とりがら時事放談『コラム新喜劇』

政治、経済、映画、寄席、旅に風俗、なんでもありの個人的オピニオン・サイト

オノボリサンの都~京都の旅(6)

2007年08月23日 04時55分08秒 | 旅(海外・国内)
写真:あついはずです。((c)2007 Torigara Entertainments)


寺院で仏像をデジカメに収めることができないというのも苦痛だが、同時に寺院の中から外の風景をとることができないというのも写真好きには苦痛なのだ。

私は建物の中から建物の窓枠や扉枠をフレームにして外の風景を写すという技法が大好きで、海外へ行くとこの手法を使ってよくシャッターを切る。
するとちょっとぐらいの出来損ないの写真でも、
「なかなか渋いですね~」
と素人の知人を黙らせることができるのだ。
但し、素人でも知らない人の場合や、知人でもプロの場合は「ふ~ん」で終ってしまうので注意が必要だ。
下手をすると「ちょっとまずいよね、露出が+0.5くらい変だ」なんて言われて自尊心に傷が付きかねない事態になってしまう。

講堂の隣にある金堂も状態は同じで中にいる大勢の観光客は私と同様「写真とりたいけど.......ん~撮れない」という状況だ。
どういう理由で撮影できないのか。
土門拳など有名な写真家先生は多くの仏像写真を残しているが、どうしてそういう先生方は撮影できて、私らのようなド素人はダメなのか。
タイやミャンマーではじゃんじゃん写せるのに。
もしかすると特別な要件が必要なのかも分らない。
例えば素人は金を出さないから、有名じゃないから宣伝なにならないからか写させないのか。
それとも仏像そのものが美しいので、ちょっと腕があれば誰でも構図も露出もライティングもバシッと決まった写真が写せるので、「巨匠カメラマン」先生が単なる写真屋(ビジネスマン)であることがバレてしまうことを避けるためなのか。
ちゃんとした理由を明記していただきたいというものだ。

東寺の南面は国道一号線に面している。
その南側の門をくぐってすぐのところに弘法大師像が祀られていた。
この弘法大師像というのにも何かの規格のようなものがあるのだろうか。
確か台湾の台北にある某お寺でも同じ弘法大師像を見かけたのであった。
その弘法大師像前の広場では炎天下のもとガキども三人が虫とり網を持って走っていた。
ガキどもに暑さは関係ない。

境内を一回りして拝観受付まで戻ってきた。
やはり東寺は京都観光の中心エリアからちょっとばかり外れているところということもあり観光客は少なめだった。
オノボリサン観光客を観察するにはやはり有名観光エリアに行かなければならない。

東寺の五重の塔を間近で見ることも出来たので次のスポットに向かうことにした。

またまた慶賀門から大宮通りに出た。
この大宮通りを北に向かって走っている市バスに乗って移動することにしたのだ。
バス停は門のすぐ北側。
大宮通りなので、きっと四条大宮方面に出られるのだと思って行き先時刻表を見ていると「ピンポーン!」。
すべてのバスが四条大宮方面に行く路線だったのだ。

でも、メチャクチャ暑い。
東寺を出る時に売店で買い求めた500ミリリットル入りのペットボトルのお茶はほとんど飲んでしまった。
汗になるだけなのに、とハンカチで汗を拭いながら大宮通りをJRの跨線橋に目をやれば、道路の表示器に「36℃」との温度表示。

どうりでズボンの股が裂けているのも忘れるくらい暑いはずだ。

つづく


最新の画像もっと見る

コメントを投稿