ペンギンのひとりごと。

とにかく何事にも好奇心旺盛なペンギンのひとりごと。

厳寒の名寄紀行(その3)スノーキャンドルフェスティバル

2010-02-25 17:28:12 | 北海道
ううむ、「厳寒の」なんてタイトルをつけちゃったけど、ちっとも厳寒って感じじゃないなあ。
友人はなんとか30度まで下がって欲しいなんて言ってたけど、東京とは逆に北海道は暖冬のようで、
それで雪も多いみたい。

東小学校の校舎は、誰がデザインしたのか知らないがラウンドフォルムを多用したモダンなデザインで、
カラーリングも、周囲の家々は結構派手なのにシックなグリーンだったりしてとてもおしゃれだ。
校庭はさほど広くはないが、恐らく生徒数は少なく、ひとりあたりの専有面積は広いのだろう。
その校庭にも1メートルほどの深さで雪が積もっており、スノーランタンフェスティバルはそこで行われる。

幅1メートルほどの通路が放射状に数本掘られ、途中からは平行に掘られた数本と交わっている。
その通路沿いに手作りのスノーランタンがびっしりと並び、中にはろうそくが灯された。
ひとつひとつ心をこめて作られたランタンは、厳寒の地を暖かく照らしてくれるようだ。
実は昼間、ランタン作りに参加すると豚汁が食べられたらしかったが、寒そうなので遠慮してしまった。
その後、日が暮れる頃にはたくさんの人々が集まり始めた。
遠くにはピヤシリスキー場の明かりが見える。
催し物はスノーランタンだけではなく、近くの山で行われる「天文字焼き」と花火もある。
立ち入り禁止のはずの非常階段には、それらを撮影する人が早くから三脚を立て鈴なりになっていた。

しまった、良いカメラを持ってくれば良かった。
私は寒さによる故障を心配して、手ぶれ機構のない6年落ちの老いぼれデジカメしか持って行かなかった。
だが寒さはそれほどではなく、昨年購入した一眼レフの方が絶対良い写真が撮れそうだった。

しばらくすると山で数人が火を灯し始めるのが見え、やがてそれは「天」の文字となった。
おお!きれいだ!
そして花火の打ち上げが始まった。
たーまやー!
昨年までは数発しか上がらないとのことだったが、今年は数十発上がっただろうか。
私が来たのでサービスしてくれたのかもしれない。
指先がかじかんで来る頃、花火の打ち上げが終了した。
ううむ、これはもういっぺん来なければ。

※天文字焼きと花火はみなさまが撮影されたものをご覧ください。

明日はいよいよ下川のアイスキャンドルフェスティバルだ。

(その4に続く)









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厳寒の名寄紀行(その2)雪中ウォーキングに挑戦

2010-02-23 17:35:06 | 北海道
名寄の友人宅は典型的な北海道の住宅で、
外観は急傾斜の屋根、2重の玄関と大きなタンクを備えている。
住宅内は断熱材がたっぷり入った分厚い壁に覆われ、大型のストーブや床暖房ですこぶる快適に過ごすことができた。
むしろ東京のわが家より遙かに暖かかった。

さて、私は普段メタボ対策で毎日ウォーキングをしているのだが、
名寄でも継続できないかと思っていた。
見たところ歩道は除雪されているようで、雪道用の靴があれば大丈夫ではないかと思った。
幸い友人が長靴を持っており、それを借りてさっそく出かけることにした。

東小学校付近の友人宅から踏切を渡って名寄駅方面へ進んでみる。
底にスノータイヤのような模様が刻んである長靴はしっかりと雪面をグリップしてくれ、
踏切の一部と交差点の凍結部分だけに気をつければ危なげなく歩くことができた。
除雪された雪が背丈より高く積まれた歩道をけっこうなペースで歩き名寄駅に到着。
数分休憩してみるが、列車の時間ではないらしく誰も来ない。
その後は元長崎屋の方へ向かい信号を左折、陸橋を越え友人宅へ戻った。
次の日は名寄国道へ出て下川方面へ向かったのだが何も無いので引き返し、
その次の日は名寄高校まで行き西條経由で戻ってきた。
もう雪道を歩くのは慣れたもんだ。

3日目は南広場で「なよろ国際雪像彫刻大会ジャパンカップ」が行われていた。
いそいそと見に行くと大きな滑り台が作られており、大勢の子供達が夢中で遊んでいるのが見えた。
広場に入ってみると出店もたくさん出ており結構な人出だったが、
昼間でしかも雪がふっているため肝心の雪像彫刻は見づらく残念だった。

その日の夕方、東小学校にはたくさんの人々が集まりスノーキャンドルフェスティバルの準備が始まった。

(その3に続く)



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厳寒の名寄紀行(その1)野菜たっぷりのレストラン

2010-02-18 15:14:59 | 北海道
今年は寒い年だ。
すでに東京にも数回雪が積もっており、まだこの先、春までに数度は積もるのではないか。
私は元来寒いのは嫌いであり、どっか暖かいところへ避寒したくてしょうがなかった。

そこへある日友人からお誘いが来た。
「名寄へ行きませんか?」
名寄は北海道にあり、旭川からさらに北へクルマで2時間ほどのところで、
真冬の気温はマイナス20度はおろかしばしば30度を下まわる時もあるという。
かつては南極探検隊が事前の練習を行ったことがあるらしい。
今回はそこでスノーランランフェスティバルがあり、
スキージャンプ選手の出身地として有名な隣の下川町では、
アイスキャンドルフェスティバルがあるという。

ううむ。
マイナス30度か。
プラス30度なら二つ返事しちゃうんだけど。
ううむ、ううむ。
もしかしてそこに行って帰ってくれば東京が南国に思えるのではないだろうか。
2日後、私は行くことにした。

スカイマーク609便の窓から見える旭川付近は一面銀世界で、
ここが同じ日本だとは到底思えなかった。
ああ、来てしまった。

空港を出ると道路はもちろん雪だらけなのだが、
気温はマイナス5度だったので、重装備をしていった私には幸いだった。
東京ではスリップ事故が多発しそうな環境なのだが、
どのクルマも何事もないようにスイスイ走っている。
私は友人のクルマに乗り、高速経由で名寄へ向かった。
雪の量は名寄に近づくにつれどんどん増え、
名寄に到着する頃には除雪した雪が道路脇に高さ3,4メートルも積み上げられていた。
うわあ!すげえ!
こんな雪は今までスキー場とその周辺でしか見たことがなく、
でもここは平地で町の中なのだ。

翌日のランチは、ネットで見つけた名寄バーガーなるものを食べに「食工房おると」というレストランに出かけた。
出発したときは曇りだったのだが次第に雪が降り始め、
健康の森付近ではついに吹雪になってしまい前がまったく見えない。
ああ、私はこんなところで遭難してしまうのか。
せめて何か食べてから死にたいものだ。
なあんて思ったのだが無事到着。
そんな天気なのに店内は満席で、しかもほとんどが女性のお客さんだった。
友人が名寄バーガーを注文したため、私は野菜カレーを注文。
どちらもとにかく新鮮な野菜が大量でとてもおいしかった。

(その2へ続く)






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