tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

屋久島 大自然と向き合ういなか暮らし

2009-11-26 23:01:04 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 

【撮影地】鹿児島県熊毛郡上屋久町白谷(屋久島自然休養林)(2009.11月撮影)
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小さい頃は、それこそ野や山を駆け巡り、昆虫と見れば片っ端から捕まえて遊んでいた。それが、住んでいた家の周りの宅地化が進み、露出する地面がほとんどない、コンクリート砂漠に変わり果ててからは、虫たちとはほとんど縁がなくなってしまった。
10年ほど前、海水浴で行った富津岬の静かな民宿で、隣り合わせた若い男女のグループの深夜の悲鳴・・・彼らの部屋にムカデが出たらしい。深夜にもかかわらず宿を出て行くなどと大騒ぎをしていた。
だから、都会人はよ・・・などと思ってはいたものの、布団のそばで「カサッ」と音がしようものなら、ビビッて音の正体を確かめて・・・結局、眠れずに朝を迎えてしまった。
ムカデにかぎらず、ヤスデやダイバーのお友達・フナ虫など節足動物は、ご無沙汰していたらすっかり苦手になってしまっていた。

屋久島での豊かな自然の中での暮らし。当然のことながら、そこには、こうした節足動物・唇脚綱や節足動物・倍脚綱、つまり、頭に続く胴節に脚が一対ずつあり、種類によって、15対30本から177対354本の生物から、頭に続く前部の三胴節には各一対の脚、第四胴節から二対ずつの脚が生えている生物との共生が待ち受けている。
もちろん、これらを餌にするヤモリやねずみ、そしてそれを食う蛇なども。。

海の中では、絶対にコイツと共生できないと思わせるものは、せいぜい、環形動物門多毛綱に属するゴカイやクモヒトデぐらいなものだろう。しょせん、海の中は、ひと時のレジャー。こいつらに取り囲まれでも、逃げ出せばそれで済む。
だが、生活空間での邂逅はそうも行かない。たとえば、ムカデは「狭い」、「暗い」、「じめじめ」、「餌がある」の4つの環境を好むのだが、家の中にこの4つの環境を作らなくとも家の周囲にいるムカデが家屋の中に迷い込んでくるのだ。
また、民家の庭先はいたるところ黄色に黒と赤のジョロウグモの巣だらけで、高層の集合住宅のようにたくさんの巣が横にも上下にも連続していて張られている。
梅雨の時期には、街灯に恐ろしい程の数でシロアリの大群が舞う。
こうした不快害虫を一方的に排除する事だけでは、物事は解決しやしない。共存、共栄がいかに難しいか、考えさせられる。

見た目が悪いだけで、忌み嫌われる。気の毒な、かわいそうな、小さな生物たち。
病気を流行らせるわけでもない、屋内に生息するゴキブリ・クモ・その他不快害虫を食べてるだけなのに。・・・どうしてそんなに嫌うんだろう。
「大自然と向き合ういなか暮らし」。悩ましい。。


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