装束図小柄 (鐔の歴史)
装束図小柄 銘 後藤光壽(花押)
雅楽の楽器、衣文掛けに残された着物など、このような添景とも言いうる素材のみを描き、主人公たる人物を描かずに何らかの暗示的な風景を題に得るという意識と手法は後藤家にまま見られる。留守模様とはちょっと趣が異なり、雅な雰囲気の創出手法であり、感覚的な世界感が鑑賞の要点となろう。
ところが、ここに描かれているのは袖であろうか烏帽子であろうか悩んでいる。袖の図とは言われているが、ちょっと袖とは異なるのではなかろうか。
赤銅魚子地高彫金色絵に裏板金哺の、頗る伝統的な手法で、用いられている色金の種類も少ない。それでいてこの雅な風情。
装束図小柄 銘 後藤光壽(花押)
雅楽の楽器、衣文掛けに残された着物など、このような添景とも言いうる素材のみを描き、主人公たる人物を描かずに何らかの暗示的な風景を題に得るという意識と手法は後藤家にまま見られる。留守模様とはちょっと趣が異なり、雅な雰囲気の創出手法であり、感覚的な世界感が鑑賞の要点となろう。
ところが、ここに描かれているのは袖であろうか烏帽子であろうか悩んでいる。袖の図とは言われているが、ちょっと袖とは異なるのではなかろうか。
赤銅魚子地高彫金色絵に裏板金哺の、頗る伝統的な手法で、用いられている色金の種類も少ない。それでいてこの雅な風情。