背負籠図鐔
背負籠図鐔 平安城象嵌
これも以前紹介したことがある。主題は、透かしのある真鍮象嵌になる籠だが、背景の描写が面白い。植物の表現が奇妙であり、味わい格別である。現今の表現であればシュールと言うべきか。岩の苔か花か、木々の枝振りも普通ではない。装飾性に富んでいるのである。これほど面白いにもかかわらず流行しなかったとみえるのは、世の中がこれについてこれなかったに違いない。考えてみれば、鎌倉鐔と呼ばれている鋤彫り鐔の表現も、かなり異質である。室町時代末期から桃山時代の芸術性の一端を知ることができる。87ミリ。
背負籠図鐔 平安城象嵌
これも以前紹介したことがある。主題は、透かしのある真鍮象嵌になる籠だが、背景の描写が面白い。植物の表現が奇妙であり、味わい格別である。現今の表現であればシュールと言うべきか。岩の苔か花か、木々の枝振りも普通ではない。装飾性に富んでいるのである。これほど面白いにもかかわらず流行しなかったとみえるのは、世の中がこれについてこれなかったに違いない。考えてみれば、鎌倉鐔と呼ばれている鋤彫り鐔の表現も、かなり異質である。室町時代末期から桃山時代の芸術性の一端を知ることができる。87ミリ。