A Daily Life Diary

日常や思い出を綴ったblog

顔も知らないあなたへ

2006-01-09 | 本とオーディオブック&ドラマ
今日は成人の日。
僕も、もうすぐ誕生日。
成人の日を祝ったのはもう十数年前。
成人になったらいろいろなことがしてみたいと思っていた人も多いのでは?
今回紹介する女子高生もそんなことを思っている1人かな?なんて・・・。
今日はそんな話をしたいと思います。


数ヶ月前、スカイワードの2005年6~9月号を図書館で読んだ。
その中にJAL「世界の旅」エッセーコンテスト入選作を紹介するページがあり僕はとてもたのしく、そのエッセーを読んだ。いい作品を読むとこちらまでいい意味で触発される。9月号で埼玉県出身の17歳、女子高生のエッセーが取り上げられていた。

「顔も知らないあなたへ」と付けられたタイトルに一瞬、ドキッとした。
「うそでしょう?」という言葉から始まるこのエッセーを読み終わると僕の方が「うそでしょう?」と呟きたくなってしまった。

エッセーの内容を簡単に説明すると、オーストラリアのゴールドコーストに修学旅行に来ていた筆者が、何気なくホテルのメモ帳にベットメイキングへのお礼の言葉として“Thank you”と書き残した。すると翌日「こちらこそありがとう、ゴールドコーストをエンジョイしてね」とベットメイキングが書き置きをしてくれたという。自分の気持ちが通じた興奮をエッセーに綴っている。僕も同じ体験をしたらきっと興奮すると思う。

修学旅行最終日に「あなたに会えてよかった。あなたがここへまた訪れてくれることを願うわ。その時は、今よりももっと、英語が上手になっているでしょう。練習はたくさんすること。練習のため、私に手紙を送ってくれても、うれしいわ。ここに住所を書いておくわね。あなたが安全に帰れるように祈っている」というメッセージを受け取った彼女は、この旅で夢を見つけられたこと、その夢のために英語の勉強に力を入れること、そしてベットメイキングの彼女への感謝の気持ちを、辞書を片手につたない英語で綴ったのだという。

このエッセーを読み終えた僕の頬からは、なぜだか涙がこぼれていた。

このエッセーに巡り合わせてくれた機内誌「スカイワード」と、こんなピュアな気持ちにさせてくれた17歳、女子高生に今、「ありがとう」とお礼が言いたい。


【写真:スカイワード2005年 7月号を利用】
【エッセー:スカイワード2005年 9月号を利用 】

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