A Daily Life Diary

日常や思い出を綴ったblog

ダンス・オブ・ザ・ダイス

2010-10-04 | 旅・シンガポール
大人男子がマリーナ・ベイ・サンズに来たのですからカジノに入らないわけには行きません。


僕が初めてカジノに入ったのはソウルのシェラトン・グランデ・ウォーカーヒルカジノでした。
このころはここウォーカーヒルにしかカジノがありませんでした。
もう十○年前のこと。

このときカジノをしていたのが僕が以前勤めていた会社の旅行者だけだったので閑散としていてつまらなかった印象を持っています。
このときの悪い印象が残ってしまっていて新しく出来たセブンラックカジノ・ミレニアムソウルヒルトンにも入ったことはありません。


次に入ったカジノはラスベガス。
空港内にもスロットが設置してあるほどのエンターテーメントという土地柄、ここに旅行に来たからにはカジノをしないわけには行きません。

綺麗なカジノに沢山の人々がルーレットやポーカー、スロット、数字を当てるような初めて見るカジノゲームなどを楽しんでいました。
ある程度楽しい感じを受けたのですが、スロットなどで損をしたことと、ルーレットなどそんなに人の山になっていなかったせいか、なぜか胸が躍るということがありませんでした。


マカオに旅に行ったときはカジノに入りさえしませんでした。
「きっとあまり楽しくないだろう」という気持ちがあったように思います。



そんなカジノがシンガポールにも出来たのです。
リゾート・ワールド・セントーサ・カジノとマリーナ・ベイ・サンズ・カジノ。
どちらも行ったのですが、昼だというのにカジノ内にはある程度人々がいてテーブルでカジノを楽しんでいるのです。
マリーナ・ベイ・サンズ・カジノ内にはレストランもあったので、そこで昼食を取っている人やそれを待っている人々が長蛇の列をつくってました。

カジノではルーレットやバカラ、ポーカーなどを楽しむ人々もいましたがその中でも一際囲むようにして人々がゲームをしているテーブルがありました。

「カジノのテーブルはチップを張るのが大変なくらいなほど人々がいる方が刺激があってちょうどいい」と僕は思っていたのでこのテーブルを見たときは胸が躍りました。

そのテーブルは『大小(Big and Small)』のテーブルでした。
沢木耕太郎さんの『深夜特急』という紀行小説にも載っているギャンブルに中国からの旅行者と思われる人々が大勢そのゲームをしていたのです。

テーブル上の3つのダイスが入ったガラスの様な円筒にステンレスの様な円筒を被せ目隠しをし、ディーラーがボタンをプッシュすると「カシャン、カシャン、カシャン」と小気味よい音とともにダイスがシャッフルされます。

出た目を予想しお客が大や小またはそれぞれのダイスの目にチップを張って行きます。
最低賭け金額がS$10(ダイスの目はS$5かな?)~S$25とテーブルによってそれぞれ異なり最高賭け金額がS$5,000だったか、S$50,000だったか。(忘れてしまった)とテーブルの電光掲示板に表示されています。

3つのダイスの合計数で大小(Big and Small)を決め4以上10以下が「小」、11以上17以下が「大」。

しばらく見てから僕もS$50をS$5×10枚のチップに交換しこのゲームに参加。
ダイスの目に張るのはよく分からないのでルーレットでいう赤黒のような1/2の確率(正確には1/2の確率ではないが・・・)の「大」か「小」で勝負に。

僕のようにS$10を張る人もいれば、S$100を張る人も。

「チン!」とベルを鳴らしてディーラーの「last moment」という掛け声がかかると皆がチップを張ることをやめます。

そして当たり外れの瞬間。
ディーラーが目隠しをしたステンレスの様な円筒を外すとゲーム参加者が一斉にガラスの様な円筒に入った3つのダイスの目に視線を移します。
ディーラーがその目を小さな電光掲示板に入力。
「1・2・6 小」

このゲームは僕と相性がいいらしくS$30勝ってこのカジノをあとにしました。
たかだかS$30ですがされどS$30。
お金は使ってしまうのは簡単でも稼ぐのは大変ですから。

カジノをソウルで初めてやってからシンガポールで初めて勝つことが出来たのです。

僕にとってシンガポールにカジノが出来たことはこれからのシンガポールの旅に「よりよいスパイスを与えてくれた」そんな気がしてなりません。





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