若い一匹の蛾が、
頭上のひとつの星に思いを決めた。
夕闇が訪れ、星が輝き始めると、
蛾は毎日のように
その星を目指して飛び立ち、
明け方ごろ、
空しい努力に疲れ果てて
ふらふらと戻って来るのだった。
やがてたいそう年老いた蛾は、
もう星まで飛んでいくこと
ができないのを知った。
しかし、心は満たされていた。
本当に星まで
行ってきたような気がしていた。
彼はその話を
若い蛾たちに話して聞かせた。
彼の喜びは深く、
いつまでも続いた。
「新、自分を磨く方法」
著 スティービー・クレオ・ダービック
なんと無謀な蛾
両親の反対を押し切って蛾は毎日、
無駄な努力を続けたのだろう。
疲れるだけの無駄な努力、
でも一日ごとに飛行距離が
伸びて行ったに違いない。
ある日は、飛んでいくだけで、
帰るエネルギーも
使い果たしたこともあっただろう。
でもいつかきっと到達できると
信じて疑わなかった蛾
そんな夢みたいな事を考えて
人生を台無しにするのか?
としかる大人
大切な我が子や部下に
そんな苦労はさせたくない…!
そう思う親心が、
子供達の夢をこわす結果になる
のもよくわかるだけに…!
複雑な心境である。
早起き鳥
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