昔、インドのある町に古い寺院があった。
その寺院は信者たちが、
毎月、賽銭箱に入れる
金貨によって維持されていた。
ある日のこと、
ひとりの信者が考えた。
「一度だけ銅貨を入れよう。
誰にもわからないだろう」。
それでその月は賽銭箱に銅貨をいれた。
ところがその月の終わりに、
信者たちがみなで箱を開けると、
すべてが銅貨だった。
金貨は一枚も見つからなかった。
みなが銅貨を入れていたのである。
「新、自分を磨く方法」 著 スティービー・クレオ・ダービック
そのつど、金貨の賽銭は厳しいことだろう。ついつい銅貨にとの誘惑にまけそう、
その誘惑に負けてしまった、この信者！
お気の毒である。
自分一人くらい、とのあまい気持
そしてその思いを実行に移した瞬間に
その思考が伝播、
伝染していってしまった。
今となっては、
効果的なワクチン接種が必要である。
それは「常に良いことを考える」という
月並みなことだが、
自分だけの問題ではなく、
自分以外の周囲の人にも影響を及ぼすことを
改めて思い知った。
早起き鳥
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