猿猴捕月図小柄 (鍔の歴史)
猿猴捕月図小柄 銘 後藤光壽(花押)
この図も絵師が下絵を描いたものであろうか、あるいは室町時代の古画を手本としたものであろうか。猿の顔などは室町時代の墨絵にあるように丸みを帯びており、体毛は繊細な毛彫。枝先で水に映った月を取ろうとしている猿が愛らしい。水に溺れる烏図と同様に、過ぎたる望みを持たぬことを暗示する、戒めとしての画題である。背景を大胆な波文でうめつくし、月を銀平象嵌で表わしている。
猿猴捕月図小柄 銘 後藤光壽(花押)
この図も絵師が下絵を描いたものであろうか、あるいは室町時代の古画を手本としたものであろうか。猿の顔などは室町時代の墨絵にあるように丸みを帯びており、体毛は繊細な毛彫。枝先で水に映った月を取ろうとしている猿が愛らしい。水に溺れる烏図と同様に、過ぎたる望みを持たぬことを暗示する、戒めとしての画題である。背景を大胆な波文でうめつくし、月を銀平象嵌で表わしている。