去る3月28日、前日より開催中の東京モーターサイクルショーへ行くことにしました。翌29日の天気占いが芳しくなかったことと、出発の直前まで迷ったのですが、同日にお台場にて開催予定のヤマハの試乗会への参加を決めたためです。「千早」が定期点検中だったので「千波」を駆り出し、試乗会会場へは受付開始時間の1時間前には到着。早過ぎたとも思いましたが、管理人を上回る兵が10数名もいました(笑)。その後も参加者は増え続け、長蛇の列となったため、時間を前倒しして9:20頃から受付が開始されたのですが、10:00前には午前の試乗分の受付が終了してしまう盛況振りだったので、早く来場して正解でした♪

<会場の様子>
試乗車両の内、MT‐09 TRACERとT‐MAX530、YZF‐R3とBOLT C‐SPECの4機種はチケット制のため、試乗できる人数が限られています。上記4機種の内、MT‐09 TRACERとT‐MAX530、YZF‐R3の3機種へ試乗することにしました。先ずはMT‐09 TRACERから。

<MT‐09 TRACER>

<乗車時の視点から>
どうしても、愛車TDM900Aとの比較になってしまいますが、とにかく倒し込みが素直で軽いですね。その上、低速でのトルク感は十二分で、管理人は試乗中、STDモードで二速しか使用しませんでした。やはり良いなあ…。
次のT‐MAX530の試乗時間まで少々時間があったので、駐輪場にて来場者の愛車を眺めたり(笑)、展示車両の傍らでメーカー担当者の話を聞いたりしました。

<展示されていたMT‐09 TRACER>
管理人個人の要望として、燃料タンク容量の更なる増大をして欲しいと伝えたところ、MT‐09の14Lに対して、TRACERの18Lという数字は車体開発の担当者が相当渋ったが、厳しい折衝の結果、それでも当初より大幅に増量したとのこと。吸気口を模したタンクの横の部品を排して、その分の容量を増やせるのではないかと提案してみると、その手法だとフレーム幅よりも外側に張り出してしまうため、安全上、厳しいということでした。成る程、H社のホー○ットで転倒すると、必ずと言って良い程タンクの張り出した部分が凹むのはそのためなんですね(笑)。また、純正装飾品であるトップケースとサイドケースの同時装着が不可であることの理由を尋ねましたが、それは初めて聞いたというような反応でした。管理人がこれから東京モーターサイクルショーへ行くことを伝えたら、ヤマハの純正装飾品を取り扱うワイズギアにて質問することを勧められました。他にも、座席の高さを変更する手順を見られたり、高い方での足着きの具合を実際に確認できたことも収穫でしたね。
そうこうしている内に、次の試乗時間がやってきました。

<T‐MAX530>

<乗車時の視点から>
乗り味は大型スクーターのそれで、確かに楽は楽なのですが…。管理人的に特筆すべきなのはスマートキーの採用に感動したこと位でしょうか。再び暫く時間を潰して、次の試乗です。

<YZF-R3>

<乗車時の視点から>
YZF-R25に乗った直後なら違いを明確に感じられるのでしょうが、大排気量車2台に乗った後だと、やはり非力さが際立って感じられてしまいますね。但し、良く回るので、回転数を意図的に上の方まで引っ張ることでより楽しめそうです。
さあ、3台に試乗できたので、ここから東京モーターサイクルショーの会場である東京ビックサイトまで移動します。例年よりも遅い行動なので、駐輪場の二輪の数も全然多く、また、会場内も結構混雑していますね。
先ずは、入り口の正面にあるヤマハの区画から見て回ることにします。

<YZR-M1>

<YZF-R1>

<SEROW250 30th Anniversary Special Edition>
このSEROW250の30周年記念車は試乗会会場にも展示されていました。左右非対称(アシンメトリー)な意匠と色遣いを採用しているのですが、管理人は左右非対称な意匠を毛嫌いしているので(笑)、購入対象にはなり得ませんね。それにしても、機体色の艶消しと言い、(主にジャケット等での)非対称な意匠と言い、管理人の好まない流行は早く過ぎ去って欲しいものです(笑)。
続いて、隣にあるワイズギアの区画へと行き、MT-09TRACERの荷箱の件について、質問してみます。すると、或る程度は想像通りであった回答が返ってきました。物理的には全部の荷箱を装着することは可能であるが、重心から遠い位置に重量物が存在することで、例えば、走行中の機体の回転(ロール)運動に悪影響を及ぼす恐れがあるため、公式にはお勧めできないとのこと。まあ、当然ですね。しかし、仮にもアドベンチャーを標榜する機種、然もサイドケース用の取付架が標準で装備されているにも拘わらず、トップケースとサイドケースが同時に装着できないというのは納得ができませんね。タンク容量の増大と共に何れ、また、MT-07の派生型を開発する時には考慮してもらいたいと要望を伝えておきました(笑)。
さあ、或る意味、今回の目的は果たせたので(笑)、他の区画も一通り見て回るとしましょう。その中から、管理人が気になった機体を幾つか紹介します。先ずはこちら。

<True Adventure>
管理人の感覚とホンダの意匠は相容れないことが大変多いのですが(笑)、この機体はかなり増しですね。いや、このままの意匠且つ管理人の好みの色遣いであることが前提ですが(笑)。続いてはこちらの機体です。

<AS650(参考出品車)>
初めに断っておくと、この機体の意匠面が気になった訳ではありません。意匠に関して言うならば、寧ろホンダSTX1300の模倣としか思えません(笑)。それよりも、650ccという排気量で純然たる長駆専用機を開発した、ADIVAのその気概に対してですね。
用品ではSHOEIの「HORNET ADV」です。管理人はこの先代に当たる「HORNET DS」を現在は使用しているのですが、その耐用年数が気になり始めています。でも、もう少し騙し騙し使用し続ける公算が高いですが…(笑)。
もう一つ、ユピテルのライディングレコーダーの内、4月下旬に市販予定の「BDR‐2 WiFi」です。今時の二輪車用ライディングレコーダーは防水防塵性能は既に当たり前ですが、現在市販されている機種の中で、管理人が望む性能――①二輪専用で防水防塵である②小型軽量である③常時録画且つ上書き録画ができる④長時間の録画ができる(最近流行りのアクションカメラの数時間なんていうのは論外)⑤GPSを内蔵し、位置情報も連動して記録できる⑥発動機の始動/停止と連動している⑦電源コード等が別に単品で販売されており、複数の機体間で使い回しができる⑧市販の安価な記録媒体が使用できる(⑨前後方向を同時に録画できれば尚良いが、⑦との両立は厳しいか)――を備えているものは管理人の知る限り皆無です。ユピテルの現行型の1つ「BDR‐S1」はGPSが内蔵されておらず、電源コードも途中で接続が外せない構造になっているため、論外ですね。もう1つ、「BDR‐1」は常時録画且つ上書き録画機能が備わっているのは良いのですが、実物を見て唖然としました。一寸あり得ない大きさです…。また、電源コードは途中で接続を外せる構造になっていますが、今のところ電源コードの単品での設定が無いとのこと。これらの点に於いては「BDR‐2 WiFi」は⑦の設定が無いものの、上記①から⑥の性能は備わっており、現時点で管理人の考える理想的なライディングレコーダーと言えるでしょう。販売価格等、今後も注目していきたいと思います。
最後は、東京モーターサイクルショーでの管理人の定番である、AJ(全国オートバイ協同組合連合会)で署名をします。しかし、管理人は毎年、二輪車の希望ナンバー制を項目の1つに挙げるように申し入れをしているのですが、一向に取り上げられないため、今回も直接伝えました。また、同時に二輪車の軽自動車税増税の見直しについても要望として伝えました。後者は増税導入が1年先送りになった「成果」についての返答がありましたが、これでは単に先送りにしただけで、問題の本質は変わっていないと反論し、抜本的な問題解決を改めて依頼しました。

<出口近くにご覧のような面白い作品があったため、思わず撮影してしまいました(笑)>
会場を後にし、「千波」の許へと戻る途中、当然ながら沢山の二輪を観察しました(笑)。TDM900は管理人と入れ替わりに出ていった黄/銀が1台と黒が1台、そして、一見しただけで綺麗なのが分かった青/銀が1台の計3台。最後の青/銀は銀色のGIVI製トップケースを装着していたことから、一瞬alminaさんかも知れないと思ったのですが、ヘルメットと何故かハンドルカバーを手に持った御仁が1人、件のTDMの方を向いて佇んでおり、初め「所有者の方かな」と思ったので、まさかがん見する訳にも行かず、そのまま通過(笑)。少々遠回りして、もう一度確認しに戻ると(笑)、見覚えのあるサイドカウルのカーボンステッカーに社外ミラー、何とやはり、almina号ではないですか!一寸躊躇しましたが、勝手ながら証拠写真(笑)を撮らせてもらいました。

<alminaさん、もし何らかの事情(?)でアリバイの証言が必要になった時には言って下さい(笑)>