goo blog サービス終了のお知らせ 

ガレージ「とんぼ玉」

愛機「TDM900A:千早」「XSR125:千景」「LTS125-C:千束」と共に歩むブログです。

「千早」改造計画(その3)

2013-06-27 20:09:01 | 整備・小改造覚書(「千早」編)
 社外マフラーへの換装及びインジェクションコントローラーの装着に続く「千早」改造計画の第3弾について報告します。実践に当たり、こんな商品を購入しました。


<寺本自動車商会「T‐REV」>

 「クランクケース内圧減圧バルブ」という名前を聞いたことがあるでしょうか。その名前が表す通り、クランクケースの中の圧力を逃がすための部品です。レシプロエンジンに於いては燃焼に伴うピストンの上下運動によってクランクケースの中の圧力変動が起こっていますが、特に混合気が爆発した時のガスの吹き抜けやアクセルを戻した時の外気の逆流によってクランクケースの中の圧力が高まり、滞留したままの空気の塊がピストンの往復運動の妨げとなってしまいます。そこで、高まったクランクケースの中の圧力をクランクケース内圧減圧バルブによって逃がし、ピストンの背面に掛かる負担を取り除くことでエンジン本来の性能を引き出してやる訳です。詳しくは寺本自動車商会のHP内の説明をご覧下さい。

 「T‐REV」は全6色(黒、緑、金、青、銀、赤)が販売されています。装着してしまうと外部からの視認はできなくなりますが、ここは「千早」の車体色に合わせて黒色を選択します(笑)。

 「T‐REV」の装着については、これまた寺本自動車商会のHP内に写真入りの取り付けガイドが公開されているので、何ら難しいことはありません。


<装着画像>

 さて、装着した後に実際に走行してみての印象です。先ず、クランクケース内圧減圧バルブの主な効果としてはエンジンブレーキの低減やエンジンの回転が円滑になることが挙げられますが、これらは走り出して直ぐにはっきりと実感できます。クランスケースの中の体積変動が大きい単気筒や二気筒ではその効果が感じられ易いということですが、それら独特の鼓動感と言いますか、山と谷の差が小さくなり、アクセルを開閉した時のぎくしゃくした感じも明らかに減りましたね。そして、一連の改造計画の一番の目的である、低回転域に於ける低速トルクの改善については上記のようにより管理人好みの操作感となったせいか、感覚的には若干向上したように感じられました。まあ、これも偽薬効果と大差無いのかも知れませんが…(笑)。その他、始動性や燃費の向上について明らかな変化は感じられませんでした。

 クランクケース内圧減圧バルブ自体は高価ですが、装着の前後でこれだけはっきりと様々な変化が感じられるのであれば、装着してみるのも良いと思います。

T-REV 寺本自動車商会 /T-REV φ12 0.07
T-REV 寺本自動車商会 /T-REV φ12 0.07 スポーツシティー

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

房総隧道巡り

2013-06-21 15:53:15 | 遠乗り道中記(「千波」編)
 今年は空梅雨かと思いきや、幸か不幸か漸く梅雨らしい天候になってきましたね。そんな梅雨の合間にふと思い立って、「千波」で房総の隧道巡りをしてきました。

 自宅を出発して、国道を357号、16号、127号と繋いで南下。富津市内の国道127号沿い、城山隧道の手前に白い門が見えてきます。


<門に書かれている文字から、燈籠坂大師の山門のようです>

 山門を潜って坂を上ると、素掘りの隧道がぽっかりと口を開けていました。


<「千波」と比較すると、その狭隘さが良く分かります>

<今通ってきた隧道を振り返って見たところ。この真下にはJR内房線の隧道があり、珍しい隧道の立体交差になっています>

 隧道を抜けると直ぐにY字路となっていますが、右方向には誰もが思わずそちらへ足を向けてしまうであろう隧道が続いていました。


<何だかわくわくします♪>

 2つ目の隧道を抜けると…。


<参道は階段を上り、燈籠坂大師へと繋がっています。しかし、寺なのに鳥居?>

 折角なので、参詣することにしましょう。


<質素な造りの本堂の中には、弘法大師が祀られていました>

 それでは、来た道を戻りましょう。


<燈籠坂大師側から入り、上を見上げたところ。隧道の前後の切り通しが、数値以上の高低感を演出しているようです>

<逆光が射して、ご覧のような神々しい画像が撮れました♪>

 ここで時間は11時。丁度、管理人お気に入りの「さすけ食堂」の開店時間です。隧道から数kmの距離なので、直ぐに到着しました。しかし、店の入り口には何と無情にも臨時休業の掛札が…。仕方が無いので、ここから程近い、これまた管理人お気に入りの「ばんや」にて昼食にしましょう。


<特選海鮮丼と鰹の角煮、美味しく頂きました♪>

 腹拵えが済んだところで、次の隧道を目指します。次の隧道は旧南無谷隧道です。国道127号を更に南下し、現南無谷隧道を抜けて直ぐ、右側にある脇道へと入ります。旧南無谷隧道とそれに続くもう1つの隧道を走り抜けたらUターンし、今来た道を戻ります。


<名も知らぬ隧道と…>

<旧南無谷隧道>

 最後に向かう隧道が今回の隧道巡りの大本命です。養老渓谷温泉郷の一角にある件の隧道を目的地としてバイクナビに設定したところ、てっきり国道465号を内陸の方へと向かわせる経路を案内すると思っていましたが、実際は県道89号で房総半島を横断して一旦鴨川まで出てから、県道81号を北上させる経路が表示されました。予想外の経路に一寸吃驚しましたが、県道89号も同81号も途中狭隘な箇所はあるもののとても楽しい道なので、バイクナビの案内通りに進むことにしましょう。何れの道も総じて交通量が少なく、何度走っても走り応えのある快走路です♪そんな道をたっぷりと1時間余りも走ったら、件の隧道へと到着です。


<向山隧道の入口。出口が見えていますが、そのまま進入すると…>

<何か違和感を覚えます。種明かしはまた後程>

 隧道を抜けると、弘文洞跡という奇勝地へと向かう散策路があります。「千波」を置いて行ってみることにしましょう。


<散策路入口>

<川沿いを歩き、川中を飛び石伝いに渡ると…>

<弘文洞跡へ到着です>

 この弘文洞は耕地開拓のために川廻しをして作られた隧道(!)でしたが、残念ながら昭和54年に崩落してしまいました。嘗ての隧道の跡ということで、今回の隧道巡りで是非訪れたいと思っていたので、感無量です。

 さて、翻って先刻の奇妙な隧道へ。


<反対側から進入しますが、隧道の銘板は向山隧道ではなく、共榮隧道となっています>

<隧道の中程で振り返ると…>

<向山隧道の入口から見えていたのが上側(本来の向山隧道の出口)、今進入してきた共榮隧道が下側の2階建て隧道なのでした>

 何故こんな構造になったかと言うと、元々あった向山隧道と、新たに斜め下方から掘り進んできた共榮隧道とを途中で繋げたということのようです。

 5つの隧道+1つの元隧道を巡ったところで、こちら方面へ来る時の管理人の定番となりつつある「ごりやくの湯」で一っ風呂浴びてから帰路へ就きます。

 それにしても、隧道を目的にツーをするというのも中々楽しいですね♪何れまた、企画してみようと思います。

本日の走行距離:230km
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「千早」改造計画(その2)

2013-06-14 22:29:00 | 整備・小改造覚書(「千早」編)
 以前、「千早」へワンオフのライディングレコーダー用ステーを装着した記事にてこんな画像を掲載したことがありましたが、覚えている方はいらっしゃるでしょうか。


<ライディングレコーダー用ステーの左下にある謎のホルダー>

 この「或る機器用のホルダー」の装着こそが、TDM900/Aの低回転域に於ける低速トルクの薄さを改善できる(かも知れない)、改造計画の第2弾への伏線でした。

 その或る機器とは一体何でしょう。ご存じの通り、TDM900/Aは燃料供給方式にフューエルインジェクションを採用しています。そして、吸排気系を変更した場合、変化した吸排気効率に合わせて燃料噴射量を補正し、その車両の持つ本来の性能を引き出す機器がインジェクションコントローラーです。「千早」はエアクリーナーエレメントをK&N「リプレイスメントエアフィルター」へ、消音器をLASER「Duo‐techスリップオンマフラーセット+キャタライザー(チタン)」へそれぞれ換装しています。特に、LASERマフラーは僅かながらアフターファイアが発生する場合があるため、何れはセッティングが必要だと考えています。

 さて、件のインジェクションコントローラーは様々なメーカーの製品が出回っていますが、今回はBLR(ブルーライトニングレーシング)製i‐CONⅡを購入しました。その主な理由は、同社のインジェクションコントローラーは車種専用設計なのですが、我が愛車TDM900/A用が存在すること、また、装着方法が簡単なこと(i‐CONⅡのハーネスを車輌側のそれに割り込ませるだけのカプラーオン設計)です。情報表示画面の背景色は青と橙色の2色から選択できるのですが、TDM900/Aのデジタル速度計の背景色が橙色であり、同じ色だとくどそう(笑)なのと、青の方が視覚的により改造感が高まる(笑)ことから、青を選択しました。


<i‐CONⅡと専用延長ハーネス(結局、この延長ハーネスは使用しませんでした)>

<i‐CONⅡ装着画像>

<同(夜間)>

 i‐CONⅡを装着すると、予め入力されている標準のマップ情報だけで変化を体験できるという評価も聞いていました。実は、i‐CONⅡを装着したのはSUPERPOLEマフラーからLASERマフラーへと換装する前だったのですが、装着直後は低速域が若干扱い易くなったような印象も受けたものの、今思うとこれは偽薬効果だったのかも知れません…(苦笑)。

 『「千早」改造計画(その3)』へと続きます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型並列3気筒発動機の詳細が判明!

2013-06-12 05:10:24 | 二輪雑記帳(2011~2015)
 先の東京モーターサイクルショーにて展示されていた、クロスプレーン型クランクシャフト採用の新型並列3気筒発動機は排気量や出力、どのような機種へ搭載してくるのか等、その全てが謎に包まれていました。しかし、昨夕(日本時間では6月11日22:00)、YAMAHA Motor EuropeのHPにてその詳細及び初搭載機種が発表されました!



<注目の新型機種、その名は「MT‐09」!>


<車体色の設定は紫と橙色の他、流行りの艶消し灰色と所謂「レーシングブルー」の計4色>

 注目の新型発動機の仕様は、水冷4ストローク並列3気筒847cc!国内の大鑑巨砲主義に阿ること無く、大き過ぎず小さ過ぎない中間排気量を選択したことは意義があると思います。また、諸元の上でもとにかく軽量で力強いことが良く分かります。排気量的に近い、TDM900やFZ8/FAZER8と主要諸元を比較してみましょう。MT‐09/TDM900/FZ8(FAZER8)の順で記載します。

車両重量(装備重量):188kg/223kg/211kg(215kg)
最高出力:115PS/86PS/106.2PS
最大トルク:8.9kgf‐m/9.1kgf‐m/8.4kgf‐m
燃料タンク容量:14L/20L/17L

 …燃料タンク容量を除けば、性能面は概ね及第点ですね(笑)。その外観からも分かる通り、MT‐09の目指すところは全く異なるので仕方がありません。それよりも、この850ccという排気量の設定が、特にTDM900/850の所有者にとって大きな意味を持ってくるのではないでしょうか。と言うのも、同じ新型並列3気筒発動機を搭載した様々な派生機種が今後発表されるのは間違い無いと思われ、TDMの後継機種の登場を予感させてくれるからです。大いに期待して待つことにしましょう♪
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

より楽しく、より安全に乗るために(その4)

2013-06-05 14:10:14 | 二輪運転技術向上学校体験記
 去る6月2日、スポーツランドSUGOにて開催された、「ヤマハライドオンダート in SUGO」に参加してきました。スポーツランドSUGOで開催されるオフロードスクールに参加するのは、オールラウンドオフロードライダー塾に参加して以来、約3年半振りのことです。尚、これまでのライディングスクールは全て管理人1人だけで参加してきましたが、今回は前職場の後輩I君にも声を掛け、初めて複数名で参加することになりました。当初は、何とか「千早」で参加したいと考えていましたが、I君は前日の勤務が夜勤ということもあって早々と四輪での参加を表明しており、また、折しも関東地方は梅雨入りしたばかりで、数日前の天気占いでは関東も東北も傘の記号が外れていなかったため、I君の四輪へ便乗させてもらうことにしました。

 前勤務先にて集合し、I君の四輪へと乗り換えて2時頃出発しました。この時間ですから各高速道路は順調に流れ、6時前には東北道は国見SAへと到着です。軽く朝食を済ませ、売店を覘いていたところ、ここ国見SAの下り側でしか販売していないという甘味が目に留まりました。その名も「ももどら」と「かきどら」です。勿論、購入します(笑)。半冷凍状態だったので、自然解凍して後で食べることにしましょう。


<ももどらとかきどら、娘達の好きな桃果汁100%ジュースを購入♪>

 村田ICで降りたら、受付開始までまだ時間があるので、近くの道の駅の駐車場で数時間仮眠を取ります。仮眠から覚めたら、丁度食べ頃になった甘味を食べ(笑)、スポーツランドSUGOへと向かいましょう。管理人は前回来ているにも拘わらず、敷地内で少し迷子になってしまいました(汗)。そうこうしている内に受付開始時間となったため、早速受付を済ませ、ヘルメットやオフロードブーツ、各種装具の貸し出しを受けます。


<受付場所と今回の貸出車両(TT‐R125、セロー250とWR250R)>

 やがて開講時間となり、簡単な会合がありました、今回は北は青森、南は千葉からの参加だそうで、当然管理人とI君が最南方からの参加です(笑)。今回のオフロードスクールでは参加者を主に2つに組分けし、貸出車両を「交代制」で乗るということでしたが、一方が乗車中は他方が待ち惚けという訳ではなく、時間をずらしたり、休憩時間を挟むことで遊ぶ時間が極力少なくなるように工夫していましたね。

 1時限目はTT‐R125に乗車しての基本練習です。乗車姿勢や座る位置等の基本を教わってから、講師に続いての未舗装路走行です。右回りと左回り、8の字走行、立ち乗りをします。


<TT‐R125>

<別の組の走行風景。中央はヤマハのオフロード講師O氏>

 2時限目はTT‐R125からセロー250(またはWR250R)へと車輌を乗り換えての、その名も「セローツーリング」です。いきなり山へと分け入って、只管登ったり、下ったり…。画像はありません(撮る暇がありませんでした)が、前回のオールラウンドオフロードライダー塾の午後の走行を一段易しくしたような感じで、つまり、山肌が泥濘んでおらず、落ち葉の堆積が無いこと、そして経路の難易度もそれ程高くないことから、楽しみながら走ることができました。

 昼食休憩を挟んで、午後は丸々自由走行の時間に充てられていました。所謂オフロードスクールに参加するのは3度目ですが、自由走行の時間が設けられているのは今回が初めてですね。3時限目はTT‐R125、4時限目はセロー250(またはWR250R)にて、オフロードコース内を走行します。


<オフロードコース(上段)>

<オフロードコース(下段)>

 画像で見ると割と平坦なようにも見えますが、特に下段の方は凹凸が大きく、何箇所かで車体が宙を飛びます(笑)。更に、上段と下段とを繋ぐ経路がまた急坂で、度胸が試されます(笑)。そして、何回も走り込んでいると、毎回同じ箇所で躓くことに気付きます。特に、上段コースの最終コーナーと下段コースの途中で山を2つ飛んだ直後のコーナーでは、毎回外側に孕むか、失速するかしていましたね。TT‐R125よりもセロー250の方がより顕著で、1.5速が欲しいと本気で思いましたよ(笑)。


<上段コースを走行中の別の組。中央はSUGOのオフロード講師I氏>

<同じく、下段コースから急坂を登り切った直後の別の組。先頭はI氏>

 それにしても、何度走ってもオフロードは楽しいですね。オフロード走行が全くの初体験だったI君も楽しめたようで、トリッカーが欲しいと言っていました(笑)。管理人も、千葉の未舗装林道を無性に走りたくなりました。…毎回、その情熱は長続きしないのですが(汗)。

 さて、時刻は3時過ぎ、そのまま帰路に就くにはまだ早いですね。温泉に入りたいとの希望が前以てI君からあったので、ツーリングマップル上で程近い蔵王エコーラインを経由して、蔵王温泉を目指します。蔵王と言えば、約6年前に友人I氏と月山・鳥海山ツー(1日目)同(2日目)で訪れたことがあります。そうです、初日に恐怖の出来事に遭遇した、あの時です。

 実は、前回訪れた時に濃霧の中で拝むことができなかった不帰の滝のリベンジを目論んでいたのですが、今回も蔵王エコーラインに入って暫くすると霧が出始め、不帰の滝の手前にある、三階の滝、不動滝は何れも霧の中…。そして、肝心の不帰の滝も結局拝むことができずに終わりました(涙)。


<またしても、姿を拝めず…>

<前回の画像(笑)>

 その後は標高が上がるに連れて霧が晴れ、刈田峠付近では快晴に…。路肩には結構な残雪がありましたね。ここからどんどん標高を下げていき、県道53号で蔵王温泉方面へ。目指す温泉はこれまた前回訪れた、蔵王温泉共同浴場の大露天風呂です。


<共同浴場の入り口の門>

 野趣溢れ、豪壮な大露天風呂を暫し堪能します。尚、浴場敷地内は撮影禁止となっているため、画像はありません。


<浴場を出てから、温泉が流れる下流側の渓流を撮影してみました(笑)>

 そして、前回撮影した、あの珍しい看板を探していたら…。


<今様に更新されていました>

<以前の看板の方が趣がありましたね>

 尚、I氏と宿泊した宿は小綺麗なままでした。二輪部合宿で利用する価値ありと再認識した次第です。

 蔵王からは来た道を戻り、県道12号から一旦山形市街へ。山形蔵王ICから山形道を経て、往路と同様に東北道経由で帰り、前勤務先に到着した頃には既に日付も変わっていました。I君、運転お疲れ様!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする