鬼やらい(節分)図小柄 (鍔の歴史)
鬼やらい(節分)図小柄 銘 光壽(花押)
真夏に節分では季節感がずれて、しっくりこないのだが、なんとも面白い図である。投げつけられた豆と逃げる鬼の頗る簡単な図だが、面白味に溢れている。豆の様子、表情がいい。
これら三点だけだが、素銅地を効果的に取り入れていることが分かる。この時代の特徴というわけではなかろう。光壽は後藤仙乗の三男であったが、宗家廉乗の子が若くして没したため、養子として迎えられた技量の高い工である。この時代に台頭した町彫金工には、横谷宗、奈良派の利壽、安親などがあり、芸術性について深く彫り下げられたものであろう。
鬼やらい(節分)図小柄 銘 光壽(花押)
真夏に節分では季節感がずれて、しっくりこないのだが、なんとも面白い図である。投げつけられた豆と逃げる鬼の頗る簡単な図だが、面白味に溢れている。豆の様子、表情がいい。
これら三点だけだが、素銅地を効果的に取り入れていることが分かる。この時代の特徴というわけではなかろう。光壽は後藤仙乗の三男であったが、宗家廉乗の子が若くして没したため、養子として迎えられた技量の高い工である。この時代に台頭した町彫金工には、横谷宗、奈良派の利壽、安親などがあり、芸術性について深く彫り下げられたものであろう。