ペンギンのひとりごと。

とにかく何事にも好奇心旺盛なペンギンのひとりごと。

東京駅の超早足男を追え。

2007-03-29 17:35:14 | おでかけ
ふぁあ、まいった。
本日東京は24℃。
ちょっとブログをさぼってる間に桜が咲いちまった。
もういっぺんさぼったらひまわりが咲いちゃうかなあ・・・。

さて、過日、私は所要のため幕張へ出かけた。
あそこは何度行っても、非アジア的な広大な空間に癒されるんだよなあ。
別に潮干狩りに行った訳ではない。
で、今回はその帰り、東京駅地下の京葉線ホームから中央線ホームへの移動する時の話である。
ここはとにかく距離が長い。
たぶん1km以上、地下鉄なら2駅分、都電なら3駅分、バスならってもういいか。
地下からエスカレータを乗り継ぎ、動く歩道を数本乗り継ぎ、さらに八重洲から丸の内まで横断しなければならぬ。
体育会系の若者ならいざ知らず、普通の人やお年寄りなどでは、10分ほどかかってしまうのではあるまいか。
いや、途中道に迷い、駅中を彷徨い休憩をはさんで1時間ほどかかってしまうかもしれぬ。(やや大げさか)
しかししかし、私はこの日のために、じゃないが、この半年間、1日15,000歩ほどのウォーキングを続けており、歩くことにはいささか自信が出てきたところなので、ちょうど良い腕試し、ではなく足試しだと思った。
で、地下駅のエスカレーターから2本目の動く歩道まで立ち止まることなく、人をかき分けながらかなりのスピードで歩いてきたその時である。
何やら黒い物体が私を上回るスピードで横をすり抜けて行った。
なんだなんだ!
と私は一瞬ひるんだのだが、よく見るとそれは黒いコートを着たサラリーマンだった。
ううむ、おぬしやるなあ。
その歩きはどう見ても素人の歩き方ではなく、歩き方を極めた達人のようだった。(でも競歩じゃあないんだよねえ)
私はすぐさまスピードを上げ男の後を追った。
男は東京駅を熟知しているようで、いささかの無駄もない美しいコースどりに感心する。
私はつかず離れず一定の距離を保ちながら、“ふふふ、まだいくらか余裕あるぜ”と思いながら歩き続けた。
ユニクロを過ぎ、角の売店を左折し南コンコースへ。
と、男はコンコース終盤で右折しホームへの階段を駆け上り始めた。
私も“お、こいつも中央線かあ”と思いつつすかさず後に続いた。
階段を7分目まで上ったところで男のスピードが急に落ちた。
ん?
私はふと我にかえり上を見ると京浜東北線が出て行くところだった・・・。
ん?
あ、間違えた。
私は男を追ううちに中央線の一つ手前の京浜東北の階段を上ってしまったのだ。
何気ない顔をして階段を下り、隣の中央線ホームのエスカレータを駆け上った。
停車中の中央線に乗り込んだ時、息がほとんど乱れていない自分を褒めてあげたかった。






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学生のいない学生街を歩いてみた。

2007-03-17 19:58:22 | おでかけ
ついに2007年のF1シーズンが開幕した。
本日は予選が行われ、なんとスーパーアグリの佐藤琢磨が10番グリッドを獲得した。
今シーズンはホンダのバックアップが大幅に増えたとはいえ、本家のホンダを上回ってしまったのだから凄いことだ。
ただ、他チームからカスタムカーの件でクレームがつかないかと心配である・・・。

さて、本日私は、所要で高田馬場に出かけた。
高田馬場といえば今をときめくハンカチ小僧、ではなくハンカチ王子の母校早稲田大学のお膝元であり学生街であるが、今はまだ新学期前であり、街は閑散としている。

所要を済ませた私は街を歩いてみることにした。
まず、早稲田通りの裏道を東に進み、途中から早稲田通りに出ると牛丼のY野屋を発見。
チラリと店内をのぞくと客はふたりしかいなかった。
まだランチを食べていなかった私は、久々に牛丼を食べてみようかと思い入店。
前回牛丼を食べたのはいつのことだろうか。
並盛り(¥380)と味噌汁(¥50)、おしんこ(価格を見なかった)を注文するとさすがにあっという間にできてきた。
紅ショウガを載せ、ひとくち食べてみる。
うまい。
昔の味と同じだ。
店内を見回すと、客は初老の上品そうな、しかしジャージ姿のおじさんと、オーバーの襟を立て慌ただしく牛丼をかっ込むサラリーマンだった。
半分食べたところで生卵を注文し忘れたことに気づくが、もう遅いと思いそのまま完食。
たまに食べる牛丼はうまいなあと思った。

その後は腹ごなしのつもりで早稲田通りをさらに東へ歩いてみた。
明治通りを越えると、古本屋が点々と現れる。
店頭の安売りワゴンをちらりと見てみるが、なぜか本日は買う気にならず、コーヒーが飲みたくなったので喫茶店を探すが見つからない。
最近の学生は喫茶店に行かないのだろうか。
どんどん歩くうちに地下鉄早稲田駅の入り口についてしまい、そこでようやく喫茶店を発見。
吉祥寺にもあるチェーン店の“Cノアール”だ。
吉祥寺店の客は買い物客のおばさんや暇そうなおじさんが多いのだが、ここはさすがにインテリ風の若い客が多く、なぜか店員まで聡明に思えてしまう。
私も、インテリそうな表情を作りながら、膝を組み、AsianJapanese2(小林紀晴著:新潮文庫)を読んでみた。
この場所で、ブレンドの価格が吉祥寺と同じ¥290は安いと思った。







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吉祥寺のセレブなスーパーの地階で大衆中華をいただく。

2007-03-16 13:44:07 | グルメ
ひゃあさぶっ。
本日、東京には観測史上最も遅い初雪が降ったらしい。
この間までのポカポカ陽気が、桜も咲こうかという時期になって真冬に逆戻りしてしまった。
さて、そんな寒い時のランチはカラダの芯からあったまるモノを食べたいと思い、向かった先は吉祥寺のど真ん中、サンロード中央のセレブなスーパーM浦屋地階の大衆中華店“Sくらい”。

ここは以前にもちらっと書いたが吉祥寺ではけっこう人気の中華屋で、開店から閉店までほぼずーっと混んでおり、店の外に置かれている5,6脚の待ち客用の椅子がそれを物語っている。
私が行った時間はラッキーにも店内に数席空席があり、ラーメンをもうすぐ食べ終わる(チャーシューメンだったかも)真面目そうなサラリーマンとの相席になることができた。
私は壁面に貼られたメニューを詳細に検討し、まず身体があったまりそうなモノの中から味噌ラーメン、もやしそば、中華丼を選択、さらに検討した結果中華丼(¥892)を注文した。

わずか2分ほどでまずスープが到着。
他店のモノより1.5倍大きい器に、刻みネギと青菜が入った醤油味のスープがたっぷりと入っている。
レンゲも大きい。
一口すすってみる。
うまい。
さらに2分後、待望の中華丼が到着。
これこれ。
やはり大きめの器に、新鮮そうな白菜、しいたけ、小エビ、いか、ピーマンが熱々のあんかけにくるまれてご飯の上に載っている。
ふぅふぅしながら一口いただく。
うまい・・・。

ふと店内を見回すと、端の方にはもう80をとうに越えているようなお婆さん二人が、レンゲと箸を器用に扱いながら味噌ラーメンをおいしそうに食べている。
その隣のテーブルでは、もうすぐ定年になりそうな白髪のサラリーマンが、額の汗を拭いながらもやしそばを食べている。
とそこに、やはり高齢の、頭頂部が輝いているサラリーマンが来店し、なんとチャーハンと野菜炒めを注文。
ううむ、ふたつで¥1,100以上になってしまうではないか。
そもそもその食欲に感心するなあ。
そのエネルギッシュな食欲が頭頂部の輝きを生んだのかもしれん・・・。
なあんていうことを考えながら7分ほどで完食。

会計時、以前もらったオレンジ色の¥50割引券を渡すと、“はいこの次使ってね”と、新しい¥50の割引券をくれた。
おいしかった。




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吉祥寺ハモニカ横町で老舗のあさりチャーハンをいただく。

2007-03-13 13:41:43 | グルメ
ハモニカ横町は、吉祥寺駅前の一等地でありながら、戦後の混沌を保ちつつ現在も刻々と変貌を続けるエリアである。
私は以前、その中の“D一中華”という古き良き中華屋に良く通っていたのだが、もう充分儲かってしまったからか、数年前閉店してしまい、洋品屋になってしまったのだが、本日のランチは久しぶりに、そんなハモニカ横町の中でも屈指の老舗である、“Mみん”に行くことにした。

吉祥寺は行列のできる名店が多く、“S藤肉店”のメンチカツや“Oざさ”の羊羹が有名であるが、ギョウザといえば“Mみん”である。
しかし実はギョウザだけではなく、あさりチャーハンもおいしいのである。

ガラリと引き戸を開けると、すでに数人の先客がいた。
店内はカウンター6,7席と4人がけテーブルが2つのみのホントに小さなスペース。
ところがその小さな店内にもかかわらず、これまた狭い厨房にはむさ苦しい男達が4人もひしめき合っている。(あ、ごめんなさい。おいしいチャーハンを作ってくれるコックさんたちです。)
これすなわちチョー忙しいのである。
持ち帰りギョウザを売る窓にはひっきりなしに客が来るし、その下ではギョウザを作っているし、店内の客にも対応せねばならぬ。
と、そこに新たな来客が。
その客は初めての来店らしく、“トイレはどこですか”と言う。
すかさず、客席をケアしているお姉ちゃんが、“私が案内します”と連れて行ってしまった。
ハモニカ横町ではほとんどの店にトイレがなく、ちょっと離れた共同便所に行かねばならないのである。

さて、アサリチャーハンを注文した私のカウンターにまずスープが到着。
キャベツとわかめが入った、まるでタンメンスープのような塩味のスープである。
うまい。
間もなくお待ちかねのチャーハンが到着。
新鮮そうなアサリがわずかに混ざった、卵をからめただけのシンプルなチャーハン。
皿の淵にはザーサイも載っている。
うまい。
小食の私には多めの量だったが、ふぅふぅしながら一気に完食。
なんだか懐かしい昭和の味がするチャーハンだった。


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西荻窪の愛すべき中古レコード店

2007-03-07 18:01:03 | 散歩(ウォーキング含む)
人間には2通りのタイプがある。
愛想がいい人と悪い人だ。
さらに突っ込んでみると、外では愛想が良く家では悪い人(いわゆる外面が良い人)、外でも家でも愛想が良い人、外では悪いけど家では良い人(そんな人いるかな)、外でも家でも愛想が悪い人・・・。

さて、行きつけのソウルバーでは毎月、店のホームページでその月に相応しいお薦めのレコードを紹介しているのだが、レコードというぐらいで新譜ではなく70年代や80年代の、マスター氏のコレクションから選ぶのである。
大概は店のレコード棚からすぐに見つかるらしいのだが、今月は見つからなかった。
結構有名な盤なので間違いなくあると思っていたものが、実は最初から持ってなかったらしいのである。
文章は書いてしまったし、さてどうするものか。
マスター氏は思案したあげく、中古レコード店にあるのではないかと考えた。

マスター氏が向かった先は西荻窪南口の中古レコード店“Fレコ”。
そこには私も数度行ったことがあるのだが、間口は180cm(たぶん)奥行きも3m(たぶん)ぐらいしかない、とにかく小さい店で、客が2人いるともう満員状態ですれ違うことができない。
その小さなスペースにはCDとレコード、さらにはいまだにカセットテープなどがギッシリ。
うれしいのはその内容で、いわゆるメガヒットの類いは少ないのだが、私のようなヒネたマニアが喜びそうなものが多く、しかもそれがかなりの安さなのだ。
店番はもちろん店主ひとりである。

いそいそと店に入ったマスター氏は、まず店主に聞いてみた。
“あのう、◯◯のレコードなんかありますか?”
すると店主がひとこと、“ねえんじゃねえか。”
マスター氏沈黙・・・。
そう、ここの店主は愛想がめちゃくちゃ悪いのである。

マスター氏は以前にも、無愛想の決定的瞬間を目撃したことがあるようで、ある客がクラシックのアルバムについてちょっと詳しいことを聞こうとすると、“さあ(知らねえなあ)”と一言、BGMをハードロックに変えボリュームをいっぱいに上げてしまったという・・・。

しかししかし、ところがところがなのである。
マスター氏がソウルのアルバムを探していると聞いてから、いつの間にかBGMが、ソウルのちょっと珍しいアルバムに変わっていたのである。
ううむ。
実は私が以前訪れた際にも、連れと二人で70年代ロックのマニア寄りのアルバムを、“◯◯はやっぱライブじゃないとなあ”などと言いながら探していると、いつの間にかBGMが70年代のロックになっていたことがあるのだ。
ううむううむ。

マスター氏はその後、お目当てのレコードを見つけ、値段はたったの¥400であった。

私はこういう店が大好きだ。

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吉祥寺の銀行地下の巨大ビアホールで超格安ランチをいただく。

2007-03-02 14:52:30 | グルメ
ふぁあ、眠い。
昨晩は仕事で遅くなり数時間しか寝ていない。
えっ?飲んでたんじゃないよー。
本日もまた忙しく、いつもなら12時前にランチにでかけるところが1時間もおしてしまった。
さらにその時間も少ないのだ・・・。(ブログ書かなければもうちょっとゆっくりできるんだけど・・・)

さあて、そんな訳で本日ランチに向かった先はT京M菱銀行地下の巨大ビアホールで、その名も吉祥寺“Bアホール”。
ここは以前、確かサッポロビアホールだったと思うのだが、いつの間にか現在の名称に変わっているのだ。
中身はまったく変わってないんだけど。

入り口にはランチの見本(というか本物)が数点並んでいるのだが、私の鋭い目は瞬間的に、一番奥のおすすめランチ“チキンカツの卵とじ丼”(¥580)を捉えていた。
ううむ、安い。
チキンカツの卵とじ丼とは、要するに親子丼だと思うのだがどこが違うのだろう?
ま、いいか。
それにおしんこ、小鉢、みそ汁が付いて¥580は、昨日のセレブランチとは打って変わって庶民価格である。

階段を下りると会計があり、さらにその下には体育館のような巨大な空間が広がっている(ちょっとおおげさです)。
収容人員は恐らく数百名はくだらないだろう。
私はたまに仕事の打ち合わせにも来るのだが、いまだかつて待たされたことがないほどの席数なのだ。
本日はややお昼を過ぎたこともあり、5分ぐらいの入りだろうか。

ひとりの私は手前のカウンター席へ着席し、インカムを付けた店員に、迷わず、おすすめ定食とランチコーヒー(¥100)を注文。
仕事の品格(山崎武也著)をパラパラとめくりながら待っていると数分でできてきた。全体に量が少ない気もするが¥580ではしょうがないだろう。
もうすぐ食べ終わろうとすると隣席に来客が。

横目で伺うと、ひとりはパリっとした(フランス製かも?)スーツを着こなし、オーストリッチのセカンドポーチを小脇に挟んだ紳士で、もうひとりは黒いワンピースを着こなし、タレントのYOUさんのようなハスキーボイスをもつ飲み屋のママさん風であった。
彼らはキープしてある焼酎を飲み始めたのだが、私は、ううむ、これはいわゆる同伴というやつかもしれぬと思いつつ、何かおもしろい話でも聞けないかなあと、聞き耳を立ててみた。
数分が経過したのだが彼らはなかなか酔わないようで、会話も軽いジャブの応酬にすぎず、時間のない私は仕方なく店を出ることにした。

¥580にしてはおいしかった。


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吉祥寺東急裏手のセレブなエリアで老舗のパスタをいただく。

2007-03-01 22:21:07 | グルメ
いやあ、しっかし忙しい。
このところ毎日、普通なら3日かける仕事を1日でこなしているのだ。
したがってブログなど書いている場合ではないのだが、気分転換と思ってしたためてしまおう。

吉祥寺はさまざまなクラスの人が集まる街である。
クラスとは1年2組とかではなく、上流とか下流のことである。
最近の書籍によると日本はこれまでの主流だった中流が減って、上流と下流に極端に別れてしまうらしく、しかも、ほとんどが下流になってしまうらしい。
さて、本日のランチは、吉祥寺の中でも上流、つまりセレブが集まるエリアへ出かけてみた。

そのエリアとは東急裏手の大正通り沿いのことである。
(これはあくまでも私の主観なのであらかじめご了承ください。)
私はランチにかける金額を上限¥1,000(コーヒー込み)と決めているのだが、このエリアには¥1,000以下の店が非常に少ないのである。(5,6軒見て判明)
で、ようやく探し当てたのが老舗パスタ店の“Kプリチョーザ”。

10数年ほど前に一度入店した際は2階に通され、料理はおいしかったものの、夜、若者がワイワイとみんなで楽しむ店という感じがしたのだが、本日は1階だったためか、そのイメージとはまったく違い、大人でもゆっくりできる落ち着いた感じであった。
私はメニューを検討し、揚げ茄子とホウレンソウのボロネーゼライトランチ(¥800コーヒー付き)を注文。
壁に書いてあるイタリア語などを眺めていると、10分弱でボロネーゼが登場。
白く細長いシンプルで清潔そうな器に、一目見ておいしそうなパスタが盛られていた。
まずはひとくちパクリ。
ううむ、うまい。
ボロネーゼはミートソースとおんなじだと思ったら大間違い。
ちゃんと素材の味がよーく出ており、パスタのゆで加減も申し分ない。
これなら大盛りでも食べられそうだなあなどと考えながら5分ほどで完食。
ただひとつ、コーヒーカップの持ち手の穴が小さくて持ちにくかった。

セレブなエリアの老舗のパスタは、セレブが好みそうな上品でロハスなおいしさだった。


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