ハードケースの装着が完了し、黒い箱3つを身に付けた愛車とRB店頭で対面した時、管理人が発した第一声は「デ、デカイ…」。特に、後方から見たサイドケースの張り出しがクラウザーのそれと比べて30%増位に感じられました。容量的にはクラウザーのトップ40L、サイド各30Lに対して、トップ39L、サイドは同じ各30Lですが、全体的に一回り大きい感じがします。その理由はケースを開けてみると分かるのですが、後述します。しかし、流石は純正品です。流麗なデザインも然ることながら、収まりの良さに感心しました。




<ハードケースを装着した状態で様々な角度から>
前のクラウザーではシートレールに固定したサイドケース用の樹脂製マウントの左右間をトップケース用の同じく樹脂製マウントが跨ぐ形になっていました。分かり易く言えば、トップケース用マウントは車体には直接固定されずに宙に浮いており、シートレールの固定部分からは距離がある上、樹脂製のために剛性感が無く、走行中にケースが揺れるのです(揺れることで、加わる力を吸収、分散させているのでしょうが…)。そして、その揺れる様が後方を走る他者を不安にさせていたようです(笑)。しかし、純正ケースのトップケース用マウントはTDMのグラブバー兼リアキャリアに直接固定するため、懸案だったトップケースの揺れに関しては解決しました。
トップケースは全体のほぼ1/2の高さから開閉します。これに対してクラウザーはケースの最上面のみが開閉する造りだったので、使い勝手の良さに関してはクラウザーに軍配が上がりますね。この点を改善するためにはやはりヨーロッパヤマハ純正アクセサリーにラインナップされているインナーバッグを活用するのが有用そうです。尚、トップケースに入れられるヘルメットは横向きに1つだけです。
外見は大きく見えるのに意外と空間が狭いのは、画像でも分かるようにケースの壁部分の厚みがあることです。何故厚みがあるかと言うと、それはケースの開閉やマウントへの固定をする際に作動するギミックの収まる間隙が存在するからです。このギミックが結構凝っていて、例えば蓋の施錠は4ヶ所もの鉤爪が可動することで行う堅固な造りになっています。マウントへの固定も舌のような部品が飛び出すことで、容易に脱落しないよう工夫されています。
もう1つ感心したのは蓋がそれ以上開かないようにするストッパーです。クラウザーでは単なる板状のプラスチック製部品だったので、これが疲労でよく破損したものです。対して純正ケースは画像にもあるように巻尺のような巻取式になっていて、質の高さを感じました。



<拘りのギミックの数々>
サイドケースの方も凝ったギミックに関しては同様です。施錠は4ヶ所、マウントへの固定も4ヶ所で行われます。開閉する高さは約1/3で、また、荷の落下防止のためのバンドを備えているので、トップケースよりも使い勝手は良いですね。


<サイドケースにも同様のギミックが>
と、色々書いてきましたが、ただ1点のみ解し兼ねる不満点があります。それは、サイドケースのマウントの樹脂製部品(サイドケースの爪2ヶ所を引っ掛ける部品)の前端がただぶった切っただけのような仕上げになっていることです。自分で研磨して綺麗に仕上げてやろうかとも思いましたが、削るだけの余裕も無いため断念しました。




<ハードケースを装着した状態で様々な角度から>
前のクラウザーではシートレールに固定したサイドケース用の樹脂製マウントの左右間をトップケース用の同じく樹脂製マウントが跨ぐ形になっていました。分かり易く言えば、トップケース用マウントは車体には直接固定されずに宙に浮いており、シートレールの固定部分からは距離がある上、樹脂製のために剛性感が無く、走行中にケースが揺れるのです(揺れることで、加わる力を吸収、分散させているのでしょうが…)。そして、その揺れる様が後方を走る他者を不安にさせていたようです(笑)。しかし、純正ケースのトップケース用マウントはTDMのグラブバー兼リアキャリアに直接固定するため、懸案だったトップケースの揺れに関しては解決しました。
トップケースは全体のほぼ1/2の高さから開閉します。これに対してクラウザーはケースの最上面のみが開閉する造りだったので、使い勝手の良さに関してはクラウザーに軍配が上がりますね。この点を改善するためにはやはりヨーロッパヤマハ純正アクセサリーにラインナップされているインナーバッグを活用するのが有用そうです。尚、トップケースに入れられるヘルメットは横向きに1つだけです。
外見は大きく見えるのに意外と空間が狭いのは、画像でも分かるようにケースの壁部分の厚みがあることです。何故厚みがあるかと言うと、それはケースの開閉やマウントへの固定をする際に作動するギミックの収まる間隙が存在するからです。このギミックが結構凝っていて、例えば蓋の施錠は4ヶ所もの鉤爪が可動することで行う堅固な造りになっています。マウントへの固定も舌のような部品が飛び出すことで、容易に脱落しないよう工夫されています。
もう1つ感心したのは蓋がそれ以上開かないようにするストッパーです。クラウザーでは単なる板状のプラスチック製部品だったので、これが疲労でよく破損したものです。対して純正ケースは画像にもあるように巻尺のような巻取式になっていて、質の高さを感じました。



<拘りのギミックの数々>
サイドケースの方も凝ったギミックに関しては同様です。施錠は4ヶ所、マウントへの固定も4ヶ所で行われます。開閉する高さは約1/3で、また、荷の落下防止のためのバンドを備えているので、トップケースよりも使い勝手は良いですね。


<サイドケースにも同様のギミックが>
と、色々書いてきましたが、ただ1点のみ解し兼ねる不満点があります。それは、サイドケースのマウントの樹脂製部品(サイドケースの爪2ヶ所を引っ掛ける部品)の前端がただぶった切っただけのような仕上げになっていることです。自分で研磨して綺麗に仕上げてやろうかとも思いましたが、削るだけの余裕も無いため断念しました。