よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

高知へ。デザイナーと農家。

2018年10月05日 | Weblog




稲刈り、なんとか無事に終了。

今年も秋雨や台風があり、ぬかるみ地帯には苦労したものの倒伏までは至らず順調にいきました。

順調ではなかったのが体調で9月もなんだかんだと忙しくさせてもらい、いざ田んぼの段になって風邪気味になり、

最悪の体調の時になんばん栽培もしてくれているタカちゃんが今年も

タイミングよく佐藤農場の枝豆休みに手伝いしてくれて大助かりでした。

今年の風邪はノドと鼻にくるみたい。




そんな中、先週末は高知へ。久々に海の手山の手メンバーで。

今年の12月8日に鳴子で「四万十新聞ばっぐコンクール in 東北」をやります。

その打ち合わせと、デザイナー梅原さんの新刊「おいしい デ」刊行お祝いパーティ出席のため生産者としてもお邪魔しました。



前日高知入りして、名物塩たたきに唸りながら、近頃いろいろあったメンバー間だったので呑みもって激論な夜。たまにはいいですね。こういう時間が。

ご縁があって出会った大学生・サキナちゃんのアルバイト先の家庭料理のお店でしたが、まんず料理がうまくて感動しました。






震災を機にご縁が出来た高知、新聞ばっぐ、そして梅原さん。私はその本丸、まだ事務所にお邪魔したことがなかったのでした。

前夜に「こんな機会はめったにないから、ダメ元でアポなし訪問しちゃおー!」と、夕方のパーティまで時間がある中、まずは梅原さんの事務所へ。

もしお忙しかったり来客中だったら速攻で失礼しようとピンポンすると、出てきてくれたスタッフの方へ、ド緊張でシドロモドロな言い訳してたら

「え〜よ〜〜! 入ってもらい!」

と、ガラス越しに私らを見つけてくれた梅原さんにお招き頂いて中へ。

結果、2時間ほども時間を頂いて、新聞ばっぐの話やデザインの考え方をざっくばらんに伺えました。至福の時間。

なんというのか、とても感覚が好きなデザイナーで、失礼を承知で言えばいい意味で「庶民感覚」をしっかりデザインで捉えるしなやかさがあって、

話していてもとても楽しいし学べるものも多くて、何よりもスッと入ってくる感じがある方です。





ちょうとお邪魔した時は庭の設計をしているところで、そんな構想も聞きながら、自宅に新たに作った地元高知のひのきを使った二階デッキ、

その名も「ひのき舞台」にも上がらせていただきました。こういう感じが梅原さんらしい。眺めは最高です。

今回はうちの納豆を大変気に入ってくださってる奥様にもお会いできてお話できて感動でした。



トップデザイナーでありながら、地域に住み続け勝負する。とてもステキな方です。

「ローカル を磨けば グローバルにつながる」

今回も腑に落ちました。





その後、もうひとり、どうしても訪ねたい方がおりました。

高知へお邪魔するといつも大事な場面では畦地さん、梅原さんたちと一緒の場にいらっしゃる南国市の農家・川村一成さん。

カミさんがこっちでよく「まったまった会いまっしょ♫」とやってるのは彼のマネです。

話したのは初めて高知に行った2011年から数回、短い時間でした。

けれど、高知を盛り上げる場に生産者、農家、百姓として、ドンといらっしゃる川村さんと一度じっくり話してみたい!

と、こちらもアポなし突然訪問。連絡先も知らないので、集落に行ってからは道行く人を捕まえては聞き訪ねました。



着いたのがお昼どきで申し訳なかったのですが、気持ちよくお迎え頂いて、時間をいただきました。

5月も筍研修で白木谷を訪ねましたが、せっかくなので川村さんの竹林もご案内いただきました。

とても良く手入れされた四方竹の圃場。



この筍、こっちでは栽培出来ません。

これから最盛期を迎える品種で、もともとが四角くて面白く、美味しい竹の子なのです。

もちろんうちと同じ孟宗竹もあるので、見学しながらたくさん話しを伺えました。

私も、これからですが、竹林が風景のシンボルになり、それを循環させる農場にしたいと考えています。

川村さんは間伐材を門松に使い、回収したのを筍収穫の際の燃料にしたり、炭にして圃場に還したりと利用しています。

そのあたりはとても参考になったしまたぜひとも伺いたいと思っています。

川村さんの集落は農業としてはとても厳しい山中。こっちとちがい山が高い棚田で田んぼを作ったりと条件は決してよくありません。

けどお会いするといつもニコニコ朗らかです。それは見習うところでもあります。

その環境の中で農を軸に、自分なりにデザインし、組み立てて生活されているのがすばらしい方。

「梅原さんにはねぇ、おれ仕事頼んだことないのよぉ〜。だから好きなこと言える間柄なのよぉ〜」

そんな関係がとってもステキでした。

梅原さんはよく言います

「東京とか都会と比べると不便があるのが地域。けれどアタマ、考えることをプラスすれば勝負できるし、地方には勝てる魅力がある」

それを実践してるの一人が川村さんなのかもしれません。





夜はメインのパーティ。



こちらも新聞ばっぐでお世話になってる智子ねーさん仕切りで、梅原さんらしいとても賑やかなパーティでした。







地元、高知の郷土料理でおもてなし。に加えて、梅原さんが手がけてきた食材も食べられる。

最後はその商品争奪じゃんけん大会まで大盛り上がりでした。



久しぶりの高知。充実しました。また伺います。


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