Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

「版画とデッサン展」

2008-01-31 21:00:09 | Arts
23日からギャラリーシーズhttp://www.g-shes.com/で開催中の「版画とデッサン展」を見ました。

平山郁夫・梅原龍三郎・田村能里子などのリトグラフ、玉村拓也、渡会純介、小林敬生、深沢幸雄など、魅力的な作品の展示の中に、なぜか安田 侃内田晴之の彫刻が展示されていました。
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注目したのは、まず小林敬生の木口木版特有の表現で、鳥・魚・人・建造物などが画面の中で渾然と幻想の世界を創りだし、妖しい気配に満ちています。見入ってしまいました。

同じ幻想的でもメルヘンチックにも感ずる深沢幸雄のメゾチントは、トーンの変化や構図に惹かれます。玉村拓也の黒い線状の動きのある構図と豊かな色彩の調和は、華やかな詩情があって好きな木版です。しゃれた雰囲気をかもしだす渡会純介の作品に癒されます。

やはり、イメージを版画美術として最初から創られた作品に、版画としてより質の高さと魅力を感じ啓発されます。

内田晴之のステンレススチールの造形「Two Oblong Brocks」は、マグネットを使ったサプライズがあり、楽しめます。

        

会場の雰囲気は、表現の異なる作品の競演のようで、見応えが十分ありました。

上質の作品を紹介してくれるギャラリー シーズでの展覧会は2月3日までです。