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2018年1月6日(初土) 主の御公現 「マリア様の汚れなき御心をもって、御公現の神秘を黙想する」

2018年03月14日 | お説教・霊的講話
2018年1月6日(初土)主の御公現のミサ
小野田神父 説教


聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。

今日は2018年1月6日、主の御公現の大祝日です。今日の御ミサの後にいつものように、御聖体拝領の感謝の祈りとミサの後の祈りをします。

その後に3人の博士に倣って、イエズス様の礼拝式をしたいと思います。ローマではクリスマスの時にはいつも、毎日のようにイエズス様の礼拝式がありますので、それに倣ってなさって下さい。1月の次のミサの時には、踏絵に対して犯された罪を償う為に償いの儀式を致しましょう。

このミサと儀式が終わりましたら、普通ならば公教要理がありますけれども、今回は特に、戦争の危険がある日本やこの周辺の為に、ぜひマリア様に平和を求める為に聖母行列をしたいと思います。ファチマのマリア様にぜひ御取り次ぎを求めたいと思います。

私たちの住んでいる町がいつも平和でありますように、交通機関がいつも安全に保たれますように、運航が、食べ物も石油も、必要なものが無事に運ばれますように、マリア様の特別の御憐れみと御取り次ぎを求めて、今年の初土において、マリア様の聖母行列を特別に行いたいと思います。どうぞ皆さんいらして下さい。聖母行列の間には、ロザリオとファチマの聖母マリア様の聖歌を交互に唱えて、そして目的地の公園ではマリア様に聖ピオ十世会を捧げる、特に日本の聖ピオ十世会を奉献する祈りを唱えたいと思います。初土にシュテーリン神父様がこれを唱えるようにと仰って下さった、それに従ってこれを唱えたいと思っています。従順には特別の御恵みがあるからです。

次のミサは、1月は残念ながら主日のミサがありませんが、次のミサは19日・20日、金・土とあります。2月は主日のミサが2回ここである予定です。


聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟の皆さん、今日は初土曜日で、そして御公現の大祝日です。そこで今日はぜひ初土の15分の黙想に、イエズス様の御降誕の玄義を15分間黙想する事を提案します。どうぞ今日のこの御ミサを初土の信心の為にお捧げ下さい。そして御聖体拝領をマリア様の汚れなき御心に犯される罪を償う為にお捧げ下さい。そして皆さんの受けた告解もその為にお捧げ下さい。今日のマリア様の聖母行列もその為に、マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為にお捧げ下さい。

15分の黙想には御降誕の神秘を、まだ御降誕祭の余韻が残るこの神秘を黙想する事を提案します。もしかしたらお生まれになったばかりのイエズス様をマリア様にお願いして、「私たちにも抱かせて下さい」とお願いして、マリア様のようにイエズス様を私たちの体内に抱いて、そしてイエズス様をただ愛と、礼拝と、感謝をもって見つめて、心からの礼拝を、そして私たちの全てとこの1年の奉献をお捧げ致しましょう。

もしかしたら今日は御公現なので、皆さんはこの15分間御公現の神秘をも黙想する事もお望みかもしれません。そこでもしもその助けに、黙想の助けになればと思って、御公現のポイントを2つ提案します。そしてどうぞ最後に遷善の決心を立てて、この黙想を終えて下さい。

最初の点は、レネー神父様のご指導に従って、マリア様の汚れなき御心をもって、御公現の神秘を黙想するという事です。

聖家族はそのまま馬小屋に留まったのでしょうか?留まっていたのかもしれません。ところが聖マテオの福音によると、3人の博士は「家」に入って来た、とあります。聖書の専門家によると、「家というのは、どのようなものでも家と呼んだ。ヘブライ語では、どのようなものでも家と呼んだ」と言うので、もしかしたら馬小屋でも「家」と言われたのかもしれません。しかしもしかしたらマリア様もヨゼフ様も旧約の預言をよく知っていたので、「ダヴィドの町ベトレヘムは小さなものでは決してない。なぜかというと、その指導者がここから出てくるからだ」という預言を知っておられたので、もしかしたらそこに居を構えようというお考えをお持ちだったのかもしれません。あるいはベトレヘムの羊飼いたちが、そのマリア様とイエズス様のあまりも、その姿を見てあまりにも同情の念に打たれて、小さな家を提供したのかもしれません。

私たちもできれば、聖家族に私たちの小さな貧しい胸を提供したいと思います、「どうぞマリア様、ヨゼフ様、私の胸に来て下さい。イエズス様と一緒に来て下さい。」

聖家族はそこで、イエズス様がお生まれになってから何日経っていたのだろうか?御潔めの式が終わったおそらく後だっただろうと思われます。平和なひっそりとして隠れた、そして祈りと、感謝と、讃美に満ちた生活を送っていました。これからの事をもしかしたら考えておられたのかもしれません。家の中にいて、イエズス様とマリア様と聖ヨゼフ様は一緒にお祈りをしていたかもしれません。くつろいでおられたかもしれません。あるいは聖ヨゼフ様はもしかしたらマリア様とイエズス様の為に何か働いておられたかもしれません。

そうすると、家の外では何かざわめきと、人々の声が聞こえるではないでしょうか。普通ではない事で、もしかしたら聖ヨゼフは「一体何の事だろう?」と思って、家の外に見に行ったのかもしれません。すると見かけない、豪華な服を着た、あるいは外国の、あたかも外国のように思われる肌の色も違うような、普通では見かけないような大きなキャラバンが、大きな団体が人々がやって来るではないでしょうか。そしてその人々はヨゼフ様の方に近寄って、そしてこの家の中に入って来たようです。

「その時に、マリア様と共におられる幼子を見た。」そしてそれを見ると、この外国人のような高貴な人々は額突いて、跪いて礼拝して、そしてユダヤの王であるこの子供に、特別の敬意を払いました。そしてこの東の国の習慣に従って、王に会う時には、そして特に高貴な王に会う時には為すべき贈り物を捧げました。金と香と没薬でした。

その子供を見つけたこの外国の方々が顔に現わした表情は、何と喜びと幸せに満ちていた事でしょうか。マリア様はその顔の輝きを見ていました。するとこの人たちは幼子と共にいた母であるマリア様に、きっと自己紹介したかもしれません。「はじめまして。私どもはこのユダヤから遠く離れた、東の方に何百キロと離れた所から何日間も歩いて、何日間旅をしてきた者でございます。私どもはマグスと言いまして、博士であり、司祭であり、そしてその東の国でとても重要な仕事をしている者たちでございます。王でございます。」「そして私たちはユダヤの、おそらくユダヤの方から伝えられた言い伝えによると、『ユダヤでは世界を統治する王が生まれる。その王が生まれる時には、特別なすばらしい星が現れる。そしてその星が辺りを照らし出す』と言われております。そしてその星を私たちは見ました。そしてその星の導きに従って旅をして参りました。」詳しい話をした事でしょう。マリア様はその話を、感嘆しながら聞いていました。

「ユダヤで生まれるべき王を、では私たちは礼拝しに行こう、その朝貢に行こう、贈り物を捧げようと思いました。ぜひそのような救い主にお目にかかりたいと思いました。それでその偉大な王を探して来て、ユダヤの首都であるエルサレムに到着しましたが、驚いた事には今まで私どもを導いてくれた星が見えなくなりました。あぁ、きっとここなんだろうと思って首都に入るのですけれども、そしてしもべたちを使ってユダヤの、生まれたばかりのユダヤの王を礼拝したいのだけれども、どこにいらっしゃるのかという事を伺わせたのですけれども、驚いた事には、そこの人々は何もその事を知らないようです。人が、この都が、街中でこの生まれた王の事を祝っているかと思ったら、そうではないようです。少しびっくりしました。」「そこで直接に王様、ユダヤの今の王様にお会いして、その話を聞きたいと思って直接お会いしました。すると王様もびっくりしたようで、何もご存知ないようでした。すると王様は、ヘロデという王様は、司祭長や律法学士たちや詳しい人、預言に詳しい人たちを聖書学者たちを呼んで、何か相談して聞いていました。すると口を揃えて、『それはユダヤのベトレヘムだ。なぜならばそのような預言がある』という答えを王は得た、と言っています。そこでヘロデ王様が私どもに、『では行きなさい。ベトレヘムに行きなさい。』そして詳しく星が出た時について、一体どんな星だったのか、いつ出たのか、どこからどうやって出たのか、詳しい事を根掘り葉掘り聞いて、そして『この子供を見つけたら、ぜひ私に知らせてほしい。私も礼拝に行く』と言っていたのです。」「そして首都を出ると星がまた現われました。星が出たのでとても喜びました。そしてこの星は何と私たちの道を導いてくれて、この家の所まで、この赤ちゃんがいらっしゃるこの所を指し示してくれたのです。何という事でしょうか。そして家に入ってみると、この赤ちゃんを見つけたのです。」

マリア様はそのような博士たちの、東の王の3人の博士たちの声を言葉を聞いて、「何と素晴らしい事だろうか」と感嘆して、その事を記憶に深く留めていたに違いありません。何という慰めでしょうか。ベトレヘムの人々は少数の人々を除けばほとんど知られていない、この救い主が生まれた誕生について、天主様は星を使って多くの、遠くの所から博士たちを、こんなに高貴な人たちを呼び寄せたという事です。

教会博士によると、「ユダヤ人はすでに啓示を受けていたので、啓示に従って理性を使っていたので、言葉を話す天使の言葉をもって牧童たちを幼子まで導いたけれども、しかし異邦人にとっては啓示を受けていない人々にとっては、あたかも理性を使う事ができない人々であるかのように、天体とこの物質のしるしを使って導いた」と言います。
博士たちがその自分の土地で一番高価で貴重な宝物を、この子供に捧げました。「黄金」と「香」と「没薬」でした。マリア様はそこの中に特別のしるしを読み取ったに違いありません。

王の王を示す黄金。旧約の預言によれば、「この子供こそ、ダヴィドの玉座に座るべき、ヤコブの家を永遠に支配すべき、全世界を統治すべき王。」

また香。「この子供こそ、永遠の御言葉が人となられた、天主なる救い主。」

そして没薬。大天使ガブリエルもザカリアも言わなかったけれども、しかしシメオンによって言われたように、「この子供こそ、逆らいのしるしとなって、多くの人の滅びと復活の元となるもの。苦しみを通して救いをもたらす救世主。死すべき、恐るべき死すべき死を耐え忍ばなければならない」という事を、マリア様はそれを読み取ったに違いありません。

マリア様はおそらくこの幼子イエズスに代わって、3人の博士たちにこの子供についてお話したかもしれません。「遠くからの旅路を大変でしたね。お疲れだった事でしょう。」「その星を見てここまで来られたという事は、さぞかし多くの犠牲と困難を伴った事でしょう。もしかしたら他の人々から笑われたかもしれませんね。本当に立派な事です。」この若い母マリア様は、非常に威厳を持って、そしてとても高貴な言い方で、そして親切に優しく、そして単純に、この3人の博士の旅をその労苦をねぎらった事に違いありません。

あるいは博士たちは、「なぜ王様がこのような所に住んでおられるのですか?」とか、あるいは「一体この子供は大きくなったらどうなるのでしょうか?」とか何かもしかしたら尋ねたかもしれません。マリア様はご自分の知っている限りの事で、この王に説明をされた事でしょう。イエズス様の王国というのは一体どのようなものであるか、イエズス様が何の為にお生まれになったのか、罪の赦しの為にお生まれになった事、あるいはその御国が超自然の、地上の政治的な国ではないという事を、マリア様は知っている限り、預言者の言葉を使って説明された事でしょう。

3人の博士たちはそれによって、「そういう事だったのか」という事を知り、この子供を、この救い主の事を知りました。洗礼は受けなかったかもしれませんけれども、「この方こそ約束されたメシアであり、人類の救い主である」という事を信じました。その証拠に、この3人の博士たちは後で天使からの御告げを夢で見ます、「ヘロデの元に帰ってはならない」と。

マテオの福音には、聖ヨゼフの事については書かれてありません。これはおそらく聖マテオは、ヨゼフ様から伝えられた言い伝えをおそらく書き残した事でしょう。聖ヨゼフに起源を持つその伝えを書き残した事でしょう。聖ヨゼフは自分の事を話しませんでした。ただ母親と一緒にいる、マリア様と共にいる子供について語ります。そしてそうする事によってヨゼフ様はすでに、マリア様がイエズス様といつも共にいて、そしてマリア様がイエズス様の協力者であるという事、そしてイエズス様と人類の間に立つ仲介者であるという事を暗示しようとしていたのかもしれません。

「あぁ、」このマリア様とイエズス様を見つけた3人の博士は、どれほど喜びに満ちていた事でしょうか、互いに喜び合った事でしょうか。天主なる王についてマリア様からお話しを聞いて、どれほど慰めに満ちた事でしょうか。「長旅をした甲斐があった」と報われた事でしょう。マリア様から多くのメシアに関する話を聞いて、心はますます喜びに満ちていたはずです。

しかしもう日が暮れました。そろそろここを発たなければなりません。私たちは詳しくその状態について、何日間居たのか、とか詳しくは分かからないのですけれども、もしかしたら「明日また戻って来ます、明日もまたここに来るの許して下さい」と言ったかもしれません。もしかしたらそのまま帰って、あるいは何日かの後に、あるいはヘロデの元に行って報告してからまた来る、と言ったのかもしれません。とにかく私たちの知っている事は、おそらくこの3人の博士たちが幼子を見て、イエズス様を見て礼拝して、贈り物をした時に、その夜に夢を見て、「ヘロデの元に帰ってはいけない。別の道を通って帰れ」という何らかの天使のそういうメッセージを受けたという事をマリア様とヨゼフ様に伝えた、誰かに使者を送って伝えて、そしてもうこれから会える事ができない、という事を何らかの形で知らせたという事だけは分かります。なぜかというと、その事が福音書に書かれているからです。

第2の点はもう長くなったので詳しくは申し上げません。第2の点は、ベトレヘムとエルサレムはそんなに距離が離れていません。ですからその噂とか色々な話がヘロデに伝わったに違いありません。そして博士たちが来て報告するのを今か今かと待っていたヘロデは、何日経っても、5日経っても、1週間経っても来ない、「何をしてるのだ。裏をかかれたかもしれない。」そしてヘロデはこの幼子を殺す為に、「ベトレヘムにいる2歳以下の子供たちを全て皆殺しにするように」と兵士を送ります。

一方聖家族は、その博士たちの言葉を聞いて、「へえ~。あぁ、そうだったんですか、ヘロデ王と話を、お会いなさったんですか。」実はマリア様は知っていました、 「ヘロデ王は自分の地位を守る為に、自分の妻でさえも、自分の義理の父親であっても、義理の母親であっても、自分の義理の兄弟であっても、自分の息子であっても、自分の最も親しい友であっても、部下であっても、もしも自分の地位を危うくするとしたら皆殺しにした人だ。そのヘロデ王がその幼子に個人的に会いに来る、礼拝しに来る。不思議な話もあったものだ」とマリア様は思ったかもしれません、ヨゼフ様も思ったかもしれません。マリア様もヨゼフ様も、人を疑う事を知らない純粋な方だったに違いありません、「あぁ、ヘロデ王がこの幼子を礼拝するなんて、何と素晴らしい事でしょう」と単純にお思いになったかもしれません。

しかし博士たちが帰ると、その夜ヨゼフ様は夢を見ました、「ヘロデが幼子を狙っている。起きて、この幼子と母を連れてエジプトに逃げよ」と。「そして私が言うまでそこに留まっていよ。」ヨゼフ様はすぐに立ち上がって、マリア様を起こします。ヨゼフ様もマリア様も、「明日の朝にしよう」とか、「準備をしよう」とか、「ちょっと経ってから」等とは仰いませんでした。夜中の内に立ち上がって、夜中の内に必要だと思われるものを手に取って、そのままベトレヘムを後にしました。もしかしたらヨゼフ様には、ベトレヘムでこれから居を構えようという計画や、色々な考えがあったかもしれませんが、従順に従いました。

イエズス様の命を狙っている、人類の為に生まれた天主の命が狙われている、という事を聞いて、どれほどマリア様のご心痛は大きかった事でしょうか。

では今日この黙想をして、そして良い決心を立てる事に致しましょう。ぜひこの黙想を、御聖体拝領を、マリア様の汚れなき御心にお捧げ下さい。イエズス様の至聖なる聖心に、幼きイエズスの至聖なる聖心にお捧げ下さい。私たちのこの黙想が、愛と、礼拝と、罪の償いに満ちた贈り物となりますように、その贈り物が良くする事ができますように、聖ヨゼフ様にお祈り致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

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