トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

悲惨

2007-03-06 18:50:34 | アルコール依存症
「悲惨だよ。人が住む家じゃない。何時火事になってもおかしくないよ」

夕方夫の叔父から舅の事で電話が来た

数日前も叔父から夫に電話があった
夫は「救急車でもなんでも呼べばいい」と返事をして切った

訝しそうに見る私に夫は「なんか、腹が痛いんだとよ。それに洗濯もしていなから、家が荒れ放題なんだって。もう俺に構うなって感じだよ
早く死ねば良いのに。ババアもジジイも早く逝ってくんないかな」といつまでもブツブツと言っていた

今日は夫がいなかったので私が出た
舅はまた骨折しているのに放っているらしい
そして酔っ払ってトイレにも行けず垂れ流しの状態なのだという

家の中を這って歩いて、姑は下着のみで生活をしていて、汚れたものは
山のように積まれ、汚れたものが乾いたら着ているらしい

臭いも凄くとても人が住む家とは言えない
今日は姑を病院へ連れて行き、舅も入院させる事にしたんだそうだ

ケアマネージャーの方が親身に相談にのってくれて
舅が入院している間は施設に入れるように手配をしてくれるのだと言う

前にケアマネの方にはお金は姑の通帳に積み立ててあるので
買い物、掃除など必要だと思われるケアをつけてあげてくださいとお願いしてあった

きっと舅が断ってしまったのだろう
ケアマネの方も「ホームヘルパーはお舅さんのようなアル症の方の家には危なくて派遣できないんですよ。病院や買い物は出来るかもしれないんですが」と言っていた

姑もおむつをしていた筈なのに下着を汚したまま乾かしてはいているのだという

叔父は「もう2人で暮らすのは限界だ。姑さんは施設に預けた方が良い。その話も
夫さんとしなくちゃいけないし、今施設や病院に入るのに下着が必要だから
買ってこちらに送ってください。後は入院の手続きや施設の手続きをやりますから。」その声には静かな苛立ちが篭っていた

叔父はいつも言う
「親なんだから、放っておく事は出来ないだろう」
夫はいつも同じ返事を繰り返す
「もう、俺に出来る事はないから。やるだけやったし。もう関わりたくないから」

夫は離婚の事も舅には報告しないという
「親父の顔を見るとか声を聞くだけで虫唾が走る。絶対に嫌だ。2度と会いたくないし関わりたくない」と憎悪むき出しで言う

複雑だ。
もう離婚するから無縁となる
でも私は姑のオムツを変えて姑の世話をずっとしてきた

姑が家に帰ってしまった時姑を恨んだ事もあった
でも今は姑が帰りたかった気持ちも分かる

今、姑はどんな気持ちでいるのだろう
人の暮らしとは思えない生活
自分で選んだとはいえなぜこんな事になったのだろうと泣いているだろうか

もう、姑には施設で静かに暮らして欲しい
夫は2度と子供は会わせないと言うけれど、私は施設にならお見舞いに行っても
良いと思っている

なんだかとっても切なくて涙が止まらない

今日も聞いてくれてありがとう