よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

慌ただしい春の到来。

2011年03月26日 | Weblog

今日はコッテリと仕事三昧。

このところ、道の駅に少し「かわりご飯」(標準的には五目ご飯?)も
出している。
野菜も充実して来た直売所だが、復旧支援で往来する車も多く、
道の駅も炊き出しで精一杯。
価格もちょっと安めに設定していることもあり、好評。

毎日午前はその出荷と翌日の準備に追われ、震災の片付け進まず。。。

4月を目前に、いよいよ田んぼの準備も本格化。
今日は家族揃って苗箱を消毒する作業。

そんな時にツイッターからは、
原発の影響を考慮し、福島では水稲関連の作業を遅らせるよう
要請出たとのニュース

農家からすれば一年には作業の流れがある。
それが他の仕事との違い。
旬がある。

その根本まで脅かされている今の現状。

くどいよーだけど、
出ている放射能が安心出来るレベルかどーかではなく、
そんな危険をはらんだ原発そのものの在り方を考えよー!

原発はもういいよ。

2011年03月25日 | Weblog

連日、強烈な霜。
ハウスの中まで霜柱。
天気予報も雪マーク。
この時期としては珍しい。
変だ。


がんばって復興しよー!
ただの、といっては誤解もあるけど天災から再び立ち上がろう!
と、普通ならかんばれるのかも。

が、今は地震も恐いがそれよりも原発。
原発原発原発。
今回ばかりはそれもひっくるめて「復興しよー!」とはいかない空気。




私は古~い家に住んでいるので、
たまに仙台など、飲みに行ってホテルに泊まると風邪を引く。
なぜなら
高断熱高気密に体が合わないから。
空調管理された建物に身体がやられる。

毎年よっちゃんの唐辛子を作ってもらっている農家のAさん(70)がよく言う。
「私とか高橋くんのような田舎育ちは強い。
 それはすなわち免疫力が高いってこと。
  少々の雑菌にも負けない身体だから。
   けど、都会人とか『なんでもすぐ除菌除菌!
    高気密でエアコン管理されてる人』は弱いよ。
 だから私たち田舎人が「参った」となれば都会人はイチコロだ。」





ここ数年、我が家の畑も変わった。
当初は慣行農法で農薬も化学肥料もバンバン。
それが、取引先に自然食料品店が加わり、仲間にも有機農業をやる人が
増えて来て、年々農薬を使わぬようになり、
10年近く経って、明からに土が良くなった。強くなった。
病気にも害虫にも強くなった。


土も、人も同じだと思う。
周りとのバランスを考えながら、生きて行かないと…。

放射能をザブザブ浴びても平気な人間ばかりなら原発バンバン作ればいい。
けれど、おっかなびっくりな今の状況じゃ、とても「原発って素敵な技術」
とは思えない。
色んな利便性と引き換えに起きてしまっている今の状況を、
みんなで考えないとダメ。
原発がある地域だけでもだめ、
その恩恵を受けている人も、みんな一緒になって。


トンチンカンな事を言っているのかいないのか、はわからない。
けれど、知識は無いけど、何か、繋がっている気がしたので。


よっちゃん加工場始動。

2011年03月24日 | Weblog

ついさっき、夕方の余震はデカかった。。
びっくりして思わず外に飛び出すほど。



震災の打撃、加工場に関してはどこかが壊れたり、
という事はなかったので幸い。
写真の包装室はちょうど荷物が沢山入っていて、どたばた倒れたが、
それは大した事はなく済んで、問題は奥の調理室。
立っているものはとことん倒れ、
よっちゃん樽、炭焼きなんばん樽は中身がドボドボ漏れだし、
掃除がとても大変だった。

が、高級な真空包装機が無事で良かったぁ~。
ビンも無事だったし。

それでもって東京から震災後初注文が入り、
よっちゃん詰め詰め開始。
ありがたや~。

震災を忘れないように、今の初心を忘れないように、
気合いの一言を入れて裏書きをつくる。



今朝、スーパーにて仲間のシソ巻き屋さん
ジャックバウアー似のK野さんとばったり。
なんでもちょうど仙台新港の「夢メッセ」で被災。
隣ビル上階に何を逃れたが、とても怖かったらしい。
写真も見せて頂いたが、目の前で起こったらと思うと。。

K野さんに限らず、震災の後片付けもそうだが、
これからの仕事が大変だと話し込む。
私も午前中に商工会に相談に行って来た。
これを機に全てを見直す事も大事。
やりくりではどーにもならないほど被害も受けたし、
仕事に関してももう一回、事業としてキチンとスタート
したい、しないと、せねば!と覚悟を決める。

足下を見て歩き出そうと思います。

12日目。

2011年03月23日 | Weblog



朝ズバだったか、原子力開発に関わった教授かなにかの発言に違和感。

「…こんな事態になって(原子力)が否定される世論だけれど、
 今!降り掛かっている危機を乗り越えれば
 (すごいな!日本の技術力は!)
 という空気が生まれ、世論も肯定に転ずるであろう」

というような事をコメントしていた。。。

え-!!?そんな話か?

原発が暴走して、現地の人は地震でも大変なのに、
二次被害の原発の為に強制避難させられ、
一生懸命育てた野菜も突っ返される事態にまで発展。

それが
「ま、今回は(想定外)の事態ってことでひとつ…」
「余程の事がないとこんな事にはなんないっすからひとつ…」
なんてまとめはないでしょ、と憤慨。

だまされないように気をつけないと。

世の中は生身の人間の、命の集合で、その関わりで社会がある。
火を手に入れた人間が、その底の無い欲求を、
どこまで自己制御出来るのか。

原発が手中にあるかないかではなく、
原発が必要なのかどうなのか。
そこから考えるのが今。
想定外の事態まで考えて、必要なのかどうか。


少しずつ、日常も落ち着き始めようとしている。
そんな中、自分の内にジワジワ沸き始めるは、
こんな"想定外の震災"でバランスを失っている商売の事。

あーどーしよー。。。


11日目。

2011年03月22日 | Weblog
今だ余震が続く毎日。
「あれ…長いな…大丈夫か!?」
と、都度、11日前をついつい思い出してしまう。
横揺れならまだしも、ちょっとでも「縦」が入ると怖い。。
余震てこんなに続くんだっけか。。


昨日、牛乳好きのカミさんに乞われ、直売所仲間、
酪農家の先輩宅へ。
直売所でご一緒した際、
「復旧の見通しもなく、集乳も動かないから今は只管毎日搾って捨ててるんだ…」
と聞いていて、もったいないと参上。。



話しを聞くと、被災以来、毎日300~400キロ、
絞っては捨てているという。

もったいない。

搾り立ては脂肪分が多いのと、なんだかんだとゴミが入ってるからと
濾過するフィルターももらい、帰ってすぐ加熱殺菌。
そしてフィルターで漉して冷蔵庫へ。

今朝飲んでみると確かに、濃いし、脂肪分と思われるツブツブした感触が。
が、
抜群に美味い!

もったいない。

こんな時だから、捨てるだけなら何か活用出来ないものか、と思ってしまう。。
市販のものに慣れている人のおなかにはちょっとビックリな濃厚さ
かもしれないけれど、
ちゃんと殺菌法とか、指導出来る人がいれば、
避難場所とかでみんなで分けられるんでは?
ホットミルクでも…。

もったいない。

いろんな職種に被災の跡。