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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



エキスポランドが倒産した。
新聞やテレビの多くは「大阪の衰退を象徴する出来事」として取り上げているが、果たして大阪は衰退しているのか?

確かにここ十数年で大阪に本社を置いていた多くの企業が東京に本社を移すか東京本社との二本社制に変更した。
あのパナソニックしかり、丸紅しかり、伊藤忠商事しかり、その数は10000社に上るという。
この東京一極集中が大阪の死を招いているのかも知れないが、それを助長しているのは間違いなく役所と新聞・テレビなどだ。

大阪の企業を破壊に導く方向へ行政を動かしているのが役所。
たとえば大阪府庁や大阪市。
教条主義にとらわれて変化を嫌う。
かといって役所の金、つまりは税金を自分たちの懐に入る仕組み作りに専念し、自治体が大赤字を出しても知らんぷり。
税金だからなんとかなる、とでも思っているような自治体経営だ。

もともと大阪は役所の力が弱かったところだ。
大阪の活力の源はまさに民力にあった。
これは江戸時代からバブル直前までの伝統で、例えば阪神高速道路公団は役所の匂いがほとんどない組織だった。
現に阪神大震災で強烈なダメージを受けるまでは運輸省や建設省(現国土交通省)の天下りは1人もいなかった。
運営も公団なのに黒字だった。

それが今では赤字公団。
なにかやりきれないものがある。

エキスポランドが潰れた。
客を呼べないアミューズメント施設は動物園前フェスティバルゲートを見ても明らかなように潰れて当たり前。
こういう施設が全てダメならUSJもダメな筈だが、活況を呈している。

くいだおれが閉店。
不味いレストランは閉店して当然。
肝心の食べ物より看板人形の方が有名なレストランを持ち上げて、何が食の大阪か。
ひとつでも「くいだおれ」の名物料理を挙げたマスコミは皆無だ。

大阪は常に変化する街だった。
それを凋落させたのは「エキスポランド」、「くいだおれ人形」、面白くもない「吉本芸人」、それを讃える新聞マスコミと変化を嫌う役所だった。

これ真実。

ちなみにエキスポランドだけが万国博覧会の象徴じゃない。
万博記念公園には太陽の棟もあり、かつてのパビリオン「鉄鋼館」も残り、日本庭園なんかも残っていたりして大阪府民のみならず、全ての人びとの憩いの場所になっている。
休日など、人でいっぱいだ。

そんな場所のアミューズメントパークが倒産。
新聞の言っていること、ヘンだとは思わないのだろうか。

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