年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

落ち目となると

2014年12月30日 | 築地市場にて

 

消えてゆく産業に身をおいていると今のロシアや一時の夕張市民の立場がよく理解できる。長い低迷で打つ手が悪手になり、冷静さを失って、不適切な行動がさらに悪化を加速さえる。

 漬物原料原産地が決定してから(最初の加工食品表示の中で表示を義務とした。)、国産漬物が有利となると思われたがそれは高収入の人達の声で実際は味より価格を気にする多数派である消費者の選択に低価格の漬物が売り場に増えた。国産品を好む人達は低価格の漬物(中国品)しか選択の余地がなくなり不満が募り低品質となった漬物離れを促進した。長期保存が出来るように限界まで加熱殺菌した漬物がおいしいはずは無い。あるメ-カ-は国内工場で作った漬物が賞味期限が3ヶ月程度であるのに対して中国製造の同ブランドが10ヶ月以上というのがある。安い業務用食品の中国製造は賞味期限が1年以上あるものが多い。これは缶詰食品と同じである。グルメの国のフランスで缶詰製造の基本技術は発券されたが缶詰が発達したのはイギリスとかアメリカである。つまり味より価格、量をを優先する国が缶詰を発達させた。日本は比較的味にこだわる国だがそれに反する食品はいづれ落ちぶれる。

コメント
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