tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

大原はだか祭り

2015-09-29 23:15:05 | プチ放浪 海沿い編



デジイチをクビにぶら下げたオジジ、オババたちが、警官たちが止めるのも聞かずに、波打ち際に駆け寄り、あるものは海へ入っていく。
遠くから見ると、武器を持った大勢の村人たちが命を顧みずに、水上に暴れる竜と戦う姿に見えるかもしれない。
外房の海辺の秋の一日の恒例となった光景。

写真はフィルムからデジタルに変わり、写真にかかる費用が飛躍的に安くなった。
かつては、現像・焼付けに高額のコストが必要で素人には手が出しづらかったのが、気にならない値段でできるようになったのだ。
しかも、重くて操作が複雑だった一眼レフカメラも、安く軽く小さくなって取り回しが容易になった。
定年退職して暇とお金をもてあましたオジジ、オババたちが写真に没頭しだしたのも、こうしたカメラの進歩からだろう。
その昔のカメラ小僧・カメラ女子たちが、カメラ技術の変遷とともに年齢を重ねての増殖だ。

写真を撮ること、つまり、写欲は、人間の根本的な狩猟本能に基づくものかもしれない。
かつて太古の人間たちが、ヤリを構えて果敢にマンモスに挑んだように、現代の狩猟民族たちはカメラを構えて被写体に挑んでいく。
祭りの興奮は、こうしたカメラマンたちの攻撃心にたやすく火をつけるのだろう。

だが写真にとって大切なことは、テーマをもっての撮影だ。
神輿の直近で迫力の画像をとの気持ちはわからないでもないが、「なぜ写すのか」それに応えるテーマがなければ、ただの写真コレクターになってしまう。
残念ながら本人が満足する写真であっても、他の人の心に訴える写真にはならない。
迫力の画像をとの気持ちが空回りして、ほかのカメラマンの時間の浪費と邪魔に終わることになる。
写真は、その実、撮影よりも作品への仕上げが重用だ。
安直な撮ってだしは、ほとんど芸術性がない。単なる記録。。

大原はだか祭り。
興奮したアマチュアカメラマンたちの危険な行為対策として、回数を重ねるごとに、いろんな規制や対策が練られているが、多くの県警や機動隊を導入したところで守られることのない規制・規則だ。
レールを破ったら銃殺刑にと冗談で警官に言ってるオジジが、率先してレールを無視していく。
これが日本の祭り。

去年の祭り↓
http://blog.goo.ne.jp/tetujin282014/e/29f3b16f616c9968b70fb31a8c74fe1e


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