とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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70年代末の洋楽

2005年05月18日 22時47分05秒 | 音楽・演劇・演芸
ここ数年、年代別のヒット曲を集めたオムニバスCDが発売されるようになった。
なかでも「青春歌年鑑」シリーズは歌謡曲からフォーク、演歌、ニューミュージックまで収録されていて楽しめる。
自分がもっとも音楽を聴いた時代のCDを選ぶことで、当時の雰囲気に浸れるという寸法なのだ。

この年代別ヒット曲集に洋楽を集めたものが出ているのをレンタル店で発見した。
洋楽は邦楽と比べても著作権の問題が大きく、色々なレーベルのレコードを一つのCDに収めるなんて無理なんじゃないかと思っていたが、時代の流れかそういう「懐かしい」趣旨のCDが発売されていたのだ。

色々な年代を選定し、自分が中学生だった時代の1977年代の音楽が収められている一枚をレンタルすることにした。
この年代のCDを借りたのは、日本ではちょうどニューミュージックと呼ばれたJ-POPの走りがブレイクした頃で、自分自身もしゃれたポップスや洋楽に目覚めた年齢であったからだ。

邦楽ではアリスやツイスト、ゴダイゴ、甲斐バンドなどが登場してテレビのベストテン番組にランクインされていた。
テレビで歌わないことが一つの主張みたいになっていたシンガーやグループがいたが、それも時代の流れだった。
洋楽といえば、ほとんどが英語の歌。
中学生の私にはどういう意味の詞を歌っているのか翻訳された歌詞ノートがなければさっぱりわからなかったが、日本の歌謡曲にはない、そしてニューミュージックにもない、なにかこう「格好良さ」や「耳障りの良さ」が作用して、ラジオやレンタルLPに耳を傾けたものだ。

CDの曲目リストを見てみると、まず一曲目クイーンの「We are the Champion」が目に留まった。
この曲は最初の静かなフレーズからダイナミックに本題に入るのが特徴の好きな歌だ。数年前にたしかテレビのCMに使われていたような気がする。
さらにリストをみていくとボズ・スキャッグスの「We are all alone」がある。
この曲はテレビの特番で女優のゴールディ・ホーンが歌っているのを聴いてから好きになった歌だ。
さらにさらに、メイナード・ファーソンの「ロッキーのテーマ」がありクリスタル・ゲイルやデビー・ブーンなんてのもある。

早速家に帰ってプレーヤーにCDをセットしてスイッチをオンにした。
次々に飛び出してくる懐かしの名曲に思わず感動。
意味もわからず聴いていた曲の一つ一つが心の底から当時の思い出とともに蘇ってきた。
そして、意外なこと私は吃驚することになった。
まさかそんなことで驚くとは思わなかった。
それは、70年代末の録音であるこれらの曲が非常にクリアなサウンドで、現在リリースされてきている最新の楽曲と比べても遜色なく、むしろ遥かに音質が良かったことだ。
デジタル録音などほとんどなく、すべてアナログで収録されていた時代。
もしかすると70年代末は希代のヒットナンバーが出現したのと同時に、アナログ録音の最も輝いていた時代でもあったのだ。

思わぬ発見をした「僕たちの洋楽ヒット」CDであった。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
僕たちの洋楽ヒット (船長@テーマソングコレクター)
2005-05-19 00:16:17
これのVol.4に「ガラスの部屋」(ペピーノ・ガリアルディ)が入っています。

そう、お笑い芸人のヒロシが「ヒロシです・・・」と語っている時のBGM。

たったそれだけの理由で3月にCD買いました。

因みに私、洋楽にはマッタク興味がありません。だって歌詞の意味がわかんないんだもん。
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