2015年Hawaii（その23）そしてマカプウの頂上へ。

ペレの椅子からはちょっと近道をして舗装路へ戻ろうと、斜め上の方向に進んだ。
往路より道はさらに細く険しくなった。
もはや地面は見えず、わずかに草がなぎ倒されているだけの道だ。
私たちは太ももでその草をかき分けながら進んだ。

この道はホントに舗装路にたどり着けるのだろうか。
ところどころ数メートル岩をよじ登らなければならない場所もあった。

でも10分弱で舗装路が見えてきた。

ああ、やっと舗装路だあ。

ようやく舗装路にたどり着くことができたのだが、
そこはスタートから数百メートルだけ進んだ地点だった。

うわあ、ひどい道だった割にはちょっとしか近道できなかったんだね。

ツレはもうかなり疲れているようだ。

どうする？
頂上まで行くかい？
前回登っているんだし、もうここで引き返そうか？

すると下の方からビートルズのレット・イット・ビーが聴こえてきた。
ロードバイクに乗ったおにいさんだった。

うわっ！
こんな坂を良く登るねえ。

前回はジョギングで登る人がいたが、まさかロードバイクの人がいるとは。
この傾斜では自分にはとても無理だ。

さあ、どうする？
頂上まで行くかい？

行く。

よおし、じゃあ頑張ろう。
ゆっくりでいいよ。

しばらく登るとクジラが見えるポイントに到着。
5分ほど目を凝らしてみたがクジラは現れなかった。

私たちを追い抜いて行ったロードバイクは一度下り、また登って来た。
曲は別の曲になっていたが大音量だ。

凄いねえ。
何度も往復してるんだね。
危ないからボリュームを上げているんだ。

そして、ようやく頂上に到着した。

ああ、また来られたね。

うん！

やっぱり登ってよかったあ。