花便り-43 ジャーマンアイリス

ヨーロッパでのアヤメ属の代表はジャーマンアイリスです。

日本でも広く親しまれていて、もうとっくに盛りは過ぎていますが、気温が低く雨が降る中で、名残の花を見ることができます。
強い雨に打たれると極端に惨めな姿になってしまいます。

街路に続く花畑に植えられた野生的な色とりどりのジャーマンアイリスの中で、白青のコンビで涼やかな花が気に入ってます。

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　　　　　　　　6月12日撮影

清廉潔白さを象徴するような白だけのジャーマンアイリスも、イナヨナとして頼りない感じのわりに妖気が漂っていて、不思議な魅力があります。

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「はぎわらギャラリー」前の道路脇には、薄い黄色のジャーマンアイリスが、イチョウの木の陰で風になびいてユラユラと咲いていますが、身を寄せ合って話しこむ着飾った麗婦人のようにも見えます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

花姿は菖蒲（アヤメ）やかきつばたの和風に比べて、いかにも洋装で、華麗なドレスのフリルがヒラヒラとしているようにも感じます。

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　　　　　　　　6月2日撮影

この黄色い花は色とりどりある中で一番早く咲いて長持ちだし、一番気品があります。

（この写真の中央の蕾は一番立派に咲きましたが、今日気が付いたのですが、いつの間にか消えちゃいました。目立たないように中央のを狙って掘り、別な場所に移動した形跡があります。
安らいだ気分で眺めているとは思えないアナタ！、一言声をかけてくれたらよかったのにー。）