蛍図小柄 堀江興成
蛍図小柄 銘 六十一歳堀江興成(花押)
漆黒の赤銅地は夜の闇。草の陰にひっそりと生きるその姿を描き表わした作。カヤツリグサであろうか、平素は踏みつけてしまうような目立たない雑草だが、堀江興成(おきなり)の手にかかると、見事な構成線で表現される。屈曲した細い茎、虫食いの葉など、鑑賞の要素は蛍だけではない。
興成は、以前に、和歌に取材した花鳥十二ヶ月揃い小柄を紹介したことがある。その風合いとは趣を異にしているが、彫口は正確精密である。
蛍図小柄 銘 六十一歳堀江興成(花押)
漆黒の赤銅地は夜の闇。草の陰にひっそりと生きるその姿を描き表わした作。カヤツリグサであろうか、平素は踏みつけてしまうような目立たない雑草だが、堀江興成(おきなり)の手にかかると、見事な構成線で表現される。屈曲した細い茎、虫食いの葉など、鑑賞の要素は蛍だけではない。
興成は、以前に、和歌に取材した花鳥十二ヶ月揃い小柄を紹介したことがある。その風合いとは趣を異にしているが、彫口は正確精密である。