ペンギンのひとりごと。

とにかく何事にも好奇心旺盛なペンギンのひとりごと。

西荻グルメ探索(その3)駅前なのに場末のような中華料理店

2010-03-26 23:41:49 | グルメ
西荻は東京23区においては最も西にあるJRの駅で、
中央線沿線の中でも非常に地味で小さな町だと思う。
しかし乗降客は意外に多く、
夕方改札を出たところで友人を待っていると、
ほぼ3,4分ごとに到着する電車からは、それぞれ名寄の丸1日に匹敵するような人数が降りてくる。
東京というところはなんと人が多いのだろう。(私も東京出身ですが。)

さて、今回のメインはダンテのコーヒーを飲むことだった。
ダンテはその日の客の入り次第で8時半前後に閉店してしまうようで、
その前にサクサクっとすませようと思っていた。
駅から徒歩5分ほどの洋食屋など2,3軒の候補はあったのだが、小雨が降り出したので急遽変更。
なるべくダンテに近いところでどこか適当な店はないかと探してみると、
駅前のアーケードの中に中華料理店を発見。
初めてだが入ってみることにした。
店の名は桂花飯店。

入店すると明るい店内にはカウンターに先客がひとり、私たちはふたつあるテーブル席の片方に座った。
どうやら2階もあるようで、宴会なども行われるらしい。
私はメニューを詳細に検討し春巻きとチャーハンを、友人は担々麺を注文した。
あ、ついでにビールもね。

しっかしあれほどの乗降客がいる駅前の中華料理店なのに、この場末のような雰囲気はなんなんだろう。
吉祥寺であれば信じられないことだし、これが西荻のいいとこなんだよなあ。
頭上のテレビでセリーグの開幕戦「巨人-ヤクルト」をビールを飲みながら見ていると、まずチャーハンが到着。
盛りつけはきれいではないが、たっぷりしたボリュームでエビがふたつちょこんと載っている。
さっそく食べてみると、それなりに中華料理店のレベルだ。
まもなく友人の担々麺が到着。
青菜がたっぷりと入った割とあっさり系だがやはりけっこうなボリュームで、
辛さはあまりないがしっかりとしたスープが好ましい。
次に春巻きが到着。
ソースにはケチャップとマスタードが添えられまるでフランクフルトのようだったが、
春巻きの具もちゃんとした味付けでおいしかった。

食後はお目当てのダンテへ。
ダブルサイズのブラジルを飲みながらゆったりとした時間を楽しんでいると、
週末とあってお客さんが次々と入ってくる。
この日の閉店はかなり遅くなりそうだった。







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ひさびさの六本木で極上のライブを楽しむ。

2010-03-18 14:10:54 | コンサート鑑賞
今年は寒暖の差が激しく、しかも三寒四温ではなく、一寒一温ではないかと思うほど変化が激しい。
さらに花粉も飛び始めたようで、気分もノらない日が多くなってきてしまう。
そこで昨晩はパーッとそれらを吹き飛ばすべく、久々にライブを楽しむことにした。

場所はこれまで行ったことがないビルボード東京で、
アーティストはGOGOの帝王、チャック・ブラウン&ソウルサーチャーズだ。

六本木は本当に久しぶりで、大江戸線の駅を降りてというか上がってみると、
十数年前毎日のように通っていた頃とはまるで別の街になっていた。(十数年行ってなかったのかな。)
ミッドタウンは防衛庁があったところで、以前は高い建物がなかったためさほど広い敷地とは感じなかったが、
高層ビルが現れたことにより、空へ続く空間を意識させるため非常に広く大きく感じるようになった。

ビルボード東京はミッドタウンの4階にあり、ステージの後方は大きな窓になっているため景色が非常に美しい。
テーブルもブルーノートに比べるとゆったりしていて好ましい。
ただ、それほどの場所なのでビール1杯¥5,000ぐらいとられるかと思ったが、そんなに高くはなかった。

さて、美しい景色をさえぎるようにカーテンが閉まり、いよいよステージの開演だ。

チャックがもごもごと独り言のようなギターを弾き始める。
もごもごもごもご・・・。
ゴッドファーザーのテーマだ。
ベースとドラムがGOGOのリズムを刻みだした。
ドンッツッタッドンツッドンタドン、ドンッツッタッドンツッドンタドン・・・。
アメリカ国内であれば、もうここから観客総立ちになるのかもしれないが、
ビルボード東京はやや高齢の紳士淑女ばかりなのでみんな冷静だ。

数曲が経過するがリズムはもちろんずーっと変わらず。
ドンッツッタッドンツッドンタドン、ドンッツッタッドンツッドンタドン・・・。
しだいにカラダの中心にそのリズムが浸透してくる。
しわがれたチャックのボーカルも、詩を唄うのではなく、
リズムを作り出していく。

サックス、トランペット、トロンボーン、ベース、ドラムス、キーボード、タンバリン。
すべてのメンバーが一体となって極太のリズムを奏でている。
最近の、打ち込みのリズムばかりのサウンドとはまったく違う、
人間が作り出すリズムが心地良い。
ドンッツッタッドンツッドンタドン、ドンッツッタッドンツッドンタドン・・・。

やがてステージの前には、ひとりふたりと踊り出す若者が現れ、
まるで波に浮かんでいるかのようにリズムに身をゆだねている。
その後ステージからの呼びかけも始まり、こちらの高齢者達もだいぶノってきたようだ。

約90分後、完全にみんなをリズムのとりこにしてステージが終わった。

チャック・ブラウン、72歳?
恐るべし高齢者だった。





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吉祥寺が4月1日からちょっと不便になる。

2010-03-11 23:07:19 | 吉祥寺
プロ野球では10年にひとりという逸材が毎年のように出現しているが、
今年の吉祥寺は正真正銘、数十年に一度の変革の年である。
ちょうどHanakoからも毎年恒例の吉祥寺特集号が発売されたので、
久々に吉祥寺のことを書いてみよう。

まず、周知のとおり3月14日で伊勢丹が閉店。
40年ほどの歴史に幕を閉じる。
庶民である私にとってデパートの価格は敷居が高く、
お中元やお歳暮を出すときぐらいしか買い物をすることはなかったが、
なくなるとなると残念である。

南口すぐの老舗喫茶店STONEも3月末で閉店。
夜遅くにおいしいコーヒーを飲める店として貴重な存在だったのに、これまた残念。

4月にはユザワヤがマルイに移転。そしてロンロンがアトレとしてリニューアルする。
アトレはまず4月1日に、今まで休業していた中央から西側の部分が開業し、
入れ替わりに東側(エキサイト館を含む)が3月いっぱいで休業し改装に入る。
私のひいきのユニクロももちろん休業するのだが、改装後もまた入るのだろうか?

さて、その際、最大の問題はエキサイト館2階のJR改札も閉まってしまうことである。
これは痛い。
あそこは吉祥寺駅で私が一番利用する改札なのだ。
4月からは中央口まで歩かねばならず、ひょっとして電車に乗り遅れることがあるかもしれないなあ。

みなさんも注意するように。


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西荻グルメ探索(その2)奇跡の定食屋

2010-03-05 15:44:03 | グルメ
西荻が吉祥寺と大きく異なるのは道路の狭さだろう。
駅の東側を南北に貫く通りだけがバスがまともに走れる幅で、他の道は自家用車でさえすれ違うのが大変だ。
でも、そのため人が安心して歩ける道ばかりになり、それが心地良いのだ。

さて、今回はなんとなく定食が食べたい気分だったので、まずネットでいろいろと検索してみたところ、
ロンドンという店がひっかかった。
あちこちのブログに写真が出ているすき焼き定食がおいしそうだったのだ。
週末で雨が降る寒い夜、私達はそこへ行くことにした。

南口駅前の喧噪を抜け高架沿いを吉祥寺方面に向かう。
右手に古本屋の大きな看板が見え、もうそろそろかなと思うが
ちょっと新しめのマンションがあるだけでそれらしき店は見あたらず。
もしや取り壊されてマンションになっちゃったのかな?
すると友人がそれらしき店を発見した。
おお、ロンドンだ。

遠くから見ると店内の煌々とした明るさで分からなかったが、入口に立つと外観は相当くたびれていた。
私は意を決して曇りガラスの引き戸を開け入店。
小さなカウンターとテーブルのみの店内に先客は誰もおらず、良く見るとカウンターの中に小さなおばあさんが一人。
かなり高いソプラノでいらっしゃーいと声をかけられた。
ううむ。
店内をぐるりと見回すと、まるで3,40年ほど前にタイムスリップしたようで、
西荻はこういう店でも生き残って行けるからいいんだよなあと、
なぜか吉祥寺パルコのそばにあったタマゴ屋さんを思い出した。

壁面にずらりと貼ってあるメニューから、私はもちろんすき焼き定食¥800を、友人は中華風茄子炒めを注文した。
ついでにビールを頼むと、おばあさんはカウンターから出るのが大変らしかったのでこちらで取りに行く。
つまみにはちくわキュウリが山ほど。
20分後、まず茄子炒めができたのでカウンターへとりに行く。
さらに5分後、いよいよすき焼き定食の完成だ。
豆腐、しめじ、しいたけ、ネギ、しらたきなど大きめの鍋にはたっぷりと具が入っており、肉は豚肉だった。
生卵を解きほぐしさっそく一口いただいてみると、タレも上手に作られておりとてもおいしい。
おばあさん、やるなあ。
でもちょっと肉の量が多すぎるようだ。

15分後、常連さんらしき人が入店。
雑誌を手にカウンターに着席しおばあさんと雑談を始める。
さらに15分後、友人がとうに食べ終わった後、私もなんとか完食。
食器をカウンターに返すとともに、ダスターでテーブルを拭いた。
セルフサービスだな。

おばあさん、いつまでも元気で頑張ってね。

また今回も西荻の良さと奥深さを味わうことができた。


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厳寒の名寄紀行(その4)アイスキャンドルフェスティバル

2010-03-02 15:37:50 | 北海道
いよいよ旅の最終日、下川アイスキャンドルフェスティバルの日がやってきた。

下川は名寄の20kmほど東にある小さな町なのだが、スキーのジャンプ台があり名選手を多数輩出している。
今回のバンクーバーオリンピックにも岡部選手など数人が参加した。
ちなみに名寄市にもジャンプ台があるが、あまり名選手はいないようである。

私は昨晩のスノーキャンドルの際、東京から持ってきたダウンジャケットと毛糸の手袋をしたが、
30-40分ほどで指がかじかんできたので、もっと寒い下川では耐えられないと思い、
イオンにさらなる防寒具を買いに行くことにした。

名寄のイオンは巨大で、生活に必要なほとんどのものは手に入ってしまう。
しかし広すぎて欲しいものの探すのが大変だ。
まず、ようやく見つけた店員に靴下売り場に連れて行ってもらい、
山のような商品の中から”発熱する靴下”¥380をゲット。
これはいつもの靴下の上に2重に履こうと思う。
さらに薄手の手袋、これは毛糸の手袋の下に2重に。
そして毛糸の帽子¥450をゲット。
それに靴は友人から借りている長靴だ。

これで装備は万全だろう。
その後は体力を温存するため昼寝をした。

さて、いよいよ日が暮れ下川へと出発する時間となった。
かなりの雪が降っていて寒い。
クルマの外気温を見るとマイナス12度だ。
おお!
ここで12度っていうことは下川では20度ぐらいなのではあるまいか。

友人のクルマは名寄国道を順調に下川へ向け走るが、だんだん雪が強くなり、ついに吹雪になった。
前が何も見えない!
先日「おると」に行ったときは昼間だったので、まだ恐怖感はさほどでもなかったのだが、
夜間の吹雪は何も見えずホントに怖い。
前を行く旭川ナンバーのクルマが思わずスローダウンした。
しかしなんと友人はそのクルマを何事もなかったように追い越していく。
おいおいおい。
でもその後はやはり若干スローダウンを強いられた。
すると後方から来た軽に追い抜かれた。
まったくなんていう所なんだろう。

やがてナビが右折の合図を出し、数百メートル走って万里の長城に到着。
アイスキャンドルフェスティバルのメインは1週間後なのだが、この日から点灯が始まるのだ。
駐車場にはすでに数台のクルマがおり、みんな点灯が始まるまで車内で待っているようだ。

私は恐る恐るクルマを降りてみた。
寒い。
私が人生で体験したことがない寒さだ。

東京で一番寒いプラス2,3度の時、友人に「今日はしばれるねえ」なんて言うと、
「いいえ、全然しばれません」なんて言われてしまうのだが、
今日こそは「しばれる」って言ってもいいんじゃないだろうか。
ああ、イオンに行ってよかったあ。

入口付近にはパオみたいなのが作られており、中にはストーブが置いてあった。
周囲を万里の長城に囲まれた公園内にはさまざまな通路があり、無数のアイスキャンドルが点灯している。
ううむ、きれいだ。
私は寒さを忘れ、いや、寒さを我慢しながらたくさんの写真を撮った。
ああ、いいカメラを持ってくれば良かったなあ。

というわけで今回の名寄紀行は終了である。
結局厳寒だったのは下川だけで、青空も一瞬しかなかったため、
ダイヤモンドダストもサンピラーも北キツネも見られなかった。

いいカメラを持ってもう1回行ってみたい。










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