葡萄に虫尽図小柄 加賀
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/82/d0d58d0bd44efc3381519fdb1fd4170e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/b0/71de9d1e698296cdeebf3567a425df05.jpg)
葡萄に虫尽図小柄 無銘加賀
たわわに実る葡萄は豊穣の象徴。空間を埋め尽くすように伸びた蔓と葉、その蜜を求めて集まる虫たち。唐草と同様に永遠の生命を想わせるように茂るその様子は、権力者にとっても繁栄の象徴であった。赤銅地を石目地に仕上げ、調合を変えて色を微妙に違えた金と銀、朧銀の平象嵌に毛彫を加えている。葡萄の粒は直径が0.5ミリほど。線描の細やかさと赤銅地に映える金色の様子、一方銀は独特の黒味を帯びて地に溶け込む感じ。いずれも日本的な美の要素である。
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葡萄に虫尽図小柄 無銘加賀
たわわに実る葡萄は豊穣の象徴。空間を埋め尽くすように伸びた蔓と葉、その蜜を求めて集まる虫たち。唐草と同様に永遠の生命を想わせるように茂るその様子は、権力者にとっても繁栄の象徴であった。赤銅地を石目地に仕上げ、調合を変えて色を微妙に違えた金と銀、朧銀の平象嵌に毛彫を加えている。葡萄の粒は直径が0.5ミリほど。線描の細やかさと赤銅地に映える金色の様子、一方銀は独特の黒味を帯びて地に溶け込む感じ。いずれも日本的な美の要素である。