「ジッジ、、、ジッジ、、、
「え?
「ジッジィ~
小さい子が僕のことを見上げている。
「ネ~エ~
「あ、はいはい。
「コッチ...
「ああ、ミッキーさんだね。。。メグは、ミッキーさん好きかい。
「ウ...(コク)
「そうかい。ミッキーさんに会えてよかったねえ。
「ウン。
「お写真いっしょに撮ってもらおうね。
「ウン(ニコッ)
メグが僕に抱きついてくる。
抱き上げる。ちょっと重い。
あたたかい。やわらかい。
見上げる。。。
The 50th Anniversary of Tokyo Disneyland...
(2033年…TDLも開園50年だ)
我に返る。
あれ。。。僕は何でこんなところにいるんだ。
今はいつなんだ。。。2033年?
何が起きたんだ。
夢を見ているのか?
いや、妙に実体観がある。こどものニオイがする。
甘ったるいお菓子のニオイもする。
でも、この子は誰なんだ。ダッコしているこの子は誰だ。
わからない。でも、何か、どこかで見た顔だ。
口から自然とメグという名前が出た。なぜだろう。
僕をジッジと呼んでいる。
僕はおじいさんなのか。
この子の親は、僕の息子?娘。どこにいるんだ。
この子は僕の孫なのか。
何が起きたんだ。
***** *****
「ジッジー
まただ。
今度は男の子が駆け寄ってきた。なんだかわからないけど、満面の笑顔。僕をジッジと呼んでいる。
何が起こっているんだ。
今はホントに2033年なのか。
本当にここはTDLなのか。
僕はどうしたんだ。
この子も孫なのか。
「ジッジー。アレアレ、、、
指さす方向にMark Twain号がある。乗りたいようだ。
自分でもなんだかわからないけど、ほほえんでいるのがわかる。なんだか妙にうれしい。
「ケイタロウ。お船に乗りたいの。
「ウン。
「ジイジといっしょにのるかい。
「ジイジとバァバとメーと。。。
「そうか。じゃあバァバとメグちゃんが来るのを、ここで待っていよう。
「ウン。
「アイス食べるかい?
「ウン。
ベンチに腰掛けた。少し汗ばんでいる。
何もしていないのに疲れている。
考えた。なぜケイタロウという名前を知っている。
僕はどうしたんだ。
何が起きているんだ。
ダッコをせがまれて、男の子をヒザに抱きかかえる。
気がつくと、ソフトクリームを二つ持っている。
一つを男の子に渡す。
ちょっと待て、誰だ。この男の子は。。。
ケイタロウという名前をなぜ知っている。
僕は何をしている。考えろ。何か変だぞ。
「ケイちゃん。おいしいかい。
「ウン。あっ、バァバとメグちゃんが来た。
***** *****
そこで、目が覚めた。
夢だった。
すっごい汗をかいていた。
何だったんだいったい。。。