チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

学期の呼び方

2007年09月14日 22時50分50秒 | Weblog
以前にも似たエントリーを書いた記憶がありますが、まぁいいでしょう。
お宅の大学では、学期をどう呼んでますか?

ICUみたいに3学期制のところは別として、1年を2学期に分けている大半の大学では、「前期」「後期」とか「春学期」「秋学期」なんてのが一般的でしょうか(現任校は前者、前任校は昔前者、今後者です)。

スイスに留学したとき、「冬学期」「夏学期」と呼ばれているのを知って、面白く思いました。「冬学期」はまぁいいでしょう。しかし、「夏学期」ってのはちと実情に合わない感じがするからです。4月に始まって7月半ばに終ってしまう学期は、スイスではまだ「夏」を感じさせてはくれません。

ところが、ベルン大学の学事暦を見ていたら、なんと2007年度(つまり2007年の秋)から「秋学期」「春学期」という名称に変わっているではありませんか。チューリヒ大学も同じでした。

念のため、ハイデルベルク大学のものを見たら、「冬学期」「夏学期」のままだったので、どうもスイスだけの措置みたいです。

どうやら、学期開始がひと月ほど前にずれたことと関係があるみたいです。9月下旬から始まってクリスマス前に終る学期はさすがに「冬」学期とは呼びにくいし、2月中旬から5月末までの学期を「夏」と呼ぶのにも無理があるってことでしょう。

学期をこんなに前倒ししたのは、おそらくアメリカの学期に合わせたせいでしょう。「学士」「修士」「博士」の3段階にコースを無理矢理分けたボローニャ宣言のさらなる展開ってことなんでしょう。そこまでアメリカに合わせる意味って...。これが「国際性」ってことなんでしょうかね。