稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

野村元監督逝く

2020年02月13日 | 日々
 子どもの頃、野球中継といえばほとんどが巨人がらみ。

 いきおいぼくらの間では巨人ファンが多かったのも自然なこと。

 その他のチームは影が薄く、パ・リーグともなればまったくよその世界だった。

 それでも、日本シリーズでようやく南海ホークス、鶴岡監督、杉浦投手、
そしてキャッチャー野村をみたように記憶する。
 
 その野村元監督が84歳で逝った。

 名のある野球選手は多いが、
野村元監督ほど「考える野球」で功績を残した人はまずいなかったのでは・・・。

     

 最近、テレビで彼に関する逸話を聞いた。

 彼が現役時代でまだ若かったころ、大リーグから日本にやってきた
なんとかという米国人選手がおり、野村は大リーグの話をいろいろ聞きだしたそうだ。

 その米国選手は日本の野球を評して「日本の野球は頭を使わない」と言ったそうだ。

 野村の「考える野球」はここから始まったとも言われるらしい。

 ということは、当時の日本野球は伝統的な「根性」「努力」「がまん」
等々の精神的なものが多かったのかもしれない。

 そうだとすれば、彼の学習、応用能力には感服する。

 もっとも蛇足ながら、これを聞いたあとふと思ったのは
先の大戦で両国が臨んだその姿勢の違いだ。

 これはやっぱり文化の違いなのか・・・と。

 それにしても、先日逝ったカネヤンといい、
ぼくらの子どもの頃のスターたちが次々世を去るのはさびしいかぎり。

 野村さん、カネヤンたち、安らかに。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする