早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

組織力

2005年11月30日 04時14分43秒 | 読書

「係長…!今現場で頑張ってもらっているパートのおばさんの事、もう一年の雇用延長を上にお願いしてもらえませんか。」
「わかった…」

「ひろし、パートさんの事だけれど、例外は認められないそうだ。」
「係長、おばさん、これだけ頑張ってくれているんです。何とか功労という意味で何とかならないもんでしょうか?」

「やっぱりダメだったよ!ひろし」
「そうですか…!係長!お骨折りありがとうございました。」

 係長は人事管理との協議の中でパートのおばさんの事について雇用延長の話を出さなかった。係長自身の昇格をアピールするためだ。そして再度のひろしからの願いも、係長自身のアピールをするだけで、パートの存在すら眼中に無かった。
 しかし、係長は「わかった」と言ったひろしにパートさんのことをどう伝えようかと思っていた矢先、ひろしから「お骨折りありがとうございました。」と頭を下げられ、係長は心の中に寒い風が吹くのを感じた。そして係長自身の昇格も成就できず腐った気持ちで係長はひろし達の光景を見つめている。
「おばさん申し訳ありません。おばさんの努力に報いることが出来ず言葉がありません。」
「いいえ、ひろしさん…!いつもいつも良くしてくれてありがとうございます。私はあなたの元で働かせてもらって楽しかったです。」
「私こそ、おばさんと仕事できて嬉しかったです。また遊びに来てくださいね。」
「ひろしさん。私たちパートの方をいつも向いてくれていたのはあなただけでした。ひろしさんは立派な方です。あなたのような人と一緒に仕事が出来て心から感謝しています。」

 この一部始終を見ていた係長には全く理解できない世界の光景であったのだろう。
「パートのおばさんくらい…!。ひろし、あいつ馬鹿じゃないの…!」
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 仕事ってさ、やっぱり勝ち負けが出て来るんだよね。
 だけど勝負が決まってそれで終わりじゃない。結果がでた時の態度なり行動なりが重要なんだ。どういうことかというと、たとえば勝った時は、
「皆さんのおかげです。皆さんが居たから勝てたんだし、頑張れました。」
「あの時みんなの支えがあったから私は勇気付けられました。」
とかいって頭を下げる。
 それから自分が負けた時は
「君はすごいな、どうしてあんなことが出来たんだい?」
「参りましたあのテクニックを私にも伝授して下さい。」
というように素直に頭を下げる。
勝った方、負けた方がこうやってやり取りが出来るようになると、互いに競い合う仕事から、共に作り出す”共創”に変わってくる。
 これが出来るようになってくると組織力ってものが全然違ってくる。そしてその経験が精神的な成功と経済的な成功の基礎になっていく。
   斉藤一人 15歳からの成功哲学 小俣治朗

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