ペンギンのひとりごと。

とにかく何事にも好奇心旺盛なペンギンのひとりごと。

最高のファンクバンドを楽しんだ。

2017-04-28 18:11:50 | コンサート鑑賞
●超一流のエンターテイメント

時の過ぎるのは早いもので、あっという間にゴールデンウィークまであと1日。

とにかく今月は大忙しで日頃のウォーキングもままならない毎日だが、
馴染みのソウルバーのマスターからライブのお誘いがあり、
息抜きにはぴったりだと出かけることにした。

場所はいつものビルボード東京。
アーティストはファンクバンドの重鎮ZAPPである。

ZAPPといっても知っている曲は数曲で、
たまーにソウルバーでライブの映像などを見たことがあるだけだったが、
ソウルファンの皆さんは絶対に面白いよとおっしゃるので、
かなりの期待を持っていたのだ。

マスターのお仲間二人とともにビールをグビグビやっていると、
灯りが落とされショータイムの始まりだ。

まず階段から降りてきたのは、
ラメがこれでもかというほど入ったスーツに身を包んだドラマーで、
ステージに上がるとご機嫌なリズムを刻み始めた。

さらにメンバー達がドラマーと揃いの衣装で登場。

ステージに上がると、なんとギタータイプのキーボードが3人。

ウォー!

で、ファンクナンバーが開始され、
トレードマークのトークボックスを使ったボーカルが炸裂した。

前方の観客はすでに総立ちで踊り始めた。

その後はありえないほどの衣装替えときっちり練られたステージで、
あっという間の80分だった。
いやあ、いいもん見せてもらいました。




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吉祥寺の老舗ジャズクラブで極上のライブを堪能。

2017-03-17 13:14:34 | コンサート鑑賞
●若手女性ミュージシャンに感心。

ふああ、時の過ぎるのは早いものであっという間に3月も半ばとなり、
季節はようやく春の兆しが見えてきた。

そんなある日、地元吉祥寺の老舗ジャズクラブ、
サムタイムで行われたライブを見に出かけた。

こちらはオープンから40年ほどの店で、
当初は友達の彼女がバイトをしていた。
最近はたまにランチをいただきに行くだけだが、
店内は40年前と何も変わっておらず、
しぶ〜い雰囲気を醸し出していて落ち着くのだ。

サムタイムで頻繁にライブが行われているいわゆるモダンジャズは、
聴くことあってもライブに行くことは滅多にないのだが、
この日のアーティストはフィリップ・ウーというアジア系のキーボーディストで、
かつてはスティービー・ワンダーやメイズというソウルバンドのバックを務めた人物。

しかも吉祥寺ジャズフェス企画部の、JAZZ FOR EVERYBODYという、
ジャズを一般に広めようという意図の日だったため、
チャージが500円という破格値により、こりゃあ行くしかないな、となった訳。

まずは同志2名と居酒屋で前飲み。
ほろ酔いになったところでサムタイムに移動。
すると地下に降りる階段には未予約の客が10名ほど並んでいたが、
こちらは予約済みなのでその横を降りて入店。
店内はすでに9割方埋まっていたがステージ後方の席を確保することができた。

ミュージシャンが登場すると、フィリップの他は全て日本人で、
しかも、ギタリストを除いたサックス、ベース、ドラムは若い女性だった。

あれれ、大丈夫かな。

で、演奏スタート。

オープニングはややジャズっぽいR&Bだったが、
若い女性たちということで心配していた演奏は全く問題なく、
むしろ彼女たちの素晴らしさを味わうことになった。

その後は黒人のボーカルが登場して、ソウルあり、ブルースあり、
一時間半じっくり楽しむことができたし、彼女たちは様々なリズムをものともせず、
全てをそつなくこなしていった。

やるなあ。

後で彼女らをネット検索してみたら、年齢はまさに若いけれど、
毎日のようにライブをこなしている売れっ子だということが判明。
そりゃあうまい訳だわ。

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70年代にあこがれたサウンドを楽しむ。

2016-08-29 18:26:25 | コンサート鑑賞
いやあ、しっかし時の過ぎるのは早いもので、
あっという間に8月も残り数日になってしまった。

今年は異常気象が加速しているようで8月には台風が3つも来るなど、
ロードバイクにはなかなか乗る機会がない。

そんな折、ひっさびさにライブを見に行った。
行き先は六本木のビルボード東京、
アーティストはラリー・グラハムだ。

ラリー・グラハムは、70年代後半、
私がバンドでドラムをやっていたときによく聴いていた、
グラハム・セントラル・ステーションのリーダーで、
弦を親指などで弾くチョッパーベースの創始者である。

当時はジャズとロックなどを融合したクロスオーバー(現在はフュージョン)の黎明期で、
現在でも活躍しているさまざまなミュージシャンが超絶技巧的なテクニックを生み出していた。
ラリー・グラハムのテクニックも、
私のバンドのベーシストが耳をダンボのようにしてコピーしまくり、
必死に練習を重ねていたっけ。

ドラムがビートを刻み始め、さあ、ステージ開始だ。

メンバーがひとりひとりステージに現れ、メロディーを奏でていると、
真っ白なスーツのラリーが2階からベースを弾きながら降りてきた。

おおっっ!

ラリー!

もう70歳になろうかというのに、風貌はまったく変わらず、
腰の動きもベースのキレも当時のままで、観客は途中から踊り出した。

途中、アコースティックギター風のベースを弾いたり、
盟友スライの曲やプリンスのパープルレインをやったり、
1時間半ほどのステージはあっという間に過ぎていった。

握手をしてもらったラリーの手のひらは意外にも柔らかかった。
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吹雪の新宿で千住真理子さんを聴いた。

2013-01-15 15:17:12 | コンサート鑑賞
17年振りに東京で8センチの積雪を記録した昨日、
東京オペラシティへ千住真理子さんのリサイタルを聴きにでかけた。
リサイタルの題名は「愛のクライスラー」。
全曲が「愛の喜び」で有名なクライスラーの作品だ。

千住真理子さんの名前は以前から存じ上げていたが、
直接興味を抱いたのは、お母様である千住文子さんが書かれた、
「千住家にストラディヴァリウスが来た日」や
「千住家の教育白書」 (新潮文庫)を読んだこと。
さらにご本人の「聞いて、ヴァイオリンの詩」を読んだことで、
いつか真理子さんのストラディヴァリウスが聴いてみたいなと思っていたのだ。


ほとんどの交通機関に遅れが出るほどの大雪の中、
ようやくたどりついたオペラシティコンサートホールには、
超悪天候にもかかわらずすでにかなりの観客が来場していた。
客層は老若男女入り乱れていたが、高齢の男性が意外と多かった。

このホールに入場するのは初めてだったが、
私の敬愛する作曲家、武満徹さんが芸術監督だったこととからタケミツメモリアルという別名があり、
音響に配慮し壁面や床面、椅子にまで天然木を多用した、数十メートルの吹き抜けを持つ巨大空間で、
パイプオルガンも備え付けられている。
舞台にはべーゼンドルファーのグランドピアノと椅子が2脚だけ。

照明が落とされ真理子さんとピアノの丸山滋さん、譜めくりさんが入場。
さわやかな笑顔の真理子さんは心身ともに絶好調の様子。
いったん曲目の紹介があり、いよいよ演奏開始だ。

前半は1曲目の「ウィーン奇想曲」から8曲目の「エピソード」まで。

ヴァイオリンの生演奏などほとんど聴いたことがなかった私だが、
わずか数タッチを聴いたところから、真理子さんのストラディヴァリウスが奏でる
音の豊かさ、深さ、滑らかさにはまっていった。
私たちの席はステージから3列目という至近距離だったこともあるが、
弓のタッチや和音の重なり、ピアノとの絡まりが身体で感じられた。
さらには真理子さんの身体を通じて、ストラディヴァリウスの発するサウンドが、
床面、壁面そしてホールと一体化してゆくのだが、
私たち聴衆もそのホールの一部として音楽と一体化していたのだ。

途中、15分の休憩を挟んで後半も「ジプシーの女」から「ウィーン狂詩的小幻想曲」まで8曲。
2回目のアンコールには名曲「愛の喜び」も披露された。


というわけで大雪なんか吹き飛んじゃうほどの素晴らしいステージでした。
やはり音楽はヘッドホンなんかでチマチマ聴くんじゃなくナマに限るね。


※画像はガレリアから見た雪景色。







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昔懐かしいライブで久々に盛り上がる。

2012-09-13 17:25:48 | コンサート鑑賞
音楽とは不思議なもので、
興味がないものは、かなりのボリュームであったとしても聴きのがしてしまうのに、
興味があるものはどんなに微少なボリュームでもそれを聴き取ることができてしまう。
昨晩は、興味があるどころか大好きな音楽を超特大のボリュームで聴くことができた・・・。

久々のビルボード東京。
プログラムはルーファスfeaturing トニー・メイデン、アル・マッケイ、レオ・ノセンテリ。
ルーファスは青春時代から大好きで、もちろんチャカ・カーンがいた頃だ。
未だに私の中ではマリーナ・ショウと1、2を争う位置を占めている。
昨晩は残念ながらチャカではなくトニー・メイデンの娘がメインボーカルだったけど、
1曲目のONCE YOU GET STARTEDから大盛り上がり。
SWEET THING、TELL ME SOMETHING GOOD とお気に入りばかりで
もう涙がでそうだったな。

途中でゲストにミーターズのレオ・ノセンテリが登場。
ジャーンとギターを鳴らした瞬間にミーターズの個性が出現。
かなりのお歳だと思うのだが、アドリブはバリバリの現役さながらの早引きを魅せてくれた。

最後は泣く子も黙るアースのアル・マッケイ。
彼は往年のシャープさには欠けていたが、セプテンバーなど数曲で盛り上げてくれた。

最前列のためややモニターのボリュームが大きすぎたが、
途中からはずっと踊りっぱなしだった。
あっという間の1時間半。
今日はやや腰にきている。



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かつて憧れたサウンドを極上のライブで楽しむ。

2011-06-22 18:18:53 | コンサート鑑賞
昨晩は久々にビルボード東京へ行った。
アーティストはマリーナ・ショウ(Marlena Shaw)で、
大昔、私がバンドをやっていた頃、
それこそレコードがすり切れるほど聴いた
お気に入りのシンガーだ。

プログラムは"WHO IS THIS BITCH, ANYWAY?" REUNION TOUR。
しかもバックはアルバムにも参加していた名人揃いで、
Chuck Rainey, David T. Walker,Larry Nash, Harvey Masonという最高のメンツ。

マリーナ・ショウは以前、銀座や吉祥寺に来日した際にも見ているが、
その時はJAZZばかりを唄っており、もちろんJAZZも最高だったが、
彼女本来の持ち味はやはりこっちのジャンルだろう。

メンバーが登場し、David T. がさっそく指ならしをすると、
ほんのわずかなフレーズなのにもう彼の雰囲気満点で、思わずにっこり。

ステージが始まるとHarveyの調子がいまいちか?
まさか飲み過ぎ?
でもだんだん調子を上げてくる。
マリーナの声はまったく衰えていない。
2曲目にはなんとStreet Walking Womanの冒頭の会話をHarveyと再現してくれたし、
16ビートと4ビートが交互に繰り返されるあの複雑なサウンドもバッチリ。

その後もYou Taught Me How To Speak In Love、
Davy、Feel Like Makin' Love・・・・とアルバムどおりの盛りだくさん。

マリーナの表現力豊かなボーカルに、仙人のようなChuckがきちんとリズムを刻み、
Larry Nashがベーシックなメロディーを淡々と奏でてゆく。
そこにお茶目なDavid T.の隠し味と、ワイルドなHarveyのグルーブが・・・ 。

決して打ち込みでは作れない、「生の音楽」の心地よさが充分堪能できたステージだった。







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ひさびさの六本木で極上のライブを楽しむ。

2010-03-18 14:10:54 | コンサート鑑賞
今年は寒暖の差が激しく、しかも三寒四温ではなく、一寒一温ではないかと思うほど変化が激しい。
さらに花粉も飛び始めたようで、気分もノらない日が多くなってきてしまう。
そこで昨晩はパーッとそれらを吹き飛ばすべく、久々にライブを楽しむことにした。

場所はこれまで行ったことがないビルボード東京で、
アーティストはGOGOの帝王、チャック・ブラウン&ソウルサーチャーズだ。

六本木は本当に久しぶりで、大江戸線の駅を降りてというか上がってみると、
十数年前毎日のように通っていた頃とはまるで別の街になっていた。(十数年行ってなかったのかな。)
ミッドタウンは防衛庁があったところで、以前は高い建物がなかったためさほど広い敷地とは感じなかったが、
高層ビルが現れたことにより、空へ続く空間を意識させるため非常に広く大きく感じるようになった。

ビルボード東京はミッドタウンの4階にあり、ステージの後方は大きな窓になっているため景色が非常に美しい。
テーブルもブルーノートに比べるとゆったりしていて好ましい。
ただ、それほどの場所なのでビール1杯¥5,000ぐらいとられるかと思ったが、そんなに高くはなかった。

さて、美しい景色をさえぎるようにカーテンが閉まり、いよいよステージの開演だ。

チャックがもごもごと独り言のようなギターを弾き始める。
もごもごもごもご・・・。
ゴッドファーザーのテーマだ。
ベースとドラムがGOGOのリズムを刻みだした。
ドンッツッタッドンツッドンタドン、ドンッツッタッドンツッドンタドン・・・。
アメリカ国内であれば、もうここから観客総立ちになるのかもしれないが、
ビルボード東京はやや高齢の紳士淑女ばかりなのでみんな冷静だ。

数曲が経過するがリズムはもちろんずーっと変わらず。
ドンッツッタッドンツッドンタドン、ドンッツッタッドンツッドンタドン・・・。
しだいにカラダの中心にそのリズムが浸透してくる。
しわがれたチャックのボーカルも、詩を唄うのではなく、
リズムを作り出していく。

サックス、トランペット、トロンボーン、ベース、ドラムス、キーボード、タンバリン。
すべてのメンバーが一体となって極太のリズムを奏でている。
最近の、打ち込みのリズムばかりのサウンドとはまったく違う、
人間が作り出すリズムが心地良い。
ドンッツッタッドンツッドンタドン、ドンッツッタッドンツッドンタドン・・・。

やがてステージの前には、ひとりふたりと踊り出す若者が現れ、
まるで波に浮かんでいるかのようにリズムに身をゆだねている。
その後ステージからの呼びかけも始まり、こちらの高齢者達もだいぶノってきたようだ。

約90分後、完全にみんなをリズムのとりこにしてステージが終わった。

チャック・ブラウン、72歳?
恐るべし高齢者だった。





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たまにはセレブな気分でロバータ・フラックのライブを観に行く。

2007-04-19 13:43:10 | コンサート鑑賞
しっかし寒かった。
ついこの間は30度近い気温でもうすっかり初夏のようだったのに、ここ数日は最低気温が10度を下まわり真冬に逆戻り。
昨晩はその寒さにくわえ雨も降る最悪の天気だった。
こう寒いときはカラダの芯から温まらなければならぬと思い、炉端焼きを食べに、ではなく、ロバータ・フラックを観に出かけた。

ところは南青山のブルーノート東京。
17:30に受付に到着するとそこにはすでに、セレブな紳士淑女が大勢集まっていた。
通常でも¥8,000を超える入場料なのだが、昨晩はとびきりのビッグネームということで¥12,600という高額なため、年齢層はおおむね30代半ばから60代と超アダルトな雰囲気。
私が選んだ席はステージ左手のロバータから18.44mほどの距離で、テーブルには私の好きなボサノバシンガー、アストラット・ジルベルトの来店記念プレートが埋め込んであった。(画像)

さて、場内が暗くなり、いよいよステージの幕開けである。
厨房の方から、まずバックミュージシャン、続いて男女のコーラスシンガーが登場、少し間をおいてティナ・ターナー、ではなく、ティナ・ターナーのようなヘアスタイルのロバータがやってきた。
軽快でリズミカルなパーカッションに導かれ、オープニング曲の“オアシス”がスタート。
甘くねばりのある声は昔と変わらぬまさにロバータの声で、すぐに彼女独自の世界に引き込まれてしまう。
数曲後、男女のコーラスシンガーが、それぞれソロで自らのオリジナルを歌うが、まったく無名の彼らの歌唱力がこれがまた絶品で、ううむ、やっぱ本場物は違うわいと思ってしまう。
そして超名曲、“やさしく歌って”。
もう恐らく彼女は数千回は歌っているのであろうか、ちょっと飽きてしまっているようだったが、満員の観客は大喜び。
ちょっとコーヒーが飲みたくなったりして。
次曲も大ヒットの“フィール・ライク・メイキン・ラブ”で、また大盛りあがり・・・。

わずか1時間ちょっとのライブであったが、私は大満足。
そこらで¥2,500のライブを5回観るより、たった1回でも超一流を観るべきなのだなあと思った。

コメント (2)
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