【撮影地】長野県諏訪市神宮寺 諏訪大社(2010.4月撮影)
Copyrights© 2005-2010 TETUJIN
all rights reserved.
木落しは、宮川小学校の高台で眼下をJR中央線が走る茅野市街地を一望する木落し公園で行われた。平均斜度26度、長さ32mの急坂だ。
坂をほぼ正面に見る丘のうえの桟敷席から見ると、八ケ岳より約20km曳れてきた御柱に取り付いた大勢の氏子たちが米粒のように小さく見える。
御柱は、左右に分かれた大勢の氏子達により綱で曳かれる。
「やぁー、ここは木落し。おねがいだ」などと木遣りの調子の甲高い声が響き渡る。
坂の途中の氏子達がそれに合わせて掛け声とともに綱を曳く。
急な斜面なので綱を曳いては転んで隊列が乱れて中断。
何度も同じことを繰り返して、ようやく柱の端が姿を現すと、桟敷観衆の興奮は最高潮に。
さあ、いよいよだ。
2本の綱の内側にいる人は外側に移動。
神主の清めの塩、垂れ幕の掲示などの段取りが終わると、10人位の人が柱の上に立ち、順番に木遣。
木遣を何度も繰り返したあとに、いよいよ木落し。今年から斧(よき)での追い掛け綱の切断は禁止されている。
御柱はゆっくりと優雅に滑り落ちた瞬間、桟敷席はほぼ総立ち。視界が人、人、人でさえぎられて何にも見えない。
迫力と興奮の一瞬だった。
御柱はこの後、宮川の川越し。
「ここは宮川川越しだ どうでもこうでも お願いだー」
石積みの護岸を乗り越えて川を渡った後、氏子達に曳行されて注連掛と呼ばれる場所に安置されて、一月後の里曳きを待つ。
気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。
にほんブログ村
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます