トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

家族ごっこ

2007-03-21 11:56:11 | 元夫婦
治ったはずの風邪がぶり返してしまい寝込んでました
娘は治ったけれど今度は息子に移ってしまいました

夫は昨日から鍵の引渡しが終わり、新しい部屋の荷物選びに走り回っています
同時に「もう家族ごっこは終わり、もう俺のご飯は作らなくて良いから」と言い
あまり家に帰ってこなくなりました

と言って特に関係が険悪になったわけでもなく
夫の家電選びや持ち出す家具の話し合いも普通にしています

夫と離婚協議書を作り現金のみ折半し夫に退職金の半分を渡しました

夫は社会に出ると同時に借金生活を送っていたので
けっこう纏まったお金を自分で持つのは初めてなのかもしれません

ある意味夫の病気の元の「財布に好きなようにお金を入れたい」いう生活を手に入れる事が出来た事が夫の精神安定に繋がっているのでしょうか

そのお金を有効に使えるかどうかは夫次第でしょう
夫自身は「俺の魔物は去った」んだそうです

私も夫から意味不明の金銭の要求をされなくなった事と
夫が昼間仕事に奔走しているのか、別な事に動いているのか全く気にならなくなって気分的には随分楽になった気がします

同時に突然「もう家族はなくなってしまうんだ」という焦燥感にも襲われて
涙が止まらなくなる事もあります

そんな時「やっぱりやり直せないのか」と自問自答を繰り返し
どんなに考えても「やっぱり駄目なんだな」と納得せざる終えない壁にぶつかって
しまう。

私達の離婚の原因は本当は何だったのだろう
と思うことがある

大きな問題は借金だったけれど本当はもっと別な事が問題だったんだと気がついた

私は夫に3度性病をうつされている
最初は結婚してすぐだった
今まで避妊していたのを止めた途端激しい膀胱炎に襲われるようになった

膀胱炎はなかなか良くならず病院に通っても一時的にしか治らない
いつも残尿感があってトイレから離れられない生活が続いた

泌尿器科で検査したけれど特に問題も見つからず
慢性化したのだと思い一生この不快感と暮らさなければならないのかと落ち込んでいた

この膀胱炎には5年間も苦しんだ
原因が分かったのは息子を妊娠した時だった
クラミジアに感染した尿道炎だった

妊娠中に薬を貰って飲むと5年間も苦しんでいたのが嘘のように治った
夫も同時に飲んだ。夫自身はたまに残尿感がある位で特に症状はなかったと言った
その時はどうして自分がクラミジアに感染したかは妊娠の陰に隠れてうやむやになってしまった

その後毛じらみに感染した
夫は私が症状に気がついて病院に行くまで自分の症状がある事を隠していたのだ

夫は女性が産婦人科で性病をうつされた事を告げることがどれほど屈辱かをまるで
分かっていなかった
ただ「私にばれたら困る」それだけなのだ

じゃあ性交などしなければ良いのに夫は
「お前が子供が欲しいと言って俺を責めたから仕方なく」といい訳をしたのだった

そして最後に「もう子供は出来ないかも」と言われるほどひどい淋病をうつされた
その時も夫は自分にも症状があったのに病院にも行かず私にうつしたのだ

娘を産んでから私は夫との性交が出来なくなった
夫から求められる事に恐怖を感じるようになった

寝室は別になっても夫は何も言わなかった
夫婦であって夫婦としての形はとっくに壊れてしまっていた

夫は離婚が決まってから「普通に」と言う言葉を家族ごっこと言ったのだろう

でも本当はもうずっと前から我が家は「家族ごっこ」だったんだと思った

今日も聞いてくれてありがとう