ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『ロッタちゃんのひっこし』

2006-03-28 07:27:40 | 息子と読んだ本のこと・児童書

『ロッタちゃんのひっこし』
アストリッド・リンドグレーン作  イロン・ヴィークランド絵
山室静 訳

図書館から借りてきた本の山。息子は、もうすぐ、おじいちゃんの家に泊まり行くので、一日で読み終える本を読んでしまおう!と母は思っていたのですが・・・
この本が、あのリンドグレーンが書いたものだと知ったとたん、他の絵本は、全部、却下されてしまいました。しばらく、ねばったけれど「絶対にこれ!」ときかないので、昨晩は、私の方がおれて読み始めたのですが・・・

さすが、リンドグレーン!悪戯、頑固、きかない子を書かせたら、世界一!?出だしから、大笑いさせてもらいました。
実は、ロッタちゃんシリーズの中の絵本が、すでに我が家にはあるのですが(買ってあげた当時、息子は、あまり喜びませんでした)
、やはり、エーミールと同じように、絵本より、こちらの読み物の方が、ロッタの描写が丁寧に感じます。
ロッタちゃんシリーズの一番始めに出た物語だからかもしれないのですが・・・。
とにかく、最高!その絶妙な文章ったら!!
ロッタが何に腹をたてているのか、たぶん、ロッタに近い息子には、手にとるようにわかったことでしょう。それにしても、昨日読んだ中で、一番、驚いたのは・・・!

ママが よぶときに、へんじを してやらないのは、ほんとに きもちの いいものでした。
という一文。
読んだ瞬間、思わず(読み聞かせの途中なのに!)口をつぐんでしまいました。、息子は、ゲラゲラと・・・いやらしい笑い!!
こんなこと我が家でやったら、あっという間に、外におん出されちゃうんだけど!
さあ!ロッタの事件は始まったばかり!
きっかけは、悪い夢を見たことと、チクチクするセーターを着なさい!とママが言ったこと。それだけなんだけれど・・・それだけで、ロッタは、もう家を出ていく決心をしてしまいました。さあ、今晩からが楽しみだなあ♪

それにしても、リンドグレーンって、どんな人だったんだろう?
エーミールにしろ、このロッタちゃんにしろ!こんな文章が書ける人は、さぞかし、おてんば娘だったに違いない。