兵庫県西宮市内の複数の飲食店が提供するご当地グルメの品「甲子園ヒーロー揚げ」の新しいレシピを武庫川女子大学(西宮市池開町)の学生たちが考案した。
甘いシロップや塩昆布を使うなど、柔軟でアイデアがあふれる13種類を開発。地元の店主らに提案し、一部はメニューに採用され、学生たちも喜んでいる。
ヒーロー揚げは、二つに割って食べられる▽衣の食感がサクサク▽味付けはにんにくダレ-を条件とした鶏の手羽唐揚げ。
中国語で鶏肉を意味する「ジーロウ」などが名前の由来といい、甲子園地域を中心に市内の飲食店が独自の味付けで販売。
店主有志で「西宮・甲子園ヒーロー揚げ推進委員会」をつくり、普及を目指している。
新レシピの考案は、食品会社「ジャパン・フード・サービス」(同市平松町)と武庫川女子大が企画。
食物栄養学科の4年生12人が同推進委の焼き鳥店やそば店などの店主7人に、ヨーグルトやタルタルソースをあえるなどして一手間加えたヒーロー揚げを提案した。
店主らは試食し、メニュー化を検討。
カフェ「ストロベリーフィールド」は、ケーキシロップや塩昆布で味付けした二つのレシピを6月末までの限定メニューに採用。
売れ行きがよければ正式メニューにするといい、学生の一人(21)は「うれしい。お店で出されたら食べに行きたい」と話していた。
同推進委代表の山崎哲さん(51)は「我々の発想を軽く超えるものがあり、勉強になった。
食を通じた街の活性化につながれば」と期待していた。
同推進委は、ホームページ(http://www.koshien-heroage.com/)で、学生が提案したメニューが食べられる店を紹介している。
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