飛び出した木に必死に掴まる。隙間から顔を出している木や竹を掴みながら、ゆっくりゆっくりと下っていきます。

これは人生史上一番集中しよう。

今までまあまあストイックに日々修行として鍛錬してきたのは、これを乗り越えるためなのかもしれない。

12時間動き続けてきた疲労は吹き飛び、身体中からエネルギーが漲ってきます。

木に捕まりながら立ち上がり下を覗き見ると

数十メートル下ったけれど、先はまだまだ長い。

山の中で立っている自分が天狗に思えてきました。

天狗とは山伏や行者や修験者が想い描く姿を表したものという一説もあります。

羽で空を飛び、木々をぴょんぴょん跳んでいけたら、この道も簡単に違いない。

よし、私も空を飛んでみよう!!

と思ったけど、そのままお空に行っちゃいそうなため思い止まることにしました。

汗だくになりながら、さらに数十メートルをなんとか下るとまた道がありません。

目の前にあるのは膝ぐらいの水深の急斜面の小川。雪解け水が集まり、川になり、斜面を流れています。

地図とGPSを確認すると指し示すのは小川。
今度は沢下りかと、横に生えている木々に捕まりながら慎重に慎重に冷たい水の中を下っていきます。

ジャブジャブと10分ほど歩き、足が冷え切るとようやく道が開け、100m先には車が見える。

助かった!!

と思いきや最後の難関が待っていました。

谷底は雪解け水が合わさり急流な川。
目の前は雪の急斜面。
一瞬途切れた集中とクタクタの身体。

つい数十分前を凌駕する、人生史上最大の難所でした。

「集中しろ!集中しろ!集中しろ!」
何度も何度も声を出し、もう一度集中を高めます。

微かに見えた光の雪道を少しずつ少しずつ慎重に慎重に進みました。

下はまだまだ谷底です。

今、私は死地に立っている。
ふと何かが私にやってきて、何か嫌な気配がします。

「いつ死んでもいいと思っているけど、そう簡単には死んでやらない。生きる場所を決めて生きてきたのだから、死に場所も自分で決める。ここは私の死に場所では断じてない!!」

大きな声で叫ぶと何かは遠ざかっていきました。

もう5メートル進めば私は助かる。
それでも、もうこれ以上進むのは正直難しくなってきた。

そこからの出来事は衝撃的でした。


湯殿山は「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた清浄神秘の世界のようです。


ここで見たこと、体験したことは、その人だけのもの。


「生きているんじゃない!お前は生かされたんだ!!」


湯殿山は生まれかわりを祈る未来の山。

42歳になった翌日の私は、
一度死に、生まれ変わったのかもしれません。

湯殿山神社に着くと、目から汗が噴き出て、生かされている事に感謝の気持ちが溢れてきました。





その後、湯殿山参籠所という場所に泊まり、御神湯に浸かり、痛めた足をさすりながらもう1日だけ動いてくれるように必死に祈りました。大きく腫れて座る事もできない状態も、7時間後にはまた再び走れるようになっていました。





明朝4時に出発し、六十里越街道を走りました。膝ぐらいまである小川を渡るのも、道なき道をたまに進むのも、誰かに背中を押されているんじゃないかというほど快適に進みました。







ブナの木が大正生まれの先人達の伝言板として使われていることや、弘法大師が護摩祈祷を行った場所などを通過して、最後は13kmのアスファルトを走り鶴岡駅に戻ってきた。コースタイム15時間を8時間ほどで踏破。


























一年に一度のバースデーチャレンジ。
おかげ様で生まれ変わりの旅ができました。

生かされた事に感謝して、誰かの何かのお役に立てるように日々精進します。

長文を読んでくださった方、ありがとうございました🙏

おしまい。

PS 初日の最後で痛めたお尻は、あれから10日経っても腫れが引かず。傷を見た方は、病院に行けばと言ってくれますが、修験道で痛めたのにそれはちょっと違うかなと思いそのままに。初日の最後に起きたあの出来事は現実だったのか?痛くなるたびに考えます。導かれるようにしてやってきた出羽三山。その意味がちょっと分かりかけたような気がします。修験道は、やはり修験道でした。




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出羽三山周遊97km体験記 前編

2023年06月21日 | 挑戦
*6月10.11日に敢行した冒険の記録です。

今回のコースは鶴岡駅が起点。



出羽三山を巡りたいと考えてまずは5ヶ月前に地図を購入。

地図とにらめっこをして、1泊2日で行けるコースはないかと考えて探した道。

道はあるけれど、ネットでの情報は少ないので、大まかなルートとポイントの通過目安時間だけざっくり決めて後は臨機応変に対応しようといういつもながらの作戦です。

最初に目指すは羽黒山神社。

約14kmのロードを2時間かけて移動して一息。







観光地のため自動販売機もあり水を数本購入。

東北の仏教文化の中心地であるだけに門から神社がいたるところにあります。持ってきた数十枚の御賽銭用の小銭も羽黒山で底をつきました。まさかこんなに御賽銭箱があるとは、、、









2446段の階段をササッと登り終えると標高414mの羽黒山神社があります。

1,400年以上前に天皇の皇子であった蜂子皇子が出家。その後羽黒山にたどり着き、修行の末羽黒山頂に社を創建したことが始まりと言われています。

ちなみに「羽黒山」は蜂子皇子が“羽の黒い鳥”に導かれてたどり着いたことから名付けられたとのこと。



さらには「修験道」とは、古来より山に入りそこで得た力で人々を助ける「山岳信仰」と「仏教」が組み合わさってできたものとされています。

つまりは山や木、滝などの自然崇拝と、仏様への偶像崇拝の両方の側面を併せ持つ、いわゆる“神仏習合”。

私の住んでいる四畳半の部屋にはなぜかビビッときて10年前に購入した仏壇の中に(世界を旅して見つけた)様々な神さまが並んでいるのは、型にはまらないおおらかな修験道を無意識に引き寄せていたのかもしれません。

そんな昔からある場所に想いを馳せている時間はなく、次なる目的地月山へ。

今回の行程は、地図とスマホのGPSと現地にある案内の3つをバランスよく駆使しながら向かいます。

東北自然歩道と呼ばれる道が途中から分からなくなり迷子。



迷った時にお坊さんが現れて、聞くと丁寧に教えてくれます。この日は3回ほどどちらに進むか悩んだのですが、不思議と誰かが居合わせて話しを聞いて次に導かれるように進んでいきました。

「道はあると言えばあるけれど、最近は誰も通ってないから荒れてますよ。倒木もありますよ。」







江戸時代には15万人もの人が歩いて参拝に通っていた道も、今は誰も通らず、知られていない存在。

「忘れ去られた道を歩いて風を通します。日々、鍛錬してあるから大丈夫です。」

帽子をとって頭を見せると、お坊さんは微笑みながら、
「あなたも修行中でしたか。お気をつけて。」

と見送られました。

葉っぱに覆われた道は足元がぐしょぐしょになるため、防水パンツとロングTシャツを着て進みます。

周囲の様子にも気を配りながら、
道なき道は強い気持ちが大切だ!

そんな気概も1時間程度で終わり、このままだと目的地への時間に全然間に合わないので、アスファルトの延々と続く登り坂へ変更。

荒れた道でびしょびしょになった靴下を乾かすためにサンダルに履き替え、ふやけた足の皮膚と濡れた衣類を歩きながら乾かします。



二手に分かれた道。

右に行くか?

左に行くか?

ちょうど地元の方がいて、現地情報をいただきました。ネットの情報とは違う生の情報があり、参考にさせてもらいながらも最終的には自分の判断で決断をします。

自分で選んだ道ならば、後でどうなろうと納得できるはず。

選んだ道はアスファルトの登り坂を18km。

ところどころに白い蝶がたくさん舞っている木々があることに気付きました。

白い蝶は何のメッセージなのか、
何かのサインだろうか?



いずれにしても何か縁起のよさそうな気がしますが、ゆっくりみる余裕はなく先を急ぎます。

過去の世を表す山と言われる月山。

延々と続く道。

ずっとしんどくて、ずっと苦しい。

私が今の私に変わる前はこんな感じだった気がする。

今となればその闇があったおかげさまと言えるけど、今そう思えるのも、それは単に運が良かっただけとも言える。

人生とはまったくもって不思議なものであると私は思う。

山頂が近くなるにつれて雪が積もり、アイゼンという鉄の爪みたいなストッパーを足裏につけて歩きます。











雪道はどれがルートかも分からないので、地図とGPSを頼りに進み、ようやく山頂へ。

孤独さと荒々しさを感じる誰もいない月山と月山神社。

山頂には月の形をした石が置いてありました。

今年は卯年。

古くから兎は月山神のお使い、月の精とされていたと伝えられ、卯年に参拝すると12年分の御利益があるとか。

ここが出羽三山の最高峰1984mで、ここからは下りが続きます。

遠くのスキー場から音楽と放送が流れてきて、楽しそうな雰囲気が伝わってきますが、それを横目に進みます。

19時到着予定でしたが、大峯奥駈道に比べたら全然余裕だし、この調子だと17時台にはつけるかもと思い始めた頃に、それは突然がやってきました。

つづく
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出羽三山周遊終わりました

2023年06月12日 | 挑戦
昨日に出羽三山周遊を終えました。

鶴岡駅をスタートして、
初日に羽黒山、月山、湯殿山と登り
2日目は六十里越街道を通り戻ってきました。














初日、2日目の距離は計97km(初日約56km、2日目約41km)で、想定以上に大変でしたが、様々な御加護や応援があり、天候にも恵まれ運良く無事に巡ってこれました。
本当にありがとうございます!

現在(羽黒山)・過去(月山)・未来(湯殿山)を巡る「生まれかわりの旅」と言われている出羽三山ですが、

生きているというよりも
生かされているという感覚を強く強く個人的には感じました。

なんだか生まれ変わった気がします。
具体的には説明はできないですが。。。

古から続く修験の山は、言葉に言い尽くせず頭も回りません。

とりあえず全てを出して精魂尽き果てたので休みます。
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出羽三山からの挑戦状

2023年06月10日 | 挑戦
昨年、仕事がなくなった時期があり、「これはチャンスだ!」と思い立って1300年前から続くと言われる修験道"大峯奥駈道"に挑みました。

常にアップダウンのある約100kmの道は、予想を遥かに上回るきつさで、約15〜20kg弱のザックを背負いながら進みました。たまたま山奥の避難小屋で一緒になった方とタッグを組んだおかげで2泊3日で運良くたまたま踏破ができました。

その3日目の道中に、

『玉置神社からの奥駈道。
日本酒の四合瓶が落ちている。
拾いたいけど、
これ以上荷物はザックに入らないけど、
えーーーい、拾っちゃえ!
「月山」という名前の日本酒だった。』






という出来事がありました。

次は月山だ!!
出羽三山が挑戦状を出したに違いない!!

という勝手な思い込みに身を任せて、準備を進めること約1年。




クマ対策として蟲笛の練習を行い、
(風の谷のナウシカ先生を真似て)

魔除け対策としての法螺貝は騒音になり練習できず。ドンマイ。。。

お化けが出ないかが心配です。

とりあえず東京から夜行バスに乗り、鶴岡駅近くへ。






これから月山、羽黒山、湯殿山の出羽三山を巡ってきます。

歩いたり走ったり休んだりしながら、1泊2日(多分80kmくらい)の行程です。

道中何がやってきてくれるのか?

年に1度のバースデーチャレンジのスタート!!

PS  余談ですが、約1ヶ月前に「その月山は島根県のですよ」と居酒屋でたまたま隣りの席に座った山好きの方が私の話しを聞いて教えてくれました。「私は山形出身で、ちょうど山形の月山(銀嶺月山)を持ってきましたから。」と山形の月山を飲ませていただきました。また導かれているようです。
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戦闘力が上がる

2022年12月28日 | 挑戦
ちょっと真面目な話ですが、

長年、様々な挑戦を続けてなんとか生きています。

経験から不思議だなと感じるのが、

何かに挑戦しようとすると良い流れがやってきたり、思っていることが叶うことが多々ありました。

ドラゴンボール世代のため、

マンガ風に言うと、

戦闘力が上がると感じています。

(他の言葉を使うならば、「気」や「波動」などのエネルギーが高まるのかもしれません。)

ちょっと前に秩父34巡礼ウルトラマラニックを最終回にすると決めて、

最後は私も全部サポート(約110㎞)できたらと考えていたのですが、正直、体力に自信がありませんでした。
(自身のハードなことは今年の6月の熊野古道からはしていないため)

折れやすいちっぽけな自信も時としては役に立つので、再び自信を得ようとまだ未知である飯能アルプスをトレッキングしようと決めたのはいいですが、なかなかスイッチが入りませんでした。

それが飯能アルプス前日に思いもよらないオファー(移動式銭湯の水スポンサー)を受けて、

始発で行って、本気でトレッキングすれば(道に迷わず、トラブルもなければ)諸々間に合うかもと思ったところからスイッチが入りました。

おかげ様で戦闘力が上がり、良き出会いやご協力のお陰様で、今にも切れそうなクリスマス・イブの吊橋をなんとか渡りきることができました^ ^

実体験を通しての学びから、私にとっては何かに挑む時に戦闘力が上がるようです。
(ただ、様々な人を見てきましたが、挑戦で上がる人もいれば下がる人もいると感じているのでそこは人それぞれだと私は思います。なので人に挑戦は勧めてないですが)

自らやりたいと言って一歩踏み出した方のサポートはできる限り行わせていただいてます。

ただ参加費や宿泊費、交通費、食費等お金もかかる事なので、難しい事や大変な事も多々あると思います。

それでも『体験も貴重な財産になる』という考え方もあるので、

なんとか参加してみたい!!という方は、この機会にご検討いただければ幸いです。

*お金の捻出が難しく、参加を踏みとどまっているのであれば、

遠慮なくご相談ください。私も苦労している時期が多々あり、

色々と助けてもらったことはたくさんあるので、できる限り臨機応変に対応致します。

ちなみに1月7,8日に開催予定の秩父34巡礼ウルトラマラニックですが、

現在のところ参加者は40代から70代の方でほぼ女性です。

2日間を通して110㎞を達成した方は参加者の約10%。

多くの方が無理ない範囲で自身の能力のやればできるところまでやっています。

コースのほとんど(約9割くらい)がアスファルトで、バスの停留所も各所にあり、

ある程度のところで終わりにして安全に帰ることができますので、安心してご参加いただけます^^
宿の予約等の関係から申込締め切りを12月27日(火)の23時59分までとさせていただきますと案内を流したら、何名か申し込んでくださりました。

今回もギリギリです笑
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大峯奥駈道2泊3日⑦番外編〜桃源郷〜

2022年06月09日 | 挑戦
友人から紹介されたゲストハウスの人が迎えに来てくれました。

熊野本宮大社から車で20分、

道の一番奥にあるという宿の名前は、

縁ga環ゲストハウス。


熊野の山奥で自然に寄り添う暮らしをしながら、

千葉から熊野に移住したご家族が営んでいます。

「とりあえず着替えて、そしたらお風呂案内するよー。風呂が終わったら食事を出すね」

とフランクに案内してくれるのが一家の長である内山さん。

お風呂は外にある五右衛門風呂!!




そして夕食は、内山さんの畑で採れた野菜と生地にもこだわった自家製ピザとカレーライス。





真心込めて作られた優しい食べ物が細胞に広がっていきます。

内山さんや子ども達も時々食堂に現れては、

無邪気にはしゃいでくれます。

内山さん、宇原さん、私と40代のおっさん3人で、飲みながら寛ぎのひと時を過ごしました。

翌朝、ニワトリの声で目覚めると、
朝陽が眩しく照らしてくれます。




敷地内でヤギやニワトリを飼い、
美味しい沢の水を引き、
庭にあるマルベリーを採っては、
朝食のデザートへ。

















庭では手作りのブランコに乗り、
自由に遊びまわる子ども達。




友人が、
「あそこは桃源郷ですよ!!」
と言っていた意味がよく分かりました^ ^

内山さんに縁ga環ゲストハウスの名前を尋ねると、

「人間、みんな兄弟だよね。それぞれ価値観は違ってても最後は同じだよ。結局は、ご縁が繋がって環になっていくよね。」

と話してくれました。

熊野本宮大社から約20分の

道の一番奥にある縁ga環ゲストハウスは、

最幸に素晴らしい場所でした^ ^

内山さん一家、

紹介してくれたファイヤーマン、

ありがゴールド!!

大峯奥駈道編 おしまい





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