よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

距離、20mの遭遇。

2020年05月20日 | 農家ブランド



パワーをつけるのに昨夜はフライが食べたくて、タケノコ根っこ部の輪切りフライ。

サイコーでした。



昨日からすこぶる寒い。

雨も重なり作業着は冬仕様に逆戻りです。



たけのこ、生出荷が終わりましたがまだまだ。


生タケノコ終了のサインはたけのこ自ら出してくれます。

こういう風に斜めに生えるようになると、終わり。とちっちゃい頃から教わってきました。

グン!と上に真っ直ぐそびえ立つ力が無く、地下茎からかろうじて芽を出しますが、

だいたいこのまま大きくはなれず枯れていきます。

これは茹でても身が真っ黄色で固いだけで旨味もありません。残念です。



あと半月は茹でとメンマ編が続きます。

身体は疲れが溜まっていくら寝ても寝られるほどですが、

テンション落とすと風邪ひきそうなので気持ちは上げて。




阿部夫妻奮闘中。

タカちゃんの刻みもぐんとスピードが上がってきました。






今年は豊作表年なので、伸びたものはできるだけメンマで使いたい。

今日阿部さんたちにも話しましたが目標は生で1トン。

乾燥工程まで行くと5%の重さ、50キロになります。

今年は太めで肉厚が多いので、逃さず収穫加工できれば近いところまでは行くはず。


昨年は裏年で不漁だったので自分で思う存分実験しました。

生で刻んだ50キロの失敗も踏まえ、

今年も、というわけにはいかないので、県南の発酵に詳しい仲間とも十分にやり取りし、

それも参考にレシピを固めつつ乾燥までいきたい。

乳酸発酵と、梅雨との兼ね合いの天日乾燥が緊張のしどころ、とにらんでいます。

全ては段取りなので臨機応変に動けるように準備したい。



刻んだメンマも薪茹でします。

背丈3mで竹になろうというものなので、アクも凄いです。

生出荷とは違い、沸騰前から溢れんばかりです。


その3mの、穂先が旨い。

生出荷の大きさでは根っこ。穂先が一番うまいのはこの伸び切ったのが一番味が濃いです。




同じくタケノコ出荷する農家仲間にも「メンマやろう」と声かけてますが、なかなか。

実情としては条件が良くても畑の作付けとの兼ね合いで手が回らないのも現実。

今日も直売所役員会で会長から、

「うちのも良かったらいいよ〜!倒しに来てー!」

と言われ、もったいないと思いつつ、まずは自分ので商品化、販路を確立が第一。


なんとか今年は、よっちゃん生ラー油で味付けした「よっちゃんメンマ」デビューさせたいところです。




今日は最短距離でイノシシと遭遇。

メンマ加工したガラを捨てようと山にいった帰り道、気配を感じて立ち止まると、

正面から巨大イノシシ二頭、話をするように、散歩するようにこっちへ。



観察してみようかとも思ったけれど、一人だったので万が一突進してきたら・・・・


と考えて、声を出しつつ威嚇したら走り去っていきました。。。。


鉄砲ハンターだったら2万の収入だったなぁ〜・・・・。








縁農と援農。

2020年05月18日 | 農家の風景。

今日は休みにしました。ガッチリ寝てまた明日から。

昨日は快晴の日曜日。


阿部夫妻に加えて、いつもお世話になってる遠藤さん、

丸一日、娘ちゃんづれでボランティアで手伝い来てくれました。

昨年も同じ時期に来てくれました。


あたふたとタケノコづくしも大変なので、私らも気持ちをリフレッシュすべく、

雨予報に備えて畑メインで仕事しました。

到着後、得体のしれない怖くて未開封の漬け込みダル洗浄から始まり、





畝立て、マルチ貼り、定植待ち渋滞の苗まで植え、

合間に娘ちゃんたちにはパンフ折り、タケノコの発送まで。

マルチ大変だから、機械借りちゃおうかと思ってましたが、

手があると人のほうが圧倒的に速いし、疲れも半分で楽。

ありがたい!

昼ごはん食べて昼寝して、午後は山へ。


途中の田んぼではサム副隊長の出身家主、イサムさんが田んぼの植え直し。




阿部夫妻はメンマ用、遠藤さん一家はお土産用、ウチらは発送用で収穫。

なんど見ても惚れ惚れするほどの直径20センチ級の大物タケノコ。

葉一枚で顔がぐるっと回るくらい。こういうのは単純にうれしい。



せっかくなので記念に。


快晴で真っ青な空。

手を借りてガッチリと仕事しましたが、疲れより気持ちよく終えられた、のどかな日曜日。

気分はスッキリです。

こっちも助かりましたが「行きたくて行ったんだから」と、手を借りれたのはありがたかったです。

助けられてる、だけだと気持ちが重くなってしまいますが、

娘さんまで何かを感じて、気持ちで来てくれるというはうれしいです。




仙台生出荷は明日がラストです!

なんど予報を見ても雨100%ですが、最後、がんばります!




メンマ、まずは塩蔵中。

なまたけのことゆでたけのことほしたけのこと。

2020年05月16日 | 農家ブランド

今日からタカちゃん旦那・ショウエイさんも、三陸わかめ船の片付け終わって参戦。

早朝からいたがきイトーチェーン泉店仙台杜の市場で販売頂いてる、

生たけのこ出荷の掘り。

今年は流通番長・坂上さんがルートを作ってくださり、

気づけば3週間、出荷しづつける事ができました。

販売店、お客さまからもたくさん反響頂いて、ありがたい限りです。

一方、いち生産者として考えてきた方向づけに確信がもてています。

まだまだ改善点はありますが、地域の旬を地域の人にとことん味わってもらえるように精力つくします。

量は減るかも知れませんが、うれしいリクエストでぎりぎりまで出してくれ!との声をもらって、

来週火曜、が最終出荷になると思います。


規格を大きく超えたサイズは毎日茹で。

昨夕掘って茹でた筍、海仕事に慣れたショウエイ夫婦が包丁握るとあっという間に皮むきが進み、

カミさんと私で加工場で瓶詰め水煮作り。

KUROMORIから注文頂いた量に追いつくべく追い込んでますが、、、どうなるか。

質、次第で続けます。

こればかりは生で判断できるもの、茹でてみないとわからないのもありなので、

要望に応えられるだけ。




瓶詰めの整形で切り落としたものは塩漬けに。

昨年地元の学校給食で使いたい!という声をもらったので、

子どもたちにも筍の旨さを伝授すべく漬け込み。

プラの大タル何個か買って満杯。

もったいないので使ってない木樽を洗って使い始めました。

もうかなりの量着けています。


竹編みに触れ始めたのはこれがキッカケ。

タガ、という木樽を締めるものを作りたい。

木樽は使われないとすぐにこのタガがダメになります。

昔は職人いましたが、絶滅状態。

なんとか自作できるようになれれば。



午後は第三幕メンマ編始動。



茹で用のたけのこの上に積んで帰ってきました。

「今日は練習だから少しね!」と言ったのに、取り始めると自分もですがこれもこれもになっちゃう。


メンマサイズにカットして茹であげて発酵させて乾燥します。

実はメンマが一番収穫に手がかかります。

筍は大きくなると皮がつるつる、そして大きいので一本が重い。

平坦な竹林なら違うでしょうが、一度に運べる本数は少量。

そっからの手間も時間も凄い。

でも可能性は大いにあります。

国産という付加価値、農家としても選択肢が広がります。

そこがうまいことつながると、荒廃竹林も減り、産地が活気づく選択肢だと考えてます。

安くはないですが興味あるラーメン屋さんを始めとする飲食店、に今年は使っていただく機会を作りたい。

農家には知ってることは教え、うち一軒ではたかが知れてるので地域で共有して拡がれば面白いと思っています。

そんなことを豊作の今年は真剣にやりたい。

そんな干しタケノコについてはまた後日じっくり書きます。

【よっちゃんメンマ】として、いよいよ販売できるか、これからです。




いろんな作業転換期が重なり、考えていた段取り通り回らずとても疲れました。

せっかく訪ねてくれたお客さんにも対応できず失礼する場面もあり、不甲斐ない一日。

ゆっくり寝て明日から仕切り直します。


明日は頼もしいボランティアスタッフも参戦で心強い。

あと半月、なんとか乗り切ります。





たけのこ、第三幕へ。

2020年05月14日 | 農家ブランド

今朝も暗闇で悶絶しながら雨音と共に起床。たけのこ掘り。


今週で生の出荷は終わりそうです。

一番最後、一番太くて良いものが出るゾーンが凄い。

茹で用をカミさんと堀りに行くと、直径20センチクラスがゴロゴロ。

西日本ならいざしらず、こっちではなかなかないサイズです。

間伐チップを撒き、肥料として土に効いてくるのはやっぱり2〜3年かかる。

人の呼吸と林の呼吸。どっちに合わせていくのかは明白。


昨日は仙台・こうめのご夫婦来訪。

朝から晩までたけのこづくしな日々、疲れもたまりにたまっているので、

物々交換で茹で用の掘り作業助っ人もらってたすかりました。



教育事業に熱心で、休校続く子どもたちへ山がっこうを主催していて、

いっしょに竹炊飯すんだぁ〜!と炊飯サイズをシコシコと。



今日はなるこりん代表取締役自ら、ジェラート原料を現地調達に来てくれました。


慣れない作業の疲れは、竹ブランコで癒やしてもらいました。





来週からはたけのこ第三幕・メンマ(干したけのこ)が始まります。

友人知人取引先がほんとにたくさん、竹林に足を運んでくれるようになりました。

またまた、メンマには大いにそんな方々の力を借りたいと思っています。

また詳しくは後日に。



今日見つけた変形タケノコ。

引っかかるものはないのに、お辞儀をするように生えている。
腐ってるでもなく、触ると隆々とした生命力。どうなるか、観察。


たけのこ水煮びん。

2020年05月12日 | 農家ブランド

今朝は過去最大量の収穫、出荷でした。

耐荷重量300キロの運搬機が危うい感じで戻ってきました。

去年、故障もあってエンジン馬力を上げといて幸いだったほど、ギリギリ。


今日から、実家だった三陸のワカメ仕事終わったタカちゃん参戦。

わかめの続きで早朝も厭わずな返事だったので、選別と掃除がスムーズ!と張り切りました。

最盛期も最盛期のクライマックスです。

全体で3haほどのたけのこ山ですが、掘り出してるのは1割にも満たない部分の面積。

・・・完全に掘り負けております。


とはいえ、最盛期になると気をつけたいのが選別。

伸びるのが早いので、ともすると楽に量は採れるけどうまくないものも多くなる。

通称オスたけのこ(根が浅いもの)はシュンと身が細く根も固めなので、

よほど良いもの以外パス。

写真のような、通称メスたけのこ(根の深いもの)を見極めて、

時間かけて掘り出すのが最盛期。生産者としては勝負どころ。

たけのこを下から見て【楕円】なのがメスです。

敬遠されがちですが、メスは5〜60センチになっても根っこも柔らかくて美味しいですよ。



今日はサム副隊長付き添い任務。

チョビ隊長もですが茹でたけのこが大好きです。

甘みを感じるようでパクついています。


このへんは動物王国にでもなったように、朝出荷から戻ったらしっぽの痩せたキツネが飛び跳ねてました。

今朝の竹林では、明らかにイノシシではないタケノコ食い散らかし跡。熊だと思います。

おっかない。



ひとり増えるとだいぶ気持ちも楽になり、その勢いで今日はお客さんからご注文のタケノコ水煮の発送。


茹でたものを瓶に詰め、再度2時間加熱してつくります。

長期保存できる方法としては、いちばん掘りたてに近いと思って毎年作ります。




質を見ながらですが、生出荷は今週くらいかな。

これだけ一気に出始めると、一気に終りが来るサインでもあるのです。

そろそろタケノコ仕事、第三幕の準備に取り掛かります。