そば＠白川郷

稲作に不向きな土地柄だった白川郷。現在は旧家の傍に水田も見られるが、それらは戦後に転作されたものであり、もともとの農業の中心は、焼畑によるヒエ、アワ、ソバ、および養蚕のための桑だった。ソバやヒエ、アワの収穫は自給分が精一杯。
その白川郷の名物ソバ。
昼食時にソバ屋のひとつに入って、違和感を感じた。ほぼ満員の蕎麦屋さんなのに、図書館にでもいるように静かなのだ。みんな黙々と食事をしているが、話声はもとよりソバをすする音ひとつ聞こえない。
不思議な感じがしてみていたら、韓国の団体客だった。
たぶん、日本では器を持ち上げて口を付けてスープを飲むのも、スプーンを使ってすくって飲んだりしているもよう。
こんな時、どうすりゃいいんだろう。郷に入れば郷に従えでいけば、日本人の子のぼくが完全に、今のこの蕎麦屋さんではアウトサイダー。
まあ、もともと喉が弱く、麺類を勢いよくすするとむせちゃうので、すすって食べるのは小さいころから苦手。。
ヌードルハラスメント（noodle harassment）で嫌な思いをさせるよりも、よかろうということで無音で蕎麦を完食。。
さて、韓国の団体旅行ツアー。個人旅行の欧州の人々に対し、団体になりたがるアジアの特徴なんだろう。それがいいのか悪いのかは別の話。。


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