東野としひろ活動NEWS

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県道を市道認定して整備する必要があると思われますか?

2014-12-07 05:21:35 | 市議会活動
 12月4日、私が所属する民生産業常任委員会が開催されました。3日に本会議で民生産業常任委員会に付託された議案を審議し、委員会採決するためです。
 1議案を除いて、全員一致で採択されました。激論となったのは、旧鍛冶屋線跡地の県道中安田市原線(遊歩道)の2,370mを市道に認定し、今後西脇市として幅14mの道路整備をしようとする議案でした。
 西脇市内の旧鍛冶屋線廃線跡地は、アピカ西脇から市原東信号までは道路(アピカ西脇~小坂信号までは市道、小坂信号~市原東信号は県道)、市原東信号から羽山橋までは自転車歩行者専用道路(遊歩道)として整備されています。
 今回問題になっている遊歩道を県が道路整備を行わないのであれば、県道を市道に認定替えし、市が単独で道路整備をするというものです。県道を市道に認定し市が単独で整備するという手法は、全国的にも珍しいと思います。兵庫県下ではないと思われます。なぜ、そこまでして道路整備を急ぐのか、分かりません。質疑の中で、事業費約8億円の内、地域再生交付金が交付される予定であること、合併特例債が使えるのが5ヶ年以内であるためだとの答弁がありました。
 遊歩道の道路整備は、これまで兵庫県の『社会整備プログラム』の中で、兵庫県が整備をするとありましたが、平成26年度の見直しの中で、プログラムから外されました。兵庫県としては、道路整備を行うほどの費用対効果がないと判断し、市原交差点の渋滞解消のための交差点改良を行うという方向付けをはっきりと示しました。多くの市民の皆さんは、市原交差点の渋滞を解消してほしいとの要望が出されていますので、まず、県の交差点改良をした上で、判断しても遅くないと私は考えます。
 また、西脇市と多可町(旧中区)を結ぶ道路は、国道427号線、県道中安田市原線、市道の3本もの2車線道路が整備されています。新たに、4本目の道路しかも幅14mもの道路整備を行う必要があるのでしょうか?この道路は、西脇市民の方よりも、多可町の方の方がよく利用されると予想されます。多可町の人口は、今後増加すると考えておられるのでしょうか?
 むしろ、財政状況の厳しい西脇市にあって、市民があまり利用のしない道路整備よりも、西脇市の次世代を担ってくれる子ども達が育ち・学ぶ『認定子ども園』の整備や小中学校の整備にこそ、予算をつけるべきだと考えます。日野小学校のプールは古く、シャワーも十分使えません。校舎も老朽化しています。日野地区にとって、日野小学校の改修こそ最重要課題ではないでしょうか?また、日野保育園の認定子ども園化への支援が必要ではないでしょうか?
 西脇市と黒田庄町が合併したことに伴う合併特例債の起債許可額は、約110億円です。すでに、約68億円を使用していますから、残りは約42億円です。合併特例債は、有利な起債(借金)ですから、どうしても起債を発行しないといけない事業であれば、合併特例債を使うべきだと私も考えています。当然、合併特例債の3割は、西脇市の負担でることを忘れてはいけません。合併協議の中でも、将来の西脇市にとって必要な小中学校の改修・改築に使いましょうと話し合ってきました。
 そのため、今回の県道を市道に認定してまでも、道路整備を行うということに、私は反対です。むしろ、県に道路整備を行うように、要望することこそ必要なことだと考えます。市民の皆さんはどう考えられるか、ご意見をお聞かせください。
コメント (8)
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