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Vespa PX ドライブシャフトベアリング痩せ

2014-06-12 | 整備・点検ポイント/PX

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昨日までに下す段取りしていたので出勤と同時にとっととエンジンは下す。こいつはフラマグ側はローラーゲージだから嵌めあいはきつくもないからそのままケースを軽く木ハンマーで叩くと分離する・・・

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当然通常ならドライブシャフトに打ち具をかまして・・・のはずが今回は軽~く出る。その時点で問題あるね。で、入ってたベアリングはKBCのモノ。私が仕入れた五年前もそれ以前も交換されてはいないはず(絶対ではないけど)先日の50sのクランクと同じでおそらく生産ライン地からこのベアリングだったと思われる。

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別にベアリングがどこのだろうがシッカリしてれば良いのですが・・・今回は読み通りスルリ?アレ?つまりこいつは嵌めあいが全然ユルユルなんですな。エンジン下す前にこれが原因かもと思いインナーを押さえつけてシャフトを回すと共に回ってないって現象は確認していたのです。

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手で軽く上下できるレベル。ここまで摩耗した原因は色々考えられるでしょうがね。問題はこの状態がドラムに影響あるのか?って事ですね。おそらくシャフトとベアリングの嵌めあいがここまで緩いとシャフトとベアリングのインナーは本来共回りすべきところが滑りが出てくる・・・実際インナーを固定してみてもシャフトだけ回る。って事はベアリングインナー・シャフトはかなり熱を持って更に摩耗・拡大でしょうね・・・で、ドラムとインナーの接触面が滑りによってドラム下部が摩耗する・・・そして摩耗分センターナットの締めが効かなくなる・・・そしてグラグラ・・・今回はこういった想定です。実際に目で見えてる箇所ではないけどこれが正解かな?

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というわけど新しいベアリングを入れるために暖め。今回摩耗していたのはベアリング側だけでした・・・シャフトも痩せていたのかと思いきやベアリング側だけでした。

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ベアリングとフェルトシールを入れた後はドライブシャフトを引きずり込みました。今回ドライブシャフトは痩せていなかったからそのまま・・・って事も考えましたが先日抜き出したコーサのモノがスプラインも程度が極上でしたのでそちらを使いました。

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合わせも同じくただはめるだけ・・・PXとか楽ですね。実際は立てて嵌めます・・・スプリングの関係。

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ある程度の形にしてさてどこまで組み上げるかと思ってたら意外に時間切れで載せるのを先にやります。

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今回はどう転んでも本日中に下して載せるって段取りだったのでコロコロは使ってなかったのでね・・・閉店時間近づいたからこの辺で載せときます。後は明日細かいとこ接続して終了・・・試運転までいければなと。しかしドラムスプライントラブルはしばらく走行しないと判定できないんだけどね・・・今回の読み通りなら完治するはずだけど。